令和7年度「知事と県民の意見交換会」(仙北地域)
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今後の県政運営に県民の声を反映させることを目的とし、「知事と県民の意見交換会」を開催しました。
仙北地域では、「地元企業と語る人材確保について」をテーマに意見交換を行いました。
意見交換会の概要
テーマ:地元企業と語る人材確保について
日時:令和7年8月2日(土) 10:00 ~ 12:00
会場:花火伝統文化継承資料館はなび・アム 2階 大研修室(大仙市大曲大町7番19号)
参加者:
齊藤 大樹 さん(株式会社斉藤光学製作所 代表取締役社長)
古谷 美幸 さん(株式会社フルヤモールド 代表取締役)
西宮 優太 さん(株式会社西宮組 代表取締役社長)
田村 誠市 さん(農事組合法人中仙さくらファーム 代表理事)
高橋 琢博 さん(株式会社タカヤナギ 取締役人事部部長)
鈴木 俊太郎 さん(鈴木商事株式会社 代表取締役社長)
鈴木 健太(秋田県知事)
草彅 郁雄(仙北地域振興局長)
発言概要
参加者の発言
・会社のこれからを担っていく「中核人材」が大事だと思う。中核人材確保のためには、人事評価制度や明確なキャリアパスが重要であり、県の補助金も活用しながら県外からの人材を迎えられる会社の体制を作りたいと考えている。
・建設業における働き手の減少という問題をはじめ、従業員の高齢化による離職率の増加や若手従事者の早期離職、新卒採用の皆無状態といった深刻な人材不足の課題に対しては、女性の活躍推進のため女性部会を立ち上げイメージアップや環境整備を行っているが、保護者の壁が高く、なかなか採用に結びつかない。
・農業の人材確保では、若者、中堅、ベテランのバランスが重要だと考えるが、特に女性が働きやすい環境を整えるため、水洗トイレやシャワー室を整備するなど、今いる従業員を大事にすることによって、次の従業員が集まることを期待して頑張っている。
・「働きがいある働き方」を重視し、ライフステージの変化に対応するため、社員が働き方を選択できる人事制度(11区分)を導入するとともに、介護、育休・短時間勤務の取得推進や新卒者のミスマッチ防止に取り組んでいる。
・地域全体で人材を確保する取組について、親と就職担当の先生に安心してもらえる企業づくりをしていくのが、経営者にとって大切である。就職活動や進路を選択する上で、「もし駄目だったらどうしたらいいか」を教えるのも大事な教育であると思っている。進学や就職で「思っていたのと違う」と思う場面もあると思うが、もし駄目だったらどこに相談したらいいのか、どういう行動をしたらいいのか、を教えてもらいたい。地元に住んでいて、親と一緒に暮らしているうちに「秋田で再出発できる」ということを知ることが、地域全体の人材確保につながると思っている。
・県内高校はアルバイトができないところが多い。社会経験を積む機会として高校生のアルバイトを解禁してほしい。
知事の発言
・県ではこれから、戻ってきてくれる人を増やそうとしているが、「どの程度の支援があれば移住を決心してくれるのか」をマーケティングの視点から考えていこうとしている。中核人材の確保のためには、入社時の給与や雇用環境だけでなく、入社後のキャリアアップと能力評価、それに伴う給与上昇の可能性を示すことが若い世代にとって重要であるため、そこを発信していくことが採用にとって大事になる。県の支援制度を知らない会社も多いので、そこは県の努力が求められる。
・高卒就職者の県内定着率を上げる取組を続けてきて、定着率は上がっているが、3年以内の離職率が高い。肌感覚では離職後に県外に流出していると感じているので、「県内で再チャレンジしよう」という流れをつくっていく。退職した後にサポートを受けられる受け皿のようなツールがあるという周知は、とても大切だと思う。
・県議の頃にアルバイトを解禁することを提案したことがある。アルバイトも部活も同じで、それをしたから勉強をしないというわけではなく、しない子はしない。それをしようと思わせるのが大事であると県教育委員会と議論した。当時の委員の意見はやはり「学業が優先」とのことだったが、アルバイトとして秋田の社会で働くという経験は、県内定着につながる効果が高いと思うので、教育委員会と議論していきたい。
当日の様子
