「秋田県歯と口腔の健康づくり推進条例」について

 歯や口腔(こうくう)の健康を保つことは、単に食物を噛むということだけではなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな生活を送るうえで、欠かすことができないものであります。
 このため、県では、秋田県歯科医師会や市町村等と連携し、フッ化物洗口事業や妊婦歯科健康診査、高齢者に対する口腔ケアの普及啓発など、生涯にわたって口腔の健康を維持し、生活の質の向上を推進する取組を実施してきましたが、これまで以上に、県民の歯と口腔の健康づくりを総合的かつ計画的に推進するため、平成24年10月12日に「秋田県歯と口腔の健康づくり推進条例」を制定しました。
 また、近年の様々な研究報告によれば、「歯周病と糖尿病との関連性」、「歯の本数と認知症との関連性」、「口腔機能低下と肺炎発症との関連性」などが明らかになってきており、歯や口腔の健康が全身の健康へ影響を及ぼすことが分かってきています。
 さらに、令和3年4月1日より条例の一部改正が施行され、中でも、「オーラルフレイル(心身の機能の低下をもたらすおそれがある口腔機能の虚弱な状態をいう。)の予防に関すること」が第十条の基本的施策の実施に追加されたことから、歯数のみならず口腔の機能を多面的に捉え、健康寿命の延伸に資する予防対策を実施することとしております。

「秋田県歯と口腔の健康づくりに関する基本計画」について

 平成23年8月に、「歯科口腔保健の推進に関する法律」が施行され、国や地方公共団体の責務などが明らかにされました。また、本県においても、「歯と口腔の健康づくり推進条例」を平成24年10月に施行したところであり、この度、本県の口腔の健康づくりに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、条例の基本理念を踏まえ、平成26年3月に「秋田県歯と口腔の健康づくりに関する基本計画」を策定しました。
 本計画では、良好な食生活やコミュニケーション能力等の確保・向上を図り、健康で質の高い生活を実現することを目標に、乳幼児・学齢期、成人期、障害者・要介護高齢者等、と大きく4つのライフステージに分け、歯科口腔保健意識を醸成するための普及啓発と歯科口腔保健を推進するために必要な環境整備の二つの視点から、各々の施策の方向性を示すとともに、評価の指標となる目標値を設定しています。

歯科口腔保健に関連するデータ

 歯科口腔保健に関連する各種調査データは国立保健医療科学院の「歯っとサイト」からダウンロード可能です。ご活用ください。

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