秋田県の取組

1.クマ被害防止対応に係る体制の強化について

(1) 目的
 令和7年度におけるツキノワグマの目撃の多発及び人身被害の拡大等の状況を踏まえ、国、県、市町村、関係団体等の協働により、ツキノワグマの駆除などの被害拡大の防止措置を強力に推進するとともに、現地における自衛隊活動の調整等を図るため、10月30日付けで自然保護課の体制を強化しました。

(2) 業務内容
  ・各市町村と自衛隊との調整や自衛隊の活動状況のとりまとめ
  ・県民の安全確保策の実施
  ・捕獲活動の支援  など

(3) 体制強化
  各部局及び各地域振興局から計26名の職員がクマ被害防止対応の業務に従事します。

2.児童生徒等のクマ被害防止に向けた小中学校等周辺の巡回及び忌避作業

 県内各地でクマによる人身被害が多発していることを受け、小中学校等の通学路や校舎へのクマの接近及び侵入を防止するため、次のとおり小中学校等周辺の巡回及び忌避作業を実施しております。

(1) 実施内容
 車両により県内の小中学校等及びその周辺(通学路を含む。)を巡回し、クマが潜む可能性がある近辺で、随時に爆竹花火による忌避作業を行います。
 
 ① 実施場所
   全県の小中学校、高等学校、特別支援学校 及びその周辺
 
 ② 実施時間
   登下校時各2時間程度
 
 ③ 業務委託先
   ALSOK秋田株式会社
 
(2) 実施期間
  令和7年11月5日 水曜日 ~同月25日 火曜日
   ※ ただし、土曜日・日曜日及びその他休校日を除く

警戒活動 巡回
受託事業者提供

 

3.PTA・ボランティア団体等へのクマよけスプレーの配付

 小中学校等では、児童生徒の通学や屋外活動等に大きな制約を受けている状況にあり、通学時の児童生徒や見守りいただいているPTA・ボランティア団体等への被害が懸念されることから、安全な環境づくりを支援するため、緊急的にクマよけスプレーを配付しました。

【配付先】 
小学校・中学校・高等学校等(国公立・私立)  計1,550本

4.市町村への箱わなの貸与

 箱わな14基を購入し、順次、市町村に無償貸与しております。

貸与済み(2市):大館市、鹿角市

 

ツキノワグマ情報にも各種情報を掲載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

自衛隊による活動状況

現地での取材活動は安全性の観点からご遠慮ください!

1.防衛省への緊急要望

  • 日時 令和7年10月28日 火曜日
  • 訪問先 防衛省(東京都新宿区市谷本村町5-1)
  • 要望相手 小泉防衛大臣
  • 要望に至った経緯 
 クマによる人身被害等が増加の一途をたどるとともに、市街地出没も頻発しており、今後さらに県民に危害を及ぼす恐れが高まっていることから、クマの捕獲に伴う活動支援について、緊急要望を実施しました。

2.陸上自衛隊との協力協定の締結

■事業実施期間 
11月5日~11月30日                   

■自衛隊の協力範囲   
(1)箱わなの運搬
(2)箱わなの設置・見回りに伴う猟友会等の輸送
(3)駆除後のクマを運搬・埋設のための掘開
(4)情報収集                               

詳しい内容についてはこちらをご覧ください。
クマ被害防止のための活動の支援に係る 協力協定書[119KB]

3.活動実績

鹿角市【令和7年11月5日~】

  • 日時 令和7年11月5日~
  • 主な作業内容 箱わなの運搬、捕獲処分後のクマを運搬・埋設ほか

箱わなの運搬 クマ駆除後の運搬
陸上自衛隊提供