自動車税環境性能割に関するQ&Aです。

目次

Q1 自動車税環境性能割とはどのような税ですか。

Q2 自動車税環境性能割は誰に課税されますか。

Q1 自動車税環境性能割とはどのような税ですか。

A1 自動車を取得した時に、自動車の環境性能に応じて課税される税金です。

Q2 自動車税環境性能割は誰に課税されますか。

A2 自動車の取得者に課税されます。

 ただし、自動車の売買契約において売主がその自動車の所有権を留保しているとき(割賦販売の場合)は、買主(車検証の使用者欄に記載される方)を取得者とみなして、買主に課税されます。

Q3 相続により自動車を取得した場合も課税されますか。

A3 相続による自動車の取得には課税されません。

 なお、名義変更の登録の際に遺産分割協議書などの、被相続人と相続人の相続関係がわかる書類が必要となります。

Q4 自動車税環境性能割の税額はどのように計算されますか。

A4 自動車税環境性能割の税額は、自動車の「通常の取得価額」に税率を乗じて得た額です。

 「通常の取得価額」とは、新車の場合は通常の取引の条件に従って自動車等の販売業者から取得するとした場合における自動車の販売価額に相当する額(A)をいいます。(中古車の場合はAの額に、その車が初めて新規登録を受けた年の1月1日から中古車の取得の日までの期間に応じて残価率を乗じて得た額となります。)

Q5 自動車の通常の取得価額には、オーディオやエアコンなどの価格も含まれますか。

A5 自動車の通常の取得価額には、メーカー装着オプションの全てと、ディーラー装着オプションのうち、ボルトやネジ、シールなどにより固定されて自動車に付加して一体となっている付加物を含みます。

付加物に該当し、通常の取得価額に含まれるもの(例示)

  • カーナビゲーション
  • ETC車載器
  • エアコン
  • ドライブレコーダー
  • カメラ(リヤ、バック等)
  • モニター
  • オーディオ(CD、DVD等)、スピーカー
  • オートアンテナ
  • ミラー類(ワイドルームミラー等)
  • エアバッグ
  • ランプ類(フォグランプ等)
  • 泥除け
  • 盗難防止装置
  • パール塗装、コーティング加工等
  • ルーフラック
  • ナンバープレートフレーム

付加物に該当せず、通常の取得価額に含まれないもの(例示)

  • カバー類(シートカバー等)
  • マット類(フロアマット等)
  • ヘッドレスト
  • ETCセットアップ費用
  • チャイルドシート
  • スペアタイヤ
  • タイヤチェーン
  • 標準装備される工具
  • 洗車用具

Q6 自動車税環境性能割の税率は?

A6 自動車税環境性能割の税率は次の表のとおりです。

税率表
対象車種

税率

(令和6年1月1日~令和7年3月31日)

税率

(令和7年4月1日~令和8年3月31日)

自家用 営業用 自家用 営業用
電気自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッド車 非課税 非課税 非課税 非課税
天然ガス自動車 平成30年排出ガス規制適合または平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減 非課税 非課税 非課税 非課税

乗用車
(ガソリン車・LPG車)

 

平成30年排出ガス規制50%低減達成または平成17年排出ガス規制75%低減達成(★★★★)

 

令和12年度燃費基準+95%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+105%達成)

非課税 非課税 非課税 非課税

令和12年度燃費基準+90%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+94%達成)

非課税 非課税 1% 非課税

令和12年度燃費基準+85%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+84%達成)

非課税 非課税 1% 0.5%
令和12年度燃費基準+80%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+73%達成)
1% 非課税 2% 0.5%
令和12年度燃費基準+75%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+62%達成)
2% 0.5% 2% 1%
令和12年度燃費基準+70%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+51%達成)
2% 0.5% 3% 1%

令和12年度燃費基準+60%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+50%達成)

3%

1%

3%

2%
上記以外 3% 2% 3% 2%
乗用車
(ディーゼル車)
平成30年排出ガス規制適合または平成21年排出ガス規制適合 令和12年度燃費基準+95%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準138%達成)
非課税 非課税 非課税 非課税
令和12年度燃費基準+90%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準130%達成)
非課税 非課税 1% 非課税
令和12年度燃費基準+85%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準123%達成)
非課税 非課税 1% 0.5%
令和12年度燃費基準+80%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準116%達成)
1% 非課税 2% 0.5%
令和12年度燃費基準+75%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準109%達成)
2% 0.5% 2% 1%
令和12年度燃費基準+70%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準102%達成)
2% 0.5% 3% 1%
令和12年度燃費基準+60%達成かつ令和2年度燃費基準達成
(一部の中古車(注4)は、令和2年度燃費基準達成)
3% 1% 3% 2%
上記以外 3% 2% 3% 2%
2.5t以下の
トラック
(ガソリン車)
平成30年排出ガス規制50%低減達成または平成17年排出ガス規制75%低減達成(★★★★)

令和4年度燃費基準105%達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+63%達成)

非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+55%達成)
1% 0.5% 1% 0.5%
令和4年度燃費基準95%達成
(一部の中古車(注3)は、平成22年度燃費基準+47%達成)
2% 1% 2% 1%
上記以外 3% 2% 3% 2%
2.5t超3.5t以下のトラック(ガソリン車) 平成30年排出ガス規制50%低減達成または平成17年排出ガス規制75%達成(★★★★) 令和4年度燃費基準105%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準95%達成 1% 0.5% 1% 0.5%
平成30年排出ガス規制25%低減達成または平成17年排出ガス規制50%低減達成(★★★) 令和4年度燃費基準105%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準達成 1% 0.5% 1% 0.5%
令和4年度燃費基準95%達成 2% 1% 2% 1%
上記以外 3% 2% 3% 2%
3.5t以下のバス(ガソリン車) 平成30年排出ガス規制50%低減達成または平成17年排出ガス規制75%達成(★★★★) 令和2年度燃費基準110%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和2年度燃費基準105%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和2年度燃費基準達成 1% 0.5% 1% 0.5%
平成30年排出ガス規制25%低減達成または平成17年排出ガス規制50%低減達成(★★★) 令和2年度燃費基準110%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和2年度燃費基準105%達成 1% 0.5% 1% 0.5%
令和2年度燃費基準達成 2% 1% 2% 1%
上記以外 3% 2% 3% 2%
2.5t超3.5t以下のトラック(ディーゼル車) 平成30年排出ガス規制適合または平成21年排出ガス規制NOx及びPM10%低減達成 令和4年度燃費基準105%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準95%達成 1% 0.5% 1% 0.5%
平成21年排出ガス規制適合 令和4年度燃費基準105%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和4年度燃費基準達成 1% 0.5% 1% 0.5%
令和4年度燃費基準95%達成 2% 1% 2% 1%
上記以外 3% 2% 3% 2%
3.5t以下のバス(ディーゼル車) 平成30年排出ガス規制適合または平成21年排出ガス規制NOx及びPM10%低減達成 令和2年度燃費基準110%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和2年度燃費基準105%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和2年度燃費基準達成 1% 0.5% 1% 0.5%
平成21年排出ガス規制適合 令和2年度燃費基準110%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
令和2年度燃費基準105%達成 1% 0.5% 1% 0.5%
令和2年度燃費基準達成 2% 1% 2% 1%
上記以外 3% 2% 3% 2%
3.5t超の
バス・トラック
(ディーゼル車)
平成28年排出ガス規制適合または平成21年排出ガス規制NOx及びPM10%低減達成 令和7年度燃費基準105%達成 非課税 非課税
令和7年度燃費基準達成 1% 0.5%
令和7年度燃費基準95%達成 2% 1%
平成27年度燃費基準+15%達成 非課税 非課税 非課税 非課税
平成27年度燃費基準+10%達成 1% 0.5% 1% 0.5%
平成27年度燃費基準+5%達成 2% 1% 2% 1%
上記以外 3% 2% 3% 2%

注1 この表の税率は、令和8年3月31日までに取得した自動車に限り適用されます。

注2 ハイブリッド車はガソリン車・ディーゼル車に含まれます。

注3 令和12年度基準エネルギー消費効率、令和4年度基準エネルギー消費効率および令和2年度基準エネルギー消費効率を算定していないガソリン車(乗用車または2.5t以下のトラック)のうち、平成22年度基準エネルギー消費効率を算定している自動車

注4 令和12年度基準エネルギー消費効率を算定していない自動車(ガソリン車・LPG車・ディーゼル車)のうち、令和2年度基準エネルギー消費効率および平成27年度基準エネルギー消費効率を算定している自動車

Q7 自動車税環境性能割の免税点について教えてください。

A7 自動車税環境性能割は、自動車の通常の取得価額が50万円以下の場合には課税されません。

Q8 自動車税環境性能割はいつ納税するのですか。

A8 自動車税環境性能割は、自動車の登録のときに納めます。

Q9 自動車税環境性能割はどのようにして納めますか。

A9  自動車会議所で証紙代金収納計器により納付するか、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)により納付することができます。

 OSSについてはこちらをご覧ください。

Q10 自動車を購入したのですが、塗装の色が契約と違ったために販売業者に返還しました。返還した自動車について自動車税環境性能割を納めなければいけませんか。

A10 自動車販売業者から自動車を取得したときに、その自動車の性能が良好でないことや塗装の色等が契約と異なることを理由に、取得(登録)の日から1月以内にその自動車を自動車販売業者に返還した場合には、その自動車についての自動車税環境性能割の納税義務は免除されます。

 従って、お問い合わせの場合は、返還した自動車については自動車税環境性能割を納める必要はありません。(既に納付済の場合は、申請に基づき還付します。)

Q11 自動車税環境性能割が減免されるのはどのような場合ですか。

A11 次のような自動車の取得の場合、自動車税環境性能割が減免されます。

 ・身体障害者が、自ら運転する自動車または身体障害者のために生計同一者が運転する自動車を取得する場合
 ・構造上、身体障害者等の利用に供する自動車(車いす移動車、患者輸送車、入浴車)を取得する場合
 ・災害により自動車が滅失・損壊した場合

 詳しくは次のリンク先をご覧ください。