追加提案いたしました議案の説明に先立ち、イージス・アショアについて申し上げます。
 配備候補地に関する再調査が進められる中、今月15日、河野防衛大臣から、急遽、配備に関するプロセスを停止するという連絡を受け、大変驚いたところでありますが、このたびの決定は、住民の安全確保の面で懸念があるとすれば当然のことと考えております。
 この件に関し、昨日、大臣が本県を訪れ、加藤議長、秋田市長、市議会議長及び住民代表の方と共に、面談をいたしました。大臣からは、これまでの様々な協力に対するお礼と計画の突然の停止への真摯なお詫びがあり、また、住民に直接謝罪してもらいたいという私の思いを汲み取っていただき、地域住民に対しても、これまで大変ご迷惑をおかけし、非常に申し訳なく思っているという旨の謝罪の言葉がありました。
 今回の停止に至った経緯としては、当初、ブースターを安全な場所に正確に落下させることについては、ソフトウェアの改修により実現できるという認識であったものの、検討を進める中、先月下旬、その技術的課題にはシステム全体の大幅な改修が必要であり、相当の費用と期間を要することが判明し、計画の継続は合理的ではないと判断した旨の説明がありました。
 私からは、できるだけ早く新屋配備の明確な中止又は撤回の決定を行い地元に説明を行うよう求めたところ、大臣からは、イージス・アショアについては閣議決定されたものであることから、防衛省において国家安全保障会議に報告し検討していくことになるが、早急に結論が得られるよう努め、地元説明の機会を設けたいという旨の回答がありました。いずれ、私としましては、このたびの決定や安倍総理及び大臣の発言を鑑みれば、当然に中止又は撤回になるのではないかと受け止めております。
 今後、国家安全保障会議において、新たな安全保障政策を議論するとされていることから、引き続きその動向を注視してまいります。
 次に、追加提案いたしました補正予算案について説明申し上げます。
 今回の補正予算案は、新型コロナウイルス感染症への対応として、早急に取り組む必要がある事業について計上しており、国の補正予算に伴う交付金を活用し、医療機関や薬局等における感染拡大を防止するための取組を支援するとともに、感染リスクを伴う厳しい環境のもと、医療機関や介護・障害福祉サービス事業所などにおいて、感染の拡大防止と収束に向け、強い使命感を持って業務に従事している方々に対し、慰労金の支給を行ってまいります。
 このほか、県の要請に応じて施設の休業等を実施した中小企業者等に対し協力金を支給するための経費について、実績見込みに基づき増額いたします。
 一般会計補正額は、81億8,456万円であり、補正後の総額は、6,388億7,411万円となります。
 以上、提出議案の概要について申し上げました。よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。