1 野生鳥獣のヒナや幼獣について

野生鳥獣のヒナや幼獣を見つけた時は

  春から夏にかけては、動物たちの子育ての季節です。野生鳥獣のヒナや幼獣を見つけても、近くに親がいることがあるので、持ち帰らず(連れ去らず)にそのままにしておくことが大切です。野生の鳥獣は、自然界の節理の中で生きているので、手を出さず、その場を離れてそっと見守ってください。野生鳥獣のヒナや幼獣を持ち帰った人を見かけた時は、元の場所に戻してくるように教えてください。

巣から落ちたヒナを見つけた時は

 ヒナを拾わないで!
 スズメやツバメなどのヒナは、巣から落ちることがあります。このような場合は、親鳥のいないときにそっと巣に戻しておいてください。
 巣にヒナを戻せない場合はそのままにしてそっと離れましょう。人がヒナのそばにいると親鳥は近寄れません。親鳥はヒナの姿が見えなくても、近くにいてヒナの声で気がつくことができ、世話をするため戻ってきます。
 くわしくは、(公財)日本野鳥の会の「ひなを見つけた」を参照ください。

みまもって、野鳥の子育て<ポスター> [4367KB]制作(公財)日本野鳥の会

みまもって、野鳥の子育てポスター

2 傷病鳥獣の保護について

ケガした鳥獣を見つけた時は・・・

 野生鳥獣は、ある程度のケガでも自然に回復するたくましさを持っています。むやみに手を触れたり餌をあたえたず、そっと見守ってください。
 翼や脚等のケガのため動けず、自力で餌をとれないような場合は、最寄りの地域振興局森づくり推進課、自然保護課(平日日中:018-860-1613、休日・夜間:018-860-1111(秋田県代表電話))、または鳥獣保護センター(電話018-852-2134)に連絡をしてください。

 

保護対象外の野生鳥獣

 ただし、次のケースでは保護の対象としていません。これらの鳥獣についてはケガ等としていたとしても、自然の摂理に任せますので、県民の皆様の御理解・御協力をお願いします。

  1. 管理の対象となっている鳥獣
    鳥類:カワウ
    獣類:ツキノワグマ、ニホンザル、イノシシ、ニホンジカ
  2. 農作物等への被害を及ぼしている鳥獣
    鳥類:ハシブトガラス、ハシボソガラス、カルガモ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ
    獣類:タヌキ、キツネ、アナグマ、ノウサギ
  3. 外来種
    獣類:ハクビシン、アライグマ
    ※その他県内で生息が確認されていないものも保護・収容しません(ヌートリア等)
  4. その他
    生活環境被害等を発生させている鳥獣:ドバト(カワラバト)
    ペット等と区別が付かない鳥獣:ノイヌ、ノネコ
  5. 重症のため適切な治療を施しても救命の見込みがないもの

ペットについて

 ペットについては保護・収容はしていませんので、次のとおり連絡をお願いします。

  1. 犬・猫の場合は、最寄りの保健所へ連絡してください。
  2. 犬・猫以外のペットの場合は、拾得物として最寄りの警察署へ連絡してください。
  3. 犬・猫以外で、けがや病気のペットを保護した場合は、動物愛護センター(電話018-827-5051)に連絡してください。    

   

3 カモシカの幼獣について

カモシカの幼獣を見つけた時は

 山中などで単独で幼獣のカモシカを見つけることがあるかもしれません。一見、迷子になっているようにみえますが、親が近くにいて人の接近により警戒して姿をみせていないだけです。近寄ったりせずに、そっとその場を離れてください。