追加提案いたしました議案の説明に先立ち、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 今月6日、秋田市在住者で「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客であった60代の男性及び北海道在住者で本県を訪れていた10歳未満の女児の2名が、新型コロナウイルスに感染していることが県内で確認されました。
 現在、管轄の保健所において、発症者の行動歴等に関する積極的疫学調査を実施しているところであり、その結果を踏まえ、濃厚接触者に対する健康観察や発症が疑われる場合の診断・検査など、医療機関等と連携しながら、県内での感染拡大の防止に最大限対応してまいります。
 本県では、感染が拡大する前のタイミングで新型コロナウイルス対策を集中的に講じることが極めて重要であると考え、これまで、国の要請に応じ、県内全ての小・中・高等学校、特別支援学校の臨時休業を実施するとともに、県が主催するイベントの中止・延期や、電話相談の24時間対応など、各般の対策を関係機関と連携して進めてきたところでありますが、県内での感染者の発生という新たな局面を迎え、それぞれが冷静な対応に努めながら、県を挙げてこうした取組を徹底していくことがこれまで以上に重要となります。
 県民の皆様には、引き続き多くの面で不自由をおかけいたしますが、感染の拡大を食い止められなかった場合には、更に重大な状況に陥ることが避けられないことをご理解の上、手洗いや咳エチケットといった基本的な感染症対策に努めていただくとともに、集会や行事開催の再検討などについてもご配慮くださるよう、改めてお願い申し上げます。
   今後は、国に対して的確な情報開示を求めつつ、新たに示される緊急対応策などを踏まえ、感染拡大の防止に全力で取り組んでいくことに加え、中小企業の資金繰りを支援するための融資や、県民からの生活上の相談に対応する「県民相談窓口」の設置など、幅広い切り口から影響緩和と不安解消に努めてまいります。
 次に、追加提案いたしました補正予算案及びその他の議案について説明申し上げます。
 はじめに、補正予算案についてであります。
 令和元年度補正予算案は、国直轄災害事業負担金やCSF等緊急防疫対策事業など、各種事業の実績見込みによる減額等について計上しており、一般会計補正額は、4億2,167万円の減額、補正後の総額は、5,937億5,673万円となります。
 また、令和2年度補正予算案は、新型コロナウイルス感染症対策として、「あきた帰国者・接触者相談センター」の設置や検査体制の整備に要する経費等を計上しており、一般会計補正額は、3億7,149万円、補正後の総額は、5,797億8,549万円となります。
 次に、単行議案の主なものについて申し上げます。
 「秋田県教育委員会教育長の任命について」は、教育長の辞職に伴う後任の任命について、議会の同意をお願いしようとするものであります。
 「秋田県県税条例の一部を改正する条例案」は、地方税法の一部改正に伴い、一部の電気供給業に係る法人の事業税について課税方式の見直し等を行おうとするものであります。
 以上、提出議案の概要について申し上げました。よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。