目次

【R7.11.10】ツキノワグマによる人身事故が発生しました

鹿角市において、ツキノワグマによる人身事故が発生しました。
・鹿角市花輪字上頭無 自宅敷地内

今年はクマの出没が例年と比較して非常に多くなっています。

人家周辺であっても音出しによる鉢合わせ回避などの「基本の対策」を徹底するほか、野外で活動する場合は周辺に十分な注意を払うようお願いします。

令和7年度における今後のクマの出没傾向と注意(R7.7.28更新)

今年度は春からクマの出没が多発しており、遭遇リスクが高い状態が継続していますが、この傾向は今後も続くことが予想されます。また、今年度は小屋等への侵入、ニワトリや登熟前の農作物への食害、クマとの交通事故の多発など、令和5年度と類似した状況も各地で確認されています。

さらに、ブナの実が極めて少ない「大凶作」も予測されており、クマの行動範囲の拡大が懸念されます。

これらの状況から、

  • 今年度は令和5年度のような大量出没になるおそれがあります
  • 季節を問わず、いつでも・どこでも・誰でもクマに会う可能性があります
  • 基本の対策を徹底し、最高レベルの注意を払ってください 

【基本の対策】クマによる事故を防ぐために(R7.7.28更新)

  • 鈴やラジオ、スマホなどで音を立てて、人の存在をアピールしながら行動し、クマとの鉢合わせを避ける
  • クマを目撃したときは、市町村や警察に連絡するとともに、クマダスを活用するなど地域で情報共有する
  • 農作物をクマに食べられないよう農地を電気柵で囲うほか、廃棄作物は適正に処分する(電気柵の中に廃棄する、確実に埋却・焼却するなど)
  • 米や米ぬか、収穫した農作物、生ごみ、家畜飼料など、クマが食べるものを食べられる状態で放置しない(堅牢な小屋にしまう、電気柵で囲うなど)
  • 車庫や物置の扉は普段から閉めておく(クマが侵入する可能性があります)
  • もし小屋等に侵入された場合は居座りの有無にかかわらず、速やかに市町村や警察に連絡する(小屋への侵入を放置すると、最終的に家屋への侵入に発展するおそれがあるため、迅速な捕獲等の対応が必要です)
  • 集落周辺のクリ・カキ等の実のなる木は、クマが実を食べに通わないよう、木全体を電気柵で囲う、幹にトタンをまくなどの方法で適正に管理し、実を利用しない場合は伐採するなど早めの対策を講じる
  • 家の周囲や農地周辺のやぶは刈払い、見通しをよくする

 出没情報の確認・共有には「クマダス」をご活用ください!

クマダスバナー

ツキノワグマ等情報マップシステム『クマダス』 

クマの目撃情報や人身事故情報をマップ化して公開・メールで配信するシステムです。秋田県公式LINEからも、クマダスの情報を取得できます。

【R7冬】クマが食べる可能性のあるものを片付けましょう!(R7.11.20更新)

雪の中、カキを食べるクマ

現在(令和7年10月以降)、カキの木にクマが多く引き寄せられています。

気温が氷点下でも、積雪があっても、食べものがある限り、クマは冬眠せず活動し続けます!

カキの実は
・すべてもぎとる
・枝を落とす
・木を伐採する
などの対策をとり、クマに食べさせ続けないようにしましょう!

【R7冬】建物への侵入防止について(R7.11.20更新)

ガラス戸対策BeforeAfter

(上)ガラスに姿が映りこんでいる

(下)ガラスに何かを貼ることで、目隠し効果や映り込みの軽減効果が期待できる

全国的に、クマがガラスを割ったり自動ドアから建物内に侵入したりする事例が発生しています。
クマがそういった行動をとる理由は状況により異なると考えられますが、主に次のような理由が推測されます。

  1. 建物内の食べものを狙い、建物内に侵入する
  2. ガラスを認識しておらず、向こう側が見えることで通過しようとして(もしくは暗がりに入ろうとして)ぶつかった結果、ガラスが割れる
  3. 天気や室内外の光量などの状況によりガラスにクマ自身が映り込み、そのクマを攻撃した結果、ガラスが割れる

これらの対策として、次のようなものが考えられます。

  • 簡単にクマに破られる可能性のある場所、ガラス戸(ガラス窓)のすぐ内側に食べものを保管しない
  • 付近でクマが出没している場合、自動ドアを手動に切り替える
  • ガラス面に飛散防止シート等を貼り、ガラスの向こう側が見えないよう、また、ガラス面への映り込みを防ぐよう工夫する(写真参照:掃き出し窓の下半分など、クマの目線の高さまでで構いません)

各市町村において、出没個体の捕獲活動は随時行われていますが、一人ひとりにできる対策を併せてお願いします。

山での事故対策

入山が禁止されている地域には入らない!!!
積極的に人に接近するクマによる事故が発生しています!

以下の地域では、人が集めた山菜を奪う・積極的に人を襲うなど、危険性の高いクマによる人身事故が発生していることなどから、入山を禁止しています。
このようなクマについては、鈴やラジオ等の一般的な対策では事故を防ぐことが困難です(※)。
非常に危険ですので、入山禁止地域には絶対に立ち入らないでください。

  • 小坂町樹海ライン(県道2号)沿い~鹿角市十和田高原地区
    ※上記地域における令和7年度シーズンの入山禁止措置は6月末日までです。
  • 単独行動を避け、できるだけ複数で行動する(山林内でバラバラにならない!)
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 持ち物が奪われた・後をつけられたなど、積極的に人に接近するクマと遭遇した場合は、必ず市町村もしくは警察に通報し、情報を共有する

※積極的に人に接近するのは特定の限られたクマであり、ほとんどのクマは人の気配を感じると逃げるので、鈴やラジオなどの音出しは有効な事故防止策です。
県内で発生した大半の事故は、鈴やラジオなどを持たずにクマと鉢合わせをした結果、起きています。
入山可能なエリアでは、音を出すことで鉢合わせによる事故を避けましょう。

参考:近隣県のツキノワグマ情報等

お出かけの際はこちらもご確認ください。

もしも、クマと遭遇してしまったら

  • ゆっくりと後ずさりしながらクマとの距離をとり、静かにその場を立ち去りましょう。背中を見せて走って逃げてはいけません!
  • 住宅地では建物や車の中に避難しましょう。避難が間に合わない場合は、攻撃を受けづらくするため、電柱や塀など、自分とクマとの間に遮蔽物を挟みましょう。
  • 万が一襲われそうになった場合、クマを退けるためにクマ撃退スプレー(強力なトウガラシスプレー)が有効です。
  • 避難先やクマ撃退スプレーが無い場合は、顔や首を守る防御姿勢(下写真)をとりましょう。

    防御姿勢

    クマによる事故では、首から上を損傷することが非常に多いです。
    「命に別状はありません」と報道されていても、決して軽い怪我ではなく、顔面麻痺や失明に至る重傷の場合も多く発生しています。
    万が一の際は、防御姿勢によって顔の大きな損傷を防いだり、首や頭を守ってください。

クマ撃退スプレーや防御姿勢は最終手段です!
クマと遭遇しないことが一番の安全策。クマと出会わない行動によって、クマとの事故を防ぎましょう。

ツキノワグマ出没警報を延長しました

ツキノワグマの目撃件数が例年を大幅に上回っていること等を踏まえ、次のとおりツキノワグマ出没警報を延長しました。

  期間:令和7年5月8日(木)から令和7年11月30日(日)

県民のみなさま一人ひとりが注意し、人身事故を防ぐための対策を心がけてくださるようお願いいたします。 

なお、次の「クマによる人身事故情報(R7.9.29更新)」に「ツキノワグマによる近年の人身被害の状況」を掲載しておりますので、対策の参考としてください。

クマによる人身事故情報(R7.11.10更新)

秋田県では、人身事故の現場検証を行い、事故の概要や原因、対策等をまとめています。
事故防止の参考にしてください。
ツキノワグマによる近年の人身被害の状況 [608KB]

令和7年度人身事故一覧 [296KB]
令和6年度人身事故一覧 [193KB] 
令和5年度人身事故一覧 [1225KB] 
令和4年度人身事故記録 [2507KB]
令和3年度人身事故記録 [3516KB]
令和2年度人身事故記録 [1623KB]

 *人身事故の検証は、ツキノワグマ被害対策支援センター[550KB]が行っています。

野生鳥獣による人身被害見舞金の給付について

秋田県では、野生鳥獣(ツキノワグマ及びイノシシ)による人身被害に遭われた県民に対し、見舞金を給付しています。 

詳しい給付要件等についてはこちら [59KB]をご覧ください。

クマを知ろう

クマの生態や対策方法を正しく知ることが、クマの事故や出没を防ぐ第一歩。
以下の資料や「あきた県庁出前講座」をぜひご活用ください。

注意喚起チラシ

森で、集落で。それぞれ注意すべきことや、クマの分布情報などをまとめたチラシです。
注意喚起にご活用ください。

注意喚起チラシ

注意喚起チラシ[4792KB]

注意喚起チラシ(モノクロ版) [1493KB]

注意喚起チラシ(山野版)

注意喚起チラシ(山野版)  [946KB]  

 

注意喚起チラシ(集落版)

注意喚起チラシ(集落版) [1022KB]

 

パンフレット「秋田の身近な動物 ツキノワグマ -クマを知り、被害を防ぐ-」

クマの生態や事故・出没を防ぐ方法を解説しているパンフレットです。
クマを正しく知り、適切に対策をするためにご活用ください。

パンフレット「秋田県のツキノワグマ対策」

秋田県では、「秋田県野生鳥獣管理共生ビジョン」や「第6次ツキノワグマ管理計画」などに基づき、ツキノワグマの保護管理を進めています。
「秋田県のツキノワグマ対策」はこれらの概要をまとめたパンフレットです。
ぜひご覧ください。

 

あきた県庁出前講座「野生動物の生態と人身被害防止対策について」

秋田県では、クマをはじめとした野生動物の生態や人身被害防止対策について解説する出前講座(無料)を実施しています。
令和6年度は小中学生、高校生、一般市民、民間企業などを対象に、92件(受講者計7,950名)実施し、好評をいただいております。

■ 内容
 ・ クマの生態
 ・ 人身被害を防ぐための対策 など

■ 申込方法
日程調整をしますので、まずは自然保護課にご連絡ください。
日時決定後、申込用紙に必要事項を記入し、下記までお送りください。
 ・ あきた県庁出前講座 申込用紙 [17KB] 
 ・ 連絡先 TEL 018-860-1613
       FAX 018-860-3835
       Email Shizenhogoka@pref.akita.lg.jp

■ アンケート
出前講座にお申込みいただいた方には、アンケートへのご協力をお願いしております。
受講後、代表の方は必要事項をご記入の上、アンケート用紙に記載されている宛先(秋田県教育庁生涯学習課)へ送付ください。
  あきた県庁出前講座 アンケート用紙 [21KB]

☞ 市町村等からの相談に専門職員がワンストップで対応します!

 ☞ 地域の被害対策にともに取り組みます!

 ☞ 被害に遭わない行動様式の積極的な普及啓発を行います!