このページの目次

たばこがもたらす健康への悪影響

たばこの煙には、ニコチン、タールなど多くの有害物質が含まれています。たばこの煙に含まれる約5,300種類の粒子状物質のうち、約70種類に発がん性があることが分かっています。

喫煙することで有害物質を体内に取り込み、様々な症状、疾患を引き起こすリスクが上がります。

喫煙者本人への影響

喫煙は、全身のがん、脳卒中、心筋梗塞などの虚血性心疾患、2型糖尿病など、喫煙者本人に様々な疾患への罹患リスクの上昇をもたらすことが分かっています。

 

たばこの影響で喫煙者本人にリスク上昇をもたらすことが明らかな疾患
がん 鼻腔・副鼻腔がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、肺がん、肝臓がん、すい臓がん、膀胱がん、子宮頸がん
その他の疾患 脳卒中、ニコチン依存症、歯周病、慢性閉そく性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患、腹部大動脈りゅう、動脈硬化、2型糖尿病
妊娠中の喫煙

早産、低出生体重、胎児発育遅延

出典 厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」(平成28年)

受動喫煙の影響

他人の喫煙による煙を吸い込むことを受動喫煙と言います。日常的に受動喫煙にさらされている場合、非喫煙者であっても肺がんなどに罹患する危険性が高まります。

特に、受動喫煙は子どもの健康や発育に深刻な影響を与えます。幼い子どもが突然亡くなる乳幼児突然死症候群(SIDS)は、両親が喫煙者の場合、非喫煙家庭と比べて発生リスクが4.67倍にも上ります。

喫煙する場合は、周りに人がいるところでの喫煙を避け、子どもがいる空間では絶対に喫煙しないようにしましょう。また、非喫煙者の方は、喫煙所を避けるなどたばこの煙にさらされる環境に近づかないことを心がけましょう。

 

受動喫煙でリスクが上昇することが明らか、または示唆されている疾患
がん 肺がん、鼻腔・副鼻腔がん、乳がん
その他の疾患 脳卒中、虚血性心疾患、急性呼吸器症状、慢性閉そく性肺疾患(COPD) など
子どもの疾患 乳幼児突然死症候群(SIDS)、喘息、虫歯 など

出典 厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」(平成28年)

 

  • 本県で作成したリーフレット


ダウンロードはこちら↓
パパ・ママに知ってほしい!たばこの危険! [1440KB]

リンク

以下のリンク先では、たばこの影響について詳しい情報が掲載されています。

以下のリンク先では、たばこの影響や受動喫煙防止のための取り組みについて学ぶことができる動画を掲載しています。

新型コロナウイルス感染症とたばこ

喫煙は気道の粘膜に炎症を引き起こし、免疫機能を低下させるためウイルスに感染しやすくなります。また、慢性閉そく性肺疾患(COPD)、高血圧や糖尿病など、新型コロナウイルス感染症の重症化要因とされる疾患に罹患するリスクを高めます。

世界保健機関(WHO)や厚生労働省では、喫煙が新型コロナウイルス肺炎の重症化リスクとなることから、喫煙者には禁煙を呼びかけています。

 

  • 本県で作成したポスター

 喫煙は新型コロナウイルス肺炎の重症化リスクです

リンク

禁煙の効果

禁煙することによって、免疫機能の改善やがんの罹患リスクが非喫煙者と同じ水準まで戻るなど、様々な効果があります。禁煙後すぐに現れる効果もありますが、なかには十数年を経て現れ始める効果もあります。

一日でも早いあなたの禁煙は、家族を受動喫煙から守ることにもつながります。

「今更禁煙してもなあ。」と思うかもしれませんが、禁煙に遅すぎると言うことはありません。自力で禁煙が難しいとお考えの方は、禁煙外来を受診することで成功率が大幅にアップします。県内の禁煙外来は以下のリンク先にも掲載していますので、ぜひ禁煙しましょう!

 

  • 本県で作成したリーフレット

禁煙に関するリーフレットその1禁煙に関するリーフレットその2

リンク

以下のリンク先では、禁煙のメリットや禁煙外来について詳しい情報が掲載されています。

 改正健康増進法と秋田県受動喫煙防止条例

受動喫煙のない社会をつくるため、健康増進法が改正され令和2年4月1日から喫煙場所に関する新たなルールが始まりました。また、本県では法律の規制より一歩踏み込んだ内容の「秋田県受動喫煙防止条例」を制定し、受動喫煙の防止に力を入れています。

法律や条例の内容は、以下のリンク先で詳しく解説しています。

 

  • 本県で作成したリーフレット

 秋田県受動喫煙防止条例の解説リーフレット

リンク