水稲育種担当

2014年04月02日 | コンテンツ番号 3045

研究スタッフ

  • 上席研究員:川本 朋彦
  • 主任研究員:加藤 和直
  • 主任研究員:高橋 竜一
  • 主任研究員:髙橋 里矢子

主な研究内容

秋田米のブランド向上のため、「コシヒカリを超える極良食味品種」を育成します。特に地球温暖化に対応し、高温登熟耐性に優れた品種を育成します。また、Cd超低吸収遺伝子を有する品種群を構築します。さらに、酒造特性と栽培特性の優れた酒米品種を育成します。

育成品種

「秋のきらめき」

「秋のきらめき」は早生の早、やや長稈、穂数型で耐冷性極強、良食味の粳種です。既存の品種「でわひかり」、「たかねみのり」に比べ耐冷性、いもち耐病性ともに強く収量性も高い。玄米の外観は「でわひかり」、「たかねみのり」並に良質で、タンパク質含有率は「でわひかり」、「たかねみのり」より低い。食味は「あきたこまち」並に良好です。栽培特性、熟期からみて県内の中山間地などが普及見込み地帯となります。

写真:秋のきらめきの玄米写真写真:秋のきらめきの炊きあがりの様子

「つぶぞろい」

「つぶぞろい」は晩生、やや長稈、中間型で良質、多収の粳種です。栽培上の欠点が少ないため作りやすく、既存の品種「はえぬき」に比べ明らかに多収です。玄米は「はえぬき」、「ひとめぼれ」と比較して千粒重が大きく良質でタンパク質含有率が低い。食味は「あきたこまち」並に良好です。県内の沿岸、内陸平坦地が普及見込み地帯となります。

写真:つぶぞろいの玄米外観写真:つぶぞろいの炊飯米

「ゆめおばこ」(平成22年度より一般作付・販売が開始されています。)

「あきたこまち」・「ひとめぼれ」並の良食味品種。出穂期・成熟期がひとめぼれ並の中生の晩、耐倒伏性は「めんこいな」並のやや強。「あきたこまち」・「ひとめぼれ」と比較すると葉・穂いもちともに強くなっており、生産性も安定しています。耐冷性は「ひとめぼれ」と同じ極強。穂発芽が「めんこいな」と同じ中であるため、適期刈り取りに留意する必要があります。千粒重が「あきたこまち」より2g程度大きいことも特徴です。熟期は「ひとめぼれ」と同じ中生の晩。

写真:ゆめおばこ、ひとめぼれ、あきたこまちの籾と玄米の比較写真
3品種の籾および玄米の外観品質
写真:ゆめおばこの田んぼでの様子
農業試験場内の展示栽培の様子

「秋田63号」(平成23年度より奨励品種として採用されました。)

低コスト生産のための超多収品種を目標に育成した品種。千粒重が約30gと大粒で、平均収量は「あきたこまち」の約1.5倍程度の超多収品種。出穂があきたこまちよりも7日程度遅く、「はえぬき」よりも熟期が遅い晩生に分類されます。現在は米粉用を中心とした新規需要米として期待されています。

施肥窒素あたりの玄米生産効率が高いので、肥料に無駄が無く、年次間・場所・施肥量の多少(有無)に関わらず多収で、生産力の低い土地でも高い収量性を示します。低コストで生産できる超多収米であることから、様々な用途に利用される可能性を秘めた品種です。

県内のいもち病菌で秋田63号を侵すことのできる菌が極めて少ないため、(見かけ上は強く見えるが)いもち病に対する強弱を判定することはできません。そのため、育苗期防除に努め、いもち病の発生が見られた場合には直ちに防除することが必要です。

写真:秋田63号の籾と玄米の比較
3品種の玄米外観品質
写真:秋田63号のたんぼでの様子
農業試験場内での展示栽培の様子

「ぎんさん」(多収で精米歩留りが高く酒造特性が優れる加工用米品種)

 

「一穂積」(淡麗タイプの酒質を生む酒造好適米)

「百田」(ふくらみのあるタイプの酒質を生む酒造好適米)

 

その他主要な育成品種

  • うるち米
    • あきたこまち
    • めんこいな
    • たかねみのり
    • でわひかり
  • もち米
    • たつこもち
    • きぬのはだ
  • 酒造好適米
    • 秋田酒こまち
    • 吟の精
    • 美郷錦
  • 低アミロース米
    • 淡雪こまち