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鎧畑ダム (管理ダム、直轄河川事業)

 玉川は、秋田県と岩手県境の八幡平を水源とし、強酸性温泉である玉川温泉を源流とする渋黒川等の渓流をあわせて酸性河川となり、その他の支川をあわせて大仙市で雄物川に合流する、流域面積1,219k㎡の一大支川です。

 この雄物川水系玉川に、昭和26年に計画され、昭和27年に着工、昭和32年10月に総工事費約24億円で完成したのが鎧畑ダムです。鎧畑ダムは、雄物川中流域の強首(こわくび)地区から椿川地区にかけての狭さく部上流に位置する刈和野地区が、洪水のたびに遊水池と化して多大な被害を受けることから、その根本的解決策として、4大支川のダム群の第1号として建設省(現国土交通省)により建設されました。

 なお、県営鎧畑発電所はダム水路式で、昭和30年10月に完成し、最大使用水量35㎥/s、最大出力15,700kWの発電を行っています。

 昭和33年8月からは、秋田県が建設省から鎧畑ダムの管理を引き継いでいます。ダム湖の名前は「秋扇湖(しゅうせんこ)」です。

鎧畑ダム正面

鎧畑ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 33.3㎢ (320.3㎢ 玉川ダム集水面積を含む)
湛水面積 2.55㎢
ダム高 58.5m
総貯水容量 51,000,000㎥

F:洪水調節 P:発電

連絡先:仙北地域振興局 建設部 保全・環境課 鎧畑ダム管理事務所 TEL 0187-42-2311

皆瀬ダム (管理ダム、特定多目的ダム建設事業)

 皆瀬ダムは、鎧畑ダムと同様に雄物川水系の洪水調節ダム群の一つとして、皆瀬川上流に計画された多目的ダムです。昭和32年3月に制定された「特定多目的ダム法」の初適用を受け、昭和33年度から建設省(現国土交通省)により建設されました。

 ダムサイト及び貯水池周辺の地質は軟岩基礎であるため、石淵ダム、野反ダムに次いで我が国3番目の「表面遮水壁型ロックフィルダム」が採用され、昭和38年6月に総事業費約36億円で完成しました。

 皆瀬ダムは、特定水利として皆瀬川下流左右岸の約11,000haの耕地に対して最大10.934㎥/sのかんがい用水を供給します。さらに、県営皆瀬発電所(ダム水路式)では、最大使用水量12㎥/s、最大出力5,300kWの発電を行っています。

 昭和38年11月からは、秋田県が建設省から皆瀬ダムの管理を引き継いでいます。ダム湖の名前は「小安峡湖(おやすきょうこ)」です。

水瀬ダム空撮

皆瀬ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、A、P
ダム形式 表面遮水壁型ロックフィルダム
集水面積 172.0㎢
湛水面積 1.5㎢
ダム高 66.5m
総貯水容量 31,600,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 A:かんがい P:発電

連絡先:雄勝地域振興局 建設部 保全・環境課 皆瀬・板戸ダム管理事務所 TEL 0183-46-2100

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森吉ダム(管理ダム、阿仁川総合開発事業)

 米代川水系小又川の北秋田市森吉字平田地先において、昭和26年より河川統水事業にて調査を実施し、昭和27年に重力式コンクリートダムとして建設着工、昭和28年度に総事業費約11億円で完成しました。ダム湖の名前は「太平湖(たいへいこ)」です。

森吉ダム正面

森吉ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 139.0㎢
湛水面積 1.56㎢
ダム高 62.0m
総貯水容量 37,200,000㎥

F:洪水調節 P:発電

連絡先:北秋田地域振興局 建設部 保全・環境課 森吉ダム管理事務所 TEL 0186-76-2448

萩形ダム(管理ダム、小阿仁川総合開発事業)

 米代川水系小阿仁川の北秋田郡上小阿仁村小阿仁奥山国有林において、昭和28年度より仙台通産局と秋田県の共同調査を実施し、阿仁田沢特定地域国土総合調査費(S29~S31)にて調査を継続、昭和32年度からは河川総合開発調査に採択されました。昭和36年度に重力式コンクリートダムとして建設採択、県営第1号のダムとして昭和39年9月にダム本体着工、昭和41年度に総事業費18億円で完成しました。

 萩形ダムは、小阿仁川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、県営杉沢発電所において発電を行う多目的ダムです。ダム湖の名前は「小阿仁湖(こあにこ)」です。

萩なりダム右岸前景

萩形ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 86.7㎢
湛水面積 0.85㎢
ダム高 61.0m
総貯水容量 14,950,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 P:発電

連絡先:北秋田地域振興局 建設部 保全・環境課 萩形ダム管理事務所 TEL 0186-77-2244

素波里ダム(管理ダム、粕毛川総合開発事業)

 米代川水系粕毛川の山本郡藤里町粕毛地先において、昭和40年度より予備調査を開始し、昭和41年度に実施計画調査、昭和42年度に重力式コンクリートダムとして建設採択され、同年9月にダム本体着工、昭和45年度に総事業費約20億円で完成しました。

 素波里ダムの計画は、昭和19年に秋田県の河水統制計画の一環として調査が開始されましたが、戦争で中断されました。戦後、米代川における昭和22年、昭和23年、昭和26年の相次ぐ大洪水を契機として、建設省(現国土交通省)により昭和28年度から素波里地点で調査が行われましたが、昭和38年7月25日の秋田沖の低気圧による豪雨で、粕毛川及び藤琴川の沿川が甚大な被害を受けたため、ダム計画を改定して昭和40年よりダム実施主体を秋田県に変更しています。

 素波里ダムは、粕毛川、藤琴川沿川の洪水被害を軽減するとともに、国営能代地区総合開発事業(A=2,994ha)へのかんがい用水の補給と下流既得用水の補給ならびに県営素波里発電所において発電を行う多目的ダムです。ダム湖の名前は「素波里湖(すばりこ)」です。

素波里ダム正面

素波里ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、A、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 100.0㎢
湛水面積 1.92㎢
ダム高 72.0m
総貯水容量 42,500,000㎥

F:洪水調節 A:かんがい P:発電

連絡先:山本地域振興局 建設部 保全・環境課 素波里ダム管理事務所 TEL 0185-79-1101

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旭川ダム(管理ダム、旭川治水ダム建設事業)

 雄物川水系旭川の秋田市仁別地先において、昭和41年度より予備調査を開始し、昭和42年度に補助治水ダム建設事業の全国第1号として実施計画調査ダムに採択されました。昭和43年度に重力式コンクリートダムとして建設採択され、昭和44年度にダム本体着工、昭和47年度に総事業費25億円で完成しました。

 旭川ダムは、県都秋田市街地を縦貫する旭川沿川の洪水被害を軽減することを目的としています。ダム湖の名前は「仁別湖(にべつこ)」です。

旭川ダム

旭川ダム諸元
項目名 詳細
目的 F
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 34.4㎢
湛水面積 0.35㎢
ダム高 51.5m
総貯水容量 5,200,000㎥

F:洪水調節

連絡先:秋田地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 018-860-3482

早口ダム(管理ダム、早口川総合開発事業)

 米代川水系早口川の大館市早口字大割沢地先において、昭和42年度より予備調査を開始し、昭和44年度から治水ダムとして実施計画調査、昭和46年度に重力式コンクリートダムとして建設採択され、昭和51年度に総事業費約54億円で完成しました。

 早口ダムは、早口川沿川の洪水被害を軽減するとともに、県営早口発電所において発電を行う多目的ダムです。ダム湖の名前は「長慶湖(ちょうけいこ)」です。

早口ダム空撮

早口ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 48.5㎢
湛水面積 0.33㎢
ダム高 61.0m
総貯水容量 6,550,000㎥

F:洪水調節 P:発電

連絡先:北秋田地域振興局 建設部 保全・環境課 早口ダム管理事務所 TEL 0186-59-2311

岩見ダム(管理ダム、岩見川総合開発事業)

 雄物川水系三内川の秋田市河辺三内字財ノ神地先において、昭和43年度より予備調査を開始し、昭和45年度から治水ダムとして実施計画調査、昭和47年度に重力式コンクリートダムとして建設採択、昭和48年9月にダム本体着工、昭和54年度に総事業費110億円で完成しました。

 岩見ダムは、岩見川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、県営岩見発電所において発電を行う多目的ダムです。ダム湖の名前は「河北湖(かわきたこ)」です。

岩見ダム空撮

岩見ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 73.1㎢
湛水面積 0.95㎢
ダム高 66.5m
総貯水容量 19,300,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 P:発電

連絡先:秋田地域振興局 建設部 保全・環境課 岩見ダム管理事務所 TEL 018-883-2301

板戸ダム(管理ダム、皆瀬川総合開発事業)

 雄物川水系皆瀬川の皆瀬ダム下流において、昭和52年度から予備調査を開始し、昭和55年度から実施計画調査、昭和56年度に重力式コンクリートダムとして建設採択、同年9月にダム本体着工、昭和60年3月に総事業費33.65億円で完成しました。

 板戸ダムは、秋田県の補助ダムとしては最小規模のダムで、流水の正常な機能の維持を図るとともに、県営板戸発電所において発電を行っています。

 板戸ダムの特色は、昭和48年等の渇水対策として上流の皆瀬ダムの補給能力を補完し、かつ県営皆瀬発電所の下池として逆調整池の機能を有していることです。

板戸ダム正面

板戸ダム諸元
項目名 詳細
目的 N、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 10.0㎢ (182.0㎢ 皆瀬ダム集水面積を含む)
湛水面積 0.21㎢
ダム高 28.7m
総貯水容量 1,598,000㎥

N:流水の正常な機能の維持 P:発電

連絡先:雄勝地域振興局 建設部 保全・環境課 皆瀬・板戸ダム管理事務所 TEL 0183-46-2100

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山瀬ダム(管理ダム、岩瀬川総合開発事業)

 米代川水系岩瀬川の大館市岩瀬地先において、昭和49年度から予備調査を開始し、昭和52年度から実施計画調査、昭和56年度に秋田県の補助ダムでは初めてのロックフィルダムとして建設採択されました。昭和58年3月にダム本体を発注し、昭和62年8月に堤体盛立を開始、平成3年10月に総事業費398億円で完成しました。

 山瀬ダムは、岩瀬川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、水道用水として大館市田代地区(旧北秋田郡田代町)、能代市に対し、それぞれ2,000㎥/日、7,000㎥/日を供給し、かつ工業用水として東北電力㈱能代火力発電所に対し14,000㎥/日の供給を行います。また、県営山瀬発電所において最大2,100kWの発電を行っています。ダム湖の名前は「五色湖(ごしきこ)」です。

山瀬ダム空撮

山瀬ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、W、I、P
ダム形式 ロックフィルダム
集水面積 67.2㎢
湛水面積 0.94㎢
ダム高 62.0m
総貯水容量 12,900,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 W:上水道 I:工業用水 P:発電

連絡先:北秋田地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 0186-62-3116

水沢ダム(管理ダム、農地防災ダム事業兼かんがい排水事業)

 二級河川水沢川の山本郡八峰町水沢地先において、昭和50年度に中心遮水ゾーン型ロックフィルダムとして農林省(現農林水産省)に建設採択され、昭和52年度に秋田県農政部(現秋田県農林水産部)の事業として着工、平成6年度に総事業費73.89億円で完成しました。平成7年度からは秋田県土木部(現秋田県建設部)で管理しています。

 水沢ダムは、水沢川沿川の洪水被害を軽減するとともに、かんがい用水の補給を行う多目的ダムです。ダム湖の名前は「峰水湖(ほうすいこ)」です。

水沢ダム正面

水沢ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、A
ダム形式 中心遮水ゾーン型ロックフィルダム
集水面積 27.0㎢
湛水面積 0.24㎢
ダム高 46.5m
総貯水容量 3,000,000㎥

F:洪水調節 A:かんがい

連絡先:山本地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 0185-52-6109

協和ダム(管理ダム、淀川総合開発事業)

 雄物川水系淀川の大仙市協和船岡地先において、昭和49年度から予備調査を開始し、昭和54年度から実施計画調査、昭和60年度に重力式コンクリートダムとして建設採択され、平成4年3月に本体着工、平成10年3月に総事業費246億円で完成しました。

 協和ダムは、淀川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、水道用水として大仙市協和地区(旧仙北郡協和町)に対し1,000㎥/日の供給を行う多目的ダムです。ダム湖の名前は「美山湖(みやまこ)」です。

協和ダム正面

協和ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、W
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 24.4㎢
湛水面積 0.49㎢
ダム高 49.3m
総貯水容量 7,800,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 W:上水道

連絡先:仙北地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 0187-63-8127

大松川ダム(管理ダム、横手川総合開発事業)

 雄物川水系松川の横手市山内大松川地先において、昭和46年度から予備調査を開始し、昭和50年度に実施計画調査、昭和58年度に重力式コンクリートダムとして建設採択され、平成4年度に本体着工、平成11年3月に総事業費約414億円で完成しました。

 大松川ダムは、横手川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、水道用水として横手市に対し14,000㎥/日を供給し、かつ横手市金沢中野地区の農地272.4haに対してかんがい用水の補給を行います。また、県営大松川発電所において最大1,000kWの発電を行っています。ダム湖の名前は「みたけ湖」です。

大松川ダム左岸

大松川ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、A、W、P
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 38.2㎢
湛水面積 0.74㎢
ダム高 65.0m
総貯水容量 12,150,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 A:かんがい W:上水道 P:発電

連絡先:平鹿地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 0182-32-6210

大内ダム(管理ダム、畑川総合開発事業)

 子吉川水系畑川の由利本荘市小栗山地先において、平成3年度に重力式コンクリートダムとして建設採択され、平成17年度より本体打設を開始、平成20年3月に総事業費約55.8億円で完成しました。

 大内ダムは、畑川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、水道用水として由利本荘市に対し2,000㎥/日の供給を行います。

大内ダム空撮

大内ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、W
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 3.4㎢
湛水面積 0.13㎢
ダム高 27.5m
総貯水容量 724,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 W:上水道

連絡先:由利地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 0184-25-4549

砂子沢ダム(管理ダム、小坂川総合開発事業)

 米代川水系砂子沢川の鹿角郡小坂町小坂字向地内において、昭和54年度から予備調査を開始し、昭和60年度から実施計画調査、平成4年度に建設採択され、平成14年度に本体着工、平成22年度に総事業費215億円で完成しました。

 砂子沢ダムは、小坂川沿川の洪水被害を軽減し、下流既得用水の補給など流水の正常な機能の維持を図るとともに、小坂町、鹿角市の水道用水として4,600㎥/日の供給を行います。ダム湖の名前は「夢砂湖(ゆめすなこ)」です。

砂子澤ダム空撮

砂子沢ダム諸元
項目名 詳細
目的 F、N、W
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 17.0㎢
湛水面積 0.44㎢
ダム高 78.5m
総貯水容量 8,650,000㎥

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 W:上水道

連絡先:鹿角地域振興局 建設部 保全・環境課 河川保全班 TEL 0186-23-2316

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