県では、喫煙や受動喫煙が様々な疾患の危険因子であることから、「受動喫煙ゼロ そして禁煙」をスローガンに「たばこ対策」を進めています。
 特に乳幼児は、両親との接触が密接な時期であるため受動喫煙の影響が大きいにも関わらず、乳幼児がいる世帯の父親の喫煙率は高く、さらに、子どもの年齢が上がるにつれ母親の喫煙率も上昇する傾向にあります。このことから、県では子育て世代向けの禁煙啓発に重点的に取り組んでいます。
 大切なお子さまの未来のため、パパ・ママをはじめ、ご家族で禁煙について考えてみませんか。

たばこが赤ちゃんに与える影響

 妊娠中の喫煙・受動喫煙はニコチンの作用でへその緒や胎児の血管が収縮し、血流量が減少します。その結果、胎児への酸素や栄養の供給が低下し、出生児の体重減少につながります。
 また、出産後の受動喫煙によっても赤ちゃんはさまざまな病気にかかりやすくなります。赤ちゃんが突然亡くなる乳幼児突然死症候群(SIDS)は、両親が喫煙者の場合、非喫煙家庭に比べて発生リスクが4.67倍にも上るとの報告があります。

家庭での受動喫煙の危険性

 子どもの体内に入るニコチンの量は、全く喫煙しない家庭と比べると、ベランダ等の屋外で喫煙した場合でも2倍、換気扇の下で喫煙した場合は3倍にも上ります。また、直接たばこの煙を吸い込まなくても、喫煙者の服や髪の毛などに付着した有害物質を吸い込んでしまう三次喫煙(サードハンドスモーク)が生じてしまいます。

加熱式たばこの危険性

 加熱式たばこも、紙巻きたばこと同様にたばこ葉を使用していて、喫煙した際の呼気にはニコチンをはじめとする有害物質が含まれていることが分かっています。加熱式たばこにしたからといって、禁煙したことにはなりません。

禁煙のメリット/禁煙外来受診の検討を

 禁煙は、経済的・身体的・精神的に多くのメリットがあります。また、子どもの健康を守るためには、禁煙が第一です。
 以下のリーフレットでは、ここで説明した内容を詳しく説明しているほか、禁煙の効果や禁煙外来のメリットについても記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。


(表紙・裏表紙)

(中面)

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パパ・ママに知ってほしい!たばこの危険![1440KB]