今後の県政運営に県民の声を反映させることを目的とし、「知事と県民の意見交換会」を開催しました。
 平鹿地域では、「“稼ぐ力を高める産業の振興”を目指して~若者がつなぐ、支える、伸ばす県産品の未来~」をテーマに意見交換を行いました。

意見交換会の概要

テーマ:“稼ぐ力を高める産業の振興”を目指して~若者がつなぐ、支える、伸ばす県産品の未来~
日時:令和7年8月2日(土) 14:00 ~ 16:00
会場:横手市生涯学習館Ao-na スタジオ「NEMATTE かま蔵」(横手市駅前町2番12号)
参加者:
高橋 雅博 さん(横手商工会議所 専務理事)
宮崎 昌裕 さん(株式会社トウメイド 代表取締役)
清水 慎子 さん(株式会社東海理化トウホク 管理課)
畠山 琢磨 さん(Pilz株式会社 代表取締役)
津川 渚奈於 さん(株式会社うるかしこと 代表取締役)
村岡 亮 さん(よこて農業創生大学校 農業技術研修生)

鈴木 健太(秋田県知事)
伝農 満(平鹿地域振興局長)

発言概要

参加者の発言

・東京と秋田では、デザインの仕事の単価が明らかに違う。首都圏で受けた仕事を地域のクリエーターにしてもらっているため、きちんと報酬を支払えるように、東京のような価格を設定している。
・地域の魅力を発信して秋田に戻ってきてもらうためには、他県と同じことをしてはいけないと思う。オリジナリティのある活動をしないと、他県でもいいのではとなってしまう。秋田県が抱える他県にはない課題を解決して、それを魅力に変えていくのが一つの手段だと思う。
・クラフトビールの醸造所は全国に1000か所ほどあり、そろそろ淘汰が始まってくるタイミングである。1ブルワリーとして生き残っていくための強みは、ホップの産地で醸造していること。現状、秋田のものだからといって買ってもらえるほど、県としてのブランド力は強くないが、いいものがいろいろあるので、そういったものをもっと全面に出して、秋田の魅力を上げていきたい。また、商品をうまく見せることも必要。以前東京で生活していたが、いろいろなものがあふれているので埋もれがちになってしまう。
・今、就職を考える立場だとしたら、チームワークがいい会社が良い。イベントの開催などを通して弊社のチームワークを表現し、何の仕事をしようか悩んでいる人たちの受け皿になれたらいいと考えている。
・「いぶりがっこづくり」をがむしゃらにやってきたが、個人の資金力には限界がある。現実的なことを考えると自分の人生を賭けようという人は簡単には出ない。夢を描ける支援策があると嬉しい。

知事の発言

・秋田には素晴らしい逸品がたくさんある中で、デザインにより付加価値を高めることはこれからも重要なテーマだと思っている。
・全国には、自然豊かで、食べ物が美味しく、住環境が良い地域は山ほどある。その中でわざわざ秋田を選んでくれるのは、つながりがある人。まずはそういった人にターゲットを絞って、一部でもちゃんと帰ってきてもらう、という取組を短期的にしていきたい。まずは子育て世代をターゲットにAターンを促していきたい。県内の産業で人材の取り合いが起こっているので、絶対量は確保したい。
・東京と同じ土俵で戦うというより、「ちょっと遠く離れた東北の地でほっと一息ついて、地元の美味しいものいただく」といった魅力は、秋田にはたくさんあると思う。東京にも売り込みするにしても、まずは秋田にきて食べたり、飲んだりしていただく。観光の弱い部分は県がしっかりと頑張っていく。
・県ではベンチャー企業の支援策に取り組んでいるが、プランニングの精度を高めないと残念な結果に終わる。学ぶ姿勢、冷静な分析力が大事になる。これをやりたいという熱意と精度をうまく両立した人が成功していくのではと感じた。秋田で頑張ろうとしている皆さんの期待に応えるためにも、「秋田っていいじゃん」「結構面白いじゃん」と言ってもらえるようなまちづくりができるよう、人を動かす力のある民間の皆さんのお力を拝借しながら、秋田を少しずつ変えていきたい。

当日の様子

視察の様子 意見交換会の様子 集合写真