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※ツキノワグマ等情報マップシステム『クマダス』

ツキノワグマ出没警報を発令しています!

4月からのツキノワグマ出没状況・人身被害の発生状況や昨秋の大量出没を踏まえ、次のとおりツキノワグマ出没警報の発令期間を延長します。

 期間:令和6年4月18日から8月31日まで

以下の事故防止に関する情報をもとに、県民のみなさま一人ひとりが注意し、人身事故を防ぐための対策を心がけてくださるようお願いいたします。

ツキノワグマによる事故を防ぐために

山での事故対策

積極的に人に接近するクマによる事故が発生しています!
入山が禁止されている地域には入らない!!!

以下の地域では、人が集めた山菜を奪う・積極的に人を襲うなど、危険性の高いクマによる人身事故が発生していることなどから、入山を禁止しています。
このようなクマについては、鈴やラジオ等の一般的な対策では事故を防ぐことが困難です(※)。
非常に危険ですので、入山禁止地域には絶対に立ち入らないでください。

 

  • 単独行動を避け、できるだけ複数で行動する
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 持ち物が奪われた・後をつけられたなど、積極的に人に接近するクマと遭遇した場合は、必ず市町村もしくは警察に通報し、情報を共有する

 

※積極的に人に接近するのは特定の限られたクマであり、ほとんどのクマは人の気配を感じると逃げるので、鈴やラジオなどの音出しは有効な事故防止策です。
県内で発生した大半の事故は、鈴やラジオなどを持たずにクマと鉢合わせをした結果、起きています。
入山可能なエリアでは、音を出すことで鉢合わせによる事故を避けましょう。

集落での事故対策

クマは私たちが思っている以上に身近にいます。

身近にいるクマ

クマとの事故はそのほとんどが鉢合わせによるものです。

藪の近くや河川(河畔林)沿い、見通しの悪い場所では特に、鈴やラジオ、スマートフォンなどで音を出し、人の存在をアピールしながら行動し、鉢合わせを避けましょう。

近年は農作業中や散歩中など、集落での人身事故が増加しています。

また、令和5年は本来であれば冬眠に入る頃になっても、カキやソバなど、集落にある食べものに依存している個体が全県各地で見られました。それらの個体がそのまま集落周辺に定着している可能性があります。

令和6年の春は特に、早くからクマが集落に出没しています。

以下のことに注意して、事故を防ぎましょう。


  • 車庫や物置の扉は普段から閉めておく(クマが入ってしまう可能性があります!)
  • 生ゴミや米ぬか、家畜飼料など、クマが食べるものを屋外に放置しない
  • 家の周囲や農地周辺のやぶは刈払い、見通しをよくする
  • クマが実を食べる可能性のある庭木は、早めに対策する(伐採する/電気柵で囲う/幹にトタンを巻くなど)
  • クマが食べるものを作付けしている農地は電気柵で囲い、クマに食べさせない・集落に通わせない
  • 集落周辺でクマを目撃した場合は、市町村に連絡し、地域で情報共有する

もしも、クマと遭遇してしまったら

  • ゆっくりと後ずさりしながらクマとの距離をとり、静かにその場を立ち去りましょう。背中を見せて走って逃げてはいけません!
  • 住宅地では建物や車の中に避難しましょう。避難が間に合わない場合は、攻撃を受けづらくするため、電柱や塀など、自分とクマとの間に遮蔽物を挟みましょう。
  • 万が一襲われそうになった場合、クマを退けるためにクマ撃退スプレー(強力なトウガラシスプレー)が有効です。
  • 避難先やクマ撃退スプレーが無い場合は、顔や首を守る防御姿勢(下写真)をとりましょう。

     

    防御姿勢

    クマによる事故では、首から上を損傷することが非常に多いです。
    「命に別状はありません」と報道されていても、決して軽い怪我ではなく、顔貌が変わってしまったり、顔面に麻痺が残るなどの重大な事故も多く発生しています。
    万が一の際は、防御姿勢によって顔の大きな損傷を防いだり、首や頭を守ってください。

クマ撃退スプレーや防御姿勢は最終手段です!
クマと遭遇しないことが一番の安全策。クマと出会わない行動によって、クマとの事故を防ぎましょう。

クマの目撃情報

【令和6年7月1日運用開始】

 ツキノワグマ等情報マップシステム『クマダス』は県内のクマの目撃情報や人身被害情報をマップ化して公開・メールで配信するシステムです。

ツキノワグマ等情報マップシステム『クマダス』 

 ツキノワグマ等情報マップシステム『クマダス』

<参考>近隣県のツキノワグマ情報等

お出かけの際はこちらもご確認ください。

〇青森県ホームページ「クマに注意してください!」
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kankyo/shizen/kuma_cyuui.html

〇岩手県ホームページ「ツキノワグマによる人身被害状況・出没状況」
https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/shizen/yasei/1049881/1056087.html

〇山形県ホームページ「 クマに関する情報」https://www.pref.yamagata.jp/050011/kurashi/shizen/seibutsu/about_kuma/kuma_yamagata_top.html

〇宮城県ホームページ「令和6年度クマ等目撃情報」
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sizenhogo/r6kuma.html

 クマによる人身事故情報

秋田県では、人身事故の現場検証を行い、事故の概要や原因、対策等をまとめています。
事故防止の参考にしてください。
令和6年度人身事故一覧(速報値)[92KB] ※令和6年度の人身事故記録は作成中です
令和5年度人身事故一覧 [145KB] ※令和5年度の人身事故記録は作成中です
令和4年度人身事故記録 [2507KB]
令和3年度人身事故記録 [3516KB]
令和2年度人身事故記録[1623KB]

 *人身事故の検証は、ツキノワグマ被害対策支援センターが行っています。

クマを知ろう

クマの生態や対策方法を正しく知ることが、クマの事故や出没を防ぐ第一歩。
以下の資料や「あきた県庁出前講座」をぜひご活用ください。

注意喚起チラシ

森で、集落で。それぞれ注意すべきことや、クマの分布情報などをまとめたチラシです。
注意喚起にご活用ください。

注意喚起チラシ

注意喚起チラシ

注意喚起チラシ(山野版)

注意喚起チラシ(山野版)

注意喚起チラシ(集落版)

注意喚起チラシ(集落版)

パンフレット「秋田の身近な動物 ツキノワグマ -クマを知り、被害を防ぐ-」

クマの生態や事故・出没を防ぐ方法を解説しているパンフレットです。
クマを正しく知り、適切に対策をするためにご活用ください。

令和6年年3月、全面リニューアルしました!!

パンフレット「秋田県のツキノワグマ対策」

秋田県では、「秋田県野生鳥獣管理共生ビジョン」や「第5次ツキノワグマ管理計画」などに基づき、ツキノワグマの保護管理を進めています。
「秋田県のツキノワグマ対策」はこれらの概要をまとめたパンフレットです。
ぜひご覧ください。

 

ツキノワグマ被害対策支援センター

秋田県では、ツキノワグマによる被害対策の一層の充実を図るため、自然保護課内に「ツキノワグマ被害対策支援センター [971KB]」を設置しています。
センターにはツキノワグマに関する知識や対策技術を持った専門職員を配置しているほか、ホットラインを開設し、必要な時には市町村の鳥獣対策担当者等に対し迅速かつ的確な助言等を行うことができる体制を整備しています。

あきたツキノワだより

ツキノワグマ被害対策支援センターが発行している情報紙です。クマによる人身事故や農作物被害の防除方法に関する解説、センターの活動状況などを発信しています。
あきたツキノワだより vol.1(令和2年.7) [488KB]
あきたツキノワだより vol.2(令和2年.12) [772KB]
あきたツキノワだより vol.3(令和4年.3) [2133KB]

あきた県庁出前講座「野生動物の生態と対策について」

秋田県では、クマをはじめとした野生動物の生態や対策について解説する出前講座(無料)を実施しています。
令和5年度は小中学生、高校生、農業関係者、一般市民などを対象に、74件(受講者計4,754名)実施し、好評をいただいております。

■ 内容
 ・ クマの生態
 ・ 事故や農作物被害などを防ぐための対策 など

■ 申込方法
日程調整をしますので、まずは自然保護課にご連絡ください。
日時決定後、申込用紙に必要事項を記入し、下記までお送りください。
 ・ あきた県庁出前講座 申込用紙 [11KB] 
 ・ 連絡先 TEL 018-860-1613
       FAX 018-860-3835
       Email Shizenhogoka@pref.akita.lg.jp

■ アンケート
出前講座にお申込みいただいた方には、アンケートへのご協力をお願いしております。
受講後、代表の方は必要事項をご記入の上、アンケート用紙に記載されている宛先(秋田県教育庁生涯学習課)へ送付ください。
  あきた県庁出前講座 アンケート用紙  [32KB]

☞ 市町村等からの相談に専門職員がワンストップで対応します!

 ☞ 地域の被害対策にともに取り組みます!

 ☞ 被害に遭わない行動様式の積極的な普及啓発を行います!