下水道資源の有効利用(肥料、処理水など)に取り組んでいる自治体等が集まり、取組事例の紹介や意見交換を行う、「ビストロ下水道推進戦略チーム」の第9回会合が秋田市で開催されましたので、その状況をご報告いたします。
 本会合は全国各地で開催されており、今回で第9回目の開催となります。

◆平成28年12月15日(木)
 ①「きりたんぽ鍋」や「いぶりがっこ」の試食会[料亭濱乃家(秋田市大町)]

  秋田県内の下水汚泥から作られた肥料「アキポスト」により栽培された新米の「コシヒカリ」で、秋田名物「きりたんぽ鍋」を作りました。
  また、試食会には'16ミス日本「水の天使」の須藤櫻子(すどうさくらこ)さんも参加し、初めての「きりたんぽ鍋」作りに挑戦しました。
  試食会では「きりたんぽ鍋」のほかに、「アキポスト」により栽培された大根を使って作られた「いぶりがっこ」も美味しくいただきました。

 

 ②ビストロ下水道推進戦略チーム第9回会合について[秋田市にぎわい交流館AU]

  下水道資源の有効利用をすでに行っている帯広市、愛知県、神戸市、高知県、佐賀市、鹿児島市から取組事例の報告や
 秋田県における肥料利用の課題に対する提言をいただきました。
  また、京都大学名誉教授の松井三郎氏や秋田高専環境都市工学科准教授の増田周平氏などをお迎えし、下水道資源の活
 用に向けた講話や事例紹介がなされ、情報共有が図られました。

京都大学松井名誉教授
秋田高専増田准教授

 

 ③下水道資源を用いた食材を使った料理の提供[サロン・ナカイチ(秋田市中通)]

 全国各地から提供されました食材を用いた料理をいただきました。
 参加された皆様からは大変好評をいただき、改めて下水道資源を活用した食材の良さを実感しました。

◆平成28年12月16日(金)
 ④現地視察:上野台堆肥生産協同組合[大仙市円行寺字野崎]

 秋田県内の下水汚泥から肥料を生産する工場(コンポスト工場)を視察しました。

 ⑤現地視察:秋田清酒株式会社(出羽鶴酒造)[大仙市南外字悪戸野]

 「アキポスト」にて栽培された酒米から、日本酒「やまとしずく」を製造している酒蔵の視察をしました。