目次

 ツキノワグマによる事故を防ぐために

ばったり遭遇

【基本事項】
 クマは私たちが思っている以上に身近にいます。鈴やラジオ、スマートフォンなどで音を出し、人の存在をアピールしながら行動しましょう。

 

集落での事故対策

近年は農作業中や散歩中など、集落での人身事故も発生しています。
以下のことに注意して、事故を防ぎましょう。

  • 集落周辺でクマを目撃した場合は、市町村に連絡し、地域で情報共有する
  • 農地や家の周囲のやぶは刈払い、見通しをよくする
  • 生ごみや廃棄作物、米ぬか、家畜飼料など、クマが食べるものを屋外に放置しない
  • クマが食べるものを作付けしている農地は電気柵で囲い、クマに食べさせない・集落に通わせない

山での事故対策

  • 入山が禁止されている地域には入らない
  • 単独行動を避け、できるだけ複数で行動する
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 持ち物が奪われた・後をつけられたなど、積極的に人に接近するクマと遭遇した場合は、必ず市町村もしくは警察に通報し、情報を共有する

入山禁止!!
積極的に人に接近するクマによる事故が発生しています!

以下の地域では、人が集めた山菜を奪う・積極的に人を襲うなど、危険性の高いクマによる人身事故が発生しています(H28, R4)。
このようなクマについては、鈴やラジオ等の一般的な対策では事故を防ぐことが困難です(※)。
非常に危険ですので、入山禁止地域には絶対に立ち入らないでください。

※積極的に人に接近するのは特定の限られたクマであり、ほとんどのクマは人の気配を感じると逃げるので、鈴やラジオなどの音出しは有効な事故防止策です。
県内で発生した大半の事故は、鈴やラジオなどを持たずにクマと鉢合わせをした結果、起きています。
入山可能なエリアでは、音を出すことで鉢合わせによる事故を避けましょう。

もしも、クマと遭遇してしまったら

  • ゆっくりと後ずさりしながらクマとの距離をとり、静かにその場を立ち去りましょう。背中を見せて走って逃げてはいけません!
  • 住宅地では建物や車の中に避難しましょう。非難が間に合わない場合は、攻撃を受けづらくするため、電柱や塀など、自分とクマとの間に遮蔽物を挟みましょう。
  • 万が一襲われそうになった場合、クマを退けるためにクマ撃退スプレー(強力なトウガラシスプレー)が有効です。クマ撃退スプレーが無ければ、致命傷を防ぐため、顔や首、腹などを守る防御姿勢(例:下イラスト)をとりましょう。

    防御姿勢(丸)防御姿勢(伏)

    クマ撃退スプレーや防御姿勢は最終手段です!
    クマと遭遇しないことが一番の安全策。クマと出会わない行動によって、クマとの事故を防ぎましょう。

 クマの目撃情報

県内の各警察署や自然保護課に寄せられたクマの目撃情報を公開しています。
パソコンやスマートフォンから目撃情報を投稿することもできますので、情報提供にご協力をお願いします。

■ 目撃情報を見る  |秋田県野生動物情報マップギャラリー
■ 目撃情報を投稿する野生動物情報投稿フォーム

 クマの捕獲について 

 

●有害鳥獣捕獲
被害防止の必要性から、継続して実施します。

●狩猟
今年度のツキノワグマにかかる狩猟期間は終了しました
捕獲数:135頭(R6.2.15時点で報告があったもの)
上限数:200頭(11月1日からの累積)

※狩猟者のみなさまへ

  • 捕獲数を的確に把握するため、ツキノワグマを捕獲した方は速やかに捕獲調書を各地域振興局森づくり推進課へ提出してください。
  • 出猟カレンダーの記録も併せてお願いします(様式は狩猟者登録証とともに配布していますが、こちらからもダウンロードできます)。

地域個体群の安定的な維持のため、引き続き個体群動態のモニタリングを実施し、順応的管理を行っていきます。また、出没を防ぐ取り組みや人身被害を防ぐ行動について呼びかけを行っていきます。

クマを知ろう

クマの生態や対策方法を正しく知ることが、クマの事故や出没を防ぐ第一歩。
以下の資料や「あきた県庁出前講座」をぜひご活用ください。

注意喚起チラシ

森で、集落で。それぞれ注意すべきことや、クマの分布情報などをまとめたチラシです。
注意喚起にご活用ください。

※R5年度秋期における注意喚起チラシ(A4判両面)をアップしました(2023.9.25)

注意喚起チラシ

R5クマ注意チラシ

注意喚起チラシ [2760KB]

注意喚起チラシ(山野)

注意喚起チラシ(山野版)

注意喚起チラシ(集落版)

 R5年度秋期注意喚起チラシ(フルカラー版)

R5年度秋期注意喚起チラシ(フルカラー版) [1360KB]

 R5年度秋期注意喚起チラシ(単色刷り版)

R5年度秋期注意喚起チラシ(単色刷り版) [1574KB]

読本「ツキノワグマ~その被害を防ぐために~」

クマの生態や事故・出没を防ぐ方法を解説したパンフレットです。
秋田県では、県内すべての小中学生に1人1冊ずつ配布しています。

ツキノワグマ生態解説パンフレット

生態解説パンフレット(中学生以上向け)

一般(中学生以上)向け [8612KB]

生態解説パンフレット(小学生向け)

小学生向け [9466KB]

 

 クマによる人身事故情報

秋田県では、人身事故の現場検証を行い、事故の概要や原因、対策等をまとめています。
事故防止の参考にしてください。(R5.3.23更新)
令和4年度人身事故記録 [2507KB]
令和3年度人身事故記録 [3516KB]
令和2年度人身事故記録[1623KB]
 *分析は、ツキノワグマ被害対策支援センターが行っています。

 ツキノワグマ被害対策支援センター

秋田県では、ツキノワグマによる被害対策の一層の充実を図るため、自然保護課内に「ツキノワグマ被害対策支援センター」を設置しています。
センターにはツキノワグマに関する知識や対策技術を持った専門職員を配置しているほか、ホットラインを開設し、必要な時には市町村の鳥獣対策担当者等に対し迅速かつ的確な助言等を行うことができる体制を整備しています。

ツキノワグマ被害対策支援センターについて [1100KB]

  • 市町村等からの相談に専門職員がワンストップで対応します!
  • 地域の被害対策にともに取り組みます!
  • 被害に遭わない行動様式の積極的な普及啓発を行います

あきたツキノワだより

ツキノワグマ被害対策支援センターが発行している情報紙です。クマによる人身事故や農作物被害の防除方法に関する解説、センターの活動状況などを発信しています。
あきたツキノワだより vol.1(R2.7) [488KB]
あきたツキノワだより vol.2(R2.12) [772KB]
あきたツキノワだより vol.3(R4.3) [2133KB]

あきた県庁出前講座「野生動物の生態と対策について」

秋田県では、クマをはじめとした野生動物の生態や対策について解説する出前講座(無料)を実施しています。
令和4年度は小中学生、高校生、農業関係者、一般市民などを対象に、29件(受講者計約1,800名)実施し、好評をいただいております。

■ 内容
 ・ クマの生態
 ・ 事故や農作物被害などを防ぐための対策 など

■ 申込方法
日程調整をしますので、まずは自然保護課にご連絡ください。
日時決定後、申込用紙に必要事項を記入し、下記までお送りください。
 ・ あきた県庁出前講座 申込用紙 [11KB] 
 ・ 連絡先 TEL 018-860-1613
       FAX 018-860-3835
       Email Shizenhogoka@pref.akita.lg.jp

■ アンケート
出前講座にお申込みいただいた方には、アンケートへのご協力をお願いしております。
受講後、代表の方は必要事項をご記入の上、アンケート用紙に記載されている宛先(秋田県教育庁生涯学習課)へ送付ください。
  あきた県庁出前講座 アンケート用紙 [33KB]

☞ 市町村等からの相談に専門職員がワンストップで対応します!

 ☞ 地域の被害対策にともに取り組みます!

 ☞ 被害に遭わない行動様式の積極的な普及啓発を行います!