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【注意喚起】市街地でのクマの目撃について

雪の中でカキを食べるクマ(鹿角市提供)

冬期間もクマの目撃が相次いでいます。

クマは食べものがある限り、冬の間も冬眠せずに起きていることができます。

クマが食べ得る食品関連のごみ(生ごみ、空き缶・空き瓶など)は屋外に放置しないこと、枝に残ったカキの実は除去することなど、クマが集落で食べものにありつける環境をなくしましょう。

また、秋遅くまで集落およびその周辺で食物を得ていたなどの個体は、集落周辺で冬眠している可能性があります。冬眠中でもクマは付近が騒がしい場合など、何らかの理由で目が覚めることがありますが、集落周辺で冬眠していた個体はそうした際に集落に侵入しやすいと考えられます。

クマが集落に侵入した場合、車庫や物置等に入り込む可能性があります。
クマが中に入らないよう、車庫や倉庫、物置の扉を開け放しにしないようお願いします。

 

なお、クマを目撃した時は、市町村もしくは警察に連絡するとともに、「クマダス」を利用するなどして地域で情報を共有してください。

クマの目撃情報はこちら!

ツキノワグマ等情報マップシステム『クマダス』 

県内のクマの目撃情報や人身被害情報をマップ化して公開・メールで配信するシステムです(令和6年7月1日運用開始)。

参考:近隣県のツキノワグマ情報等

お出かけの際はこちらもご確認ください。
〇青森県ホームページ「クマに注意してください!」
〇岩手県ホームページ「ツキノワグマによる人身被害状況・出没状況」
〇山形県ホームページ「クマに関する情報」
〇宮城県ホームページ「令和6年度クマ等目撃情報」

ツキノワグマ出没注意報を発令しています!

学校や市街地など、人身被害発生の危険性が高い地域への出没が続いていることから、ツキノワグマ出没注意報の発令期間を延長します。

 期間:令和6年11月1日から令和7年1月31日まで

以下の事故防止に関する情報をもとに、県民のみなさま一人ひとりが注意し、人身事故を防ぐための対策を心がけてくださるようお願いいたします。

クマによる事故を防ぐために

集落での事故対策

クマは私たちが思っている以上に身近にいます。

身近にいるクマ

クマとの事故はそのほとんどが鉢合わせによるものです。

藪の近くや河川(河畔林)沿い、見通しの悪い場所では特に、鈴やラジオ、スマートフォンなどで音を出し、人の存在をアピールしながら行動し、鉢合わせを避けましょう。

また、令和5年はカキやソバなど、集落にある食べものに依存している個体が全県各地で見られました。それらの個体がそのまま集落周辺に定着している可能性があります。

以下のことに注意し、事故を防ぎましょう。

  • 車庫や物置の扉は普段から閉めておく(クマが入ってしまう可能性があります!)
  • 生ゴミや空き缶などの食品に関するゴミ、米ぬか、家畜飼料など、クマが食べるものを屋外に放置しない・クマが侵入できる小屋内に置かない
  • 家の周囲や農地周辺のやぶは刈払い、見通しをよくする
  • クマが実を食べる可能性のある庭木は、早めに対策する(伐採する/電気柵で囲う/幹にトタンを巻くなど)
  • 集落周辺でクマを目撃した場合は、市町村に連絡し、地域で情報共有する
  • クマが食べるものを作付けしている農地は電気柵で囲い、クマに食べさせない・集落に通わせない

山での事故対策

積極的に人に接近するクマによる事故が発生しています!
入山が禁止されている地域には入らない!!!

以下の地域では、人が集めた山菜を奪う・積極的に人を襲うなど、危険性の高いクマによる人身事故が発生していることなどから、入山を禁止しています。
このようなクマについては、鈴やラジオ等の一般的な対策では事故を防ぐことが困難です(※)。
非常に危険ですので、入山禁止地域には絶対に立ち入らないでください。

  •  単独行動を避け、できるだけ複数で行動する
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 持ち物が奪われた・後をつけられたなど、積極的に人に接近するクマと遭遇した場合は、必ず市町村もしくは警察に通報し、情報を共有する

※積極的に人に接近するのは特定の限られたクマであり、ほとんどのクマは人の気配を感じると逃げるので、鈴やラジオなどの音出しは有効な事故防止策です。
県内で発生した大半の事故は、鈴やラジオなどを持たずにクマと鉢合わせをした結果、起きています。
入山可能なエリアでは、音を出すことで鉢合わせによる事故を避けましょう。

もしも、クマと遭遇してしまったら

  • ゆっくりと後ずさりしながらクマとの距離をとり、静かにその場を立ち去りましょう。背中を見せて走って逃げてはいけません!
  • 住宅地では建物や車の中に避難しましょう。避難が間に合わない場合は、攻撃を受けづらくするため、電柱や塀など、自分とクマとの間に遮蔽物を挟みましょう。
  • 万が一襲われそうになった場合、クマを退けるためにクマ撃退スプレー(強力なトウガラシスプレー)が有効です。
  • 避難先やクマ撃退スプレーが無い場合は、顔や首を守る防御姿勢(下写真)をとりましょう。

    防御姿勢

    クマによる事故では、首から上を損傷することが非常に多いです。
    「命に別状はありません」と報道されていても、決して軽い怪我ではなく、顔貌が変わってしまったり、顔面に麻痺が残るなどの重大な事故も多く発生しています。
    万が一の際は、防御姿勢によって顔の大きな損傷を防いだり、首や頭を守ってください。

クマ撃退スプレーや防御姿勢は最終手段です!
クマと遭遇しないことが一番の安全策。クマと出会わない行動によって、クマとの事故を防ぎましょう。

クマによる人身事故情報

秋田県では、人身事故の現場検証を行い、事故の概要や原因、対策等をまとめています。
事故防止の参考にしてください。
令和6年度人身事故一覧(速報値) [74KB] ※令和6年度の人身事故記録は作成中です
令和5年度人身事故一覧 [145KB] ※令和5年度の人身事故記録は作成中です
令和4年度人身事故記録 [2507KB]
令和3年度人身事故記録 [3516KB]
令和2年度人身事故記録[1623KB]

 *人身事故の検証は、ツキノワグマ被害対策支援センターが行っています。

ツキノワグマ人身被害見舞金の給付について

 本県では、ツキノワグマの生息域の拡大により、人の生活圏での出没や人身被害が相次いでおり、クマによる被害を受けた県民に対し見舞金を給付しています。 

 詳しい給付要件等についてはこちら [54KB]をご覧ください。

クマを知ろう

クマの生態や対策方法を正しく知ることが、クマの事故や出没を防ぐ第一歩。
以下の資料や「あきた県庁出前講座」をぜひご活用ください。

注意喚起チラシ

森で、集落で。それぞれ注意すべきことや、クマの分布情報などをまとめたチラシです。
注意喚起にご活用ください。

注意喚起チラシ

注意喚起チラシ

注意喚起チラシ(山野版)

注意喚起チラシ(山野版)

注意喚起チラシ(集落版)

注意喚起チラシ(集落版)

パンフレット「秋田の身近な動物 ツキノワグマ -クマを知り、被害を防ぐ-」

クマの生態や事故・出没を防ぐ方法を解説しているパンフレットです。
クマを正しく知り、適切に対策をするためにご活用ください。

令和6年3月、全面リニューアルしました!!

パンフレット「秋田県のツキノワグマ対策」

秋田県では、「秋田県野生鳥獣管理共生ビジョン」や「第5次ツキノワグマ管理計画」などに基づき、ツキノワグマの保護管理を進めています。
「秋田県のツキノワグマ対策」はこれらの概要をまとめたパンフレットです。
ぜひご覧ください。

 

あきた県庁出前講座「野生動物の生態と対策について」

秋田県では、クマをはじめとした野生動物の生態や対策について解説する出前講座(無料)を実施しています。
令和5年度は小中学生、高校生、農業関係者、一般市民などを対象に、74件(受講者計4,754名)実施し、好評をいただいております。

■ 内容
 ・ クマの生態
 ・ 事故や農作物被害などを防ぐための対策 など

■ 申込方法
日程調整をしますので、まずは自然保護課にご連絡ください。
日時決定後、申込用紙に必要事項を記入し、下記までお送りください。
 ・ あきた県庁出前講座 申込用紙 [11KB] 
 ・ 連絡先 TEL 018-860-1613
       FAX 018-860-3835
       Email Shizenhogoka@pref.akita.lg.jp

■ アンケート
出前講座にお申込みいただいた方には、アンケートへのご協力をお願いしております。
受講後、代表の方は必要事項をご記入の上、アンケート用紙に記載されている宛先(秋田県教育庁生涯学習課)へ送付ください。
  あきた県庁出前講座 アンケート用紙  [32KB]

☞ 市町村等からの相談に専門職員がワンストップで対応します!

 ☞ 地域の被害対策にともに取り組みます!

 ☞ 被害に遭わない行動様式の積極的な普及啓発を行います!