令和元年度コミュニティ生活圏形成事業の取組状況について
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令和元年度コミュニティ生活圏形成事業の取組について
人口減少や少子高齢化が急速に進行している中で、集落における日常生活に必要なサービス機能を維持・確保していくため、県では、複数の集落による新たな生活圏である「コミュニティ生活圏」の形成を図る取組を実施しており、令和元年度の取組を次のとおりお知らせします。
1 実施地域
5市町(横手市、大館市、男鹿市、五城目町、羽後町)でモデル地区を選定し、次の取組を実施しました。
・モデル地区(コミュニティ生活圏)での現状分析・将来人口予測の実施
・モデル地区における現地調査・ヒアリング、ワークショップの実施
・市町村ごとの報告会開催
※全県報告会は中止
2 スケジュール
・8月:現地調査・ヒアリング
・10月上旬~:ワークショップの開催
・12月上旬~:各モデル地区での報告会の開催
(各地区実施状況、参加人数)
市町村名 | 地区名 地区人口 |
現地調査・ ヒアリング |
ワークショップ 1回目 |
ワークショップ 2回目 |
市町村報告会 |
---|---|---|---|---|---|
横手市 | 山内地区 3,262人 |
8月27日(火) | 11月8日(金) 55名 |
12月5日(木) 56名 |
R2年2月1日(土) 152名 |
大館市 | 山田地区 595人 |
8月9日(金) | 10月7日(月) 61名 |
11月29日(金) 61名 |
12月7日(土) 62名 |
男鹿市 | 男鹿中地区 1,098人 |
8月1日(木) | 10月9日(水) 45名 |
11月25日(月) 40名 |
12月8日(日) 106名 |
五城目町 | 馬場目地区 887人 |
8月2日(金) | 10月11日(金) 40名 |
11月28日(木) 35名 |
12月8日(日) 53名 |
羽後町 | 仙道地区 954人 |
8月26日(月) | 11月10日(日) 39名 |
12月14日(土) 28名 |
R2年2月2日(日) 84名 |
※人口は令和元年5月31日現在
3 現地調査・ヒアリング
各モデル地区のコミュニティの現状を把握するため、現地調査・ヒアリングを実施しました。
〇市町村担当者へのヒアリング
・市町村のコミュニティ政策について
・市町村の定住・人口減少対策について
〇モデル地区の代表者等へのヒアリング
・各種活動等の実施体制、組織・団体、活動内容について
・定住・人口増減の状況について
〇現地調査
・暮らしや定住に関わりのある施設や拠点(小学校や定住住宅、集いの場など)
・注目すべき地域資源
【市町村担当者ヒアリング】 【モデル地区代表者等ヒアリング】
【現地調査(1)】 【現地調査(2)】
4 ワークショップ
〇1回目「地域人口安定化ワークショップ」
(1)年代別人口増減の要因を探る
人口増減が目立つ世代について、増減の要因を探り、意見を出し合いました。
(2)人口が安定する定住目標をつくる
人口予測プログラムを使い、人口が長期的に安定するための各年代(20代夫婦、30代子連れ夫婦、60代定
年夫婦)の定住増加目標や出生率・流出率の改善目標を議論し、その内容や理由について班ごとに意見を
出し合いました。
〇2回目「地元天気図ワークショップ」
テーマ:30代女性が定住するとしたら
(1)前半・課題編
地域の強み・弱みを集約し、現状を「地元天気図」として表現しました。
(2)後半・解決編
現状の「地元天気図」を踏まえ、強みを生かし、弱みを補う地域の仕組みづくりを検討し、将来目指すべ
き地域の姿を「地元天気図」に表現しました。
【1回目のワークショップ検討】 【1回目のワークショップ発表】
【2回目のワークショップ検討】 【2回目のワークショップ発表】
5 各地区の市町村報告会
(1)地区からの取組報告
(1)ワークショップの参加者が、これまでの地区の活動や今年度実施したワークショップの成果などを報告し
ました。
〇報告内容
・これまで地区で取り組んできた行事など
・人口分析結果(年齢構成、年齢階層別増減率)
・地域人口安定化に向けてのワークショップ(1回目)の内容
・「地元天気図」を利用した課題編と解決編のワークショップ(2回目)の内容
・今後取り組んでいきたいこと
(2)「モデル地区において今後取り組んでいきたいこと」として、次のとおり報告しました。
〈横手市〉
〇今回のワークショップで話し合われた地域の強み弱みをもとにした、
・山内地区で取り組むべき事業、取り組んでみたい事業
・地域が主体的に事業に取り組んでいくための体制づくり(=山内地区交流センター化の取組)
〇若い世代の意見やアイデアを取り入れた地域づくり
〈大館市〉
〇20代、30代の夫婦が「ふるさと山田」に帰ってきやすい環境づくり(情報発信)
〇山田地区新年会などの地域の三大行事以外で、日常生活においても三世代が気軽に集える場の創出
〈男鹿市〉
〇男鹿中地域への「GBビジネス」の拡大
〇「サロン」や「こども食堂」など、地域の方々が集える場
〈五城目町〉
〇生活の足の確保(有償運送・移動販売車)
〇農業団体(法人)の集約⇒地域資源の特産品化(インターネット販売・GBビジネス参加)
〇みせっこ・カフェ・地域食堂(地域の人々の集まる場・地産地消)の整備
〇各種住民グループの立ち上げ
〈羽後町〉
〇お互いさまスーパー仙道てんぽを拠点とした「地域の賑わいづくり」
〇既存施設の有効利用による「地域の方々が集える仕組みづくり」
(2)パネルディスカッション
パネリスト5~6名が、次の3つのテーマに対するキーワードとその内容を発表しました。
テーマ1:次世代の定住増加に向けて一番課題となっていること
Aさんのキーワード:「生活の不安」(大館市)
仕事がなかったり病院・学校が少なくて不安に思い、外に出て行ってしまう人も多い
のではないか。
Bさんのキーワード:「子ども」(男鹿市)
数年前までは子ども達が登下校時に地区内を歩き挨拶の声が響いていたが、小学校が
統合しスクールバスになって子どもの姿が見えなくなった。地域内がさみしくなっ
た。
テーマ2:次世代の定住増加に向けて、一番力を入れたいこと
Cさんのキーワード:「町・地元の魅力の再確認」(五城目町)
子ども達に、郷土の自然や文化を体験させて、様々な魅力を知ってもらうことで、地
元に戻りたいという気持ちになるのではないだろうか。
Dさんのキーワード:「集いの場の提供・発掘・開拓」(横手市)
既存の集いの場も生かしながら新たな資源の発掘や、それらが無ければ自分達で作っ
ていくことが大事になる。
テーマ3:集落内外の団体や、子育て、福祉、農林分野などをつないでこんな仕組みをつくりたい
Eさんのキーワード:「地域で守る交流拠点」(大館市)
みんなが話し合って、繋がりの中で運営する拠点があってもいいのではないか。その
中で子育てや農業などのアイデアが出るのではないか。
Fさんのキーワード:「地域丸っと大家族」(羽後町)
地域一人ひとりの意見をまとめることができる強力なリーダーが必要。リーダーを大
黒柱とし、また地域を大きな家族と考え、みんなが繋がる地域をつくっていきたい。
【市町村報告会(1)】 【市町村報告会(2)】
6 全県報告会
2月29日(土)に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため中止しました。当日の配付予定資料は次のとおりです。
講師(藤山浩氏)講演資料 [14610KB]
モデル地区取組報告資料 [5500KB]