「秋田県の景観を守る条例」に基づく届出

四季の変化に富んだ自然やのどかな田園風景など美しい景観（眺め）は、私達の日常生活に潤いをもたらす貴重な財産であり、このような景観を守り、次の世代に引き継ぐために、秋田県では平成５年３月に「秋田県の景観を守る条例」を制定しました。
本条例では、県・市町村・県民・事業者の責務が謳われているほか、景観保全に関する基本構想や施策に関する基本的事項等を盛り込んだ「秋田県景観保全基本方針」と沿道・沿線地域内等における行為に係る具体的な目安を示した「届出行為景観保全基準」を定めることとしています。

対象地域

高速自動車国道、一般国道若しくは県道又は旅客鉄道線路の境界線から200m以内の沿道・沿線地域。
なお、「土石等の採取又は鉱物の掘採」、「土地の区画形質の変更」については、沿道・沿線地域外であっても届出が必要となる場合があります。
また、沿道・沿線地域内外にかかわらず、都市計画用途地域内の行為については、「建築物、工作物の新築等」及び「土地区画形質の変更」については、適用除外により届出不要であり、商工系の用途地域内の行為については、「物品の集積等」も適用除外となり届出不要です。

対象行為と規模

建築物の新築､増築､改築、移転､外観(色彩)の変更

高さ13m又は延べ面積1000平方メートルを超えるもの(増築又は改築後においてこの規模を超えるものを含む｡ただし､100平方メートル以下の増改築を除く)

工作物の新築､増築､改築、移転､外観(色彩)の変更

さく、塀、擁壁等・・・高さ3mを越えるもの
煙突、記念碑等（屋外広告物を除く）、
遊戯施設、プラント類、汚水処理施設等・・・高さ13mを越えるもの
電波塔等(屋外広告物を除く)､
柱類(屋外広告物を除く)・・・高さ30mを越えるもの

屋外における物品の集積・貯蔵

用途を廃止された物品

新設 ・・・高さ1.5m又は水平投影面積500平方メートルを越えるもの
既存（500平方メートル以下）に追加 ・・・追加後の規模：同上
既存（500平方メートルを越える）に追加・・・追加する部分の規模：高さ0.5m又は
水平投影面積50平方メートルを越えるもの

一般資材等の物品

新設 ・・・高さ3m又は水平投影面積1,000平方メートルを越えるもの
既存（1,000平方メートル以下）に追加 ・・・追加後の規模：同上
既存（1,000平方メートルを越える）に追加・・・追加する部分の規模：高さ1m又は
水平投影面積100平方メートルを越えるもの
土石等の採取､鉱物の掘採､土地の区画形質の変更
面積3000平方メートル又は法・擁壁の高さ3mを越えるもの
※沿道・沿線以外の地域については、法・擁壁の高さ10m、スキー場のゲレンデの面積10haを越えるもの

届出の手続き

行為に着手する30日前までに届出が必要です。
届出は、定められた用紙に必要な図面などを添付して、行為地を所管する県地域振興局建設部用地課（権限移譲された次の市町村については当該市町村役場）へ１部提出してください。無届けや虚偽の届出をした場合には、罰則があります。
なお、知事は、届出があった場合において、景観保全上必要があると認めるときは、届出行為景観保全基準に基づき、届出の日から30日以内に必要な措置を講ずるよう指導又は勧告を行います。

ただし、対象規模や対象地域であっても、「届出を要しない行為」、「届出を要しない区域」、「届出を要しない団体」、「届出を要しない事業」があります。詳しくは、行為地を所管する県地域振興局及び権限移譲された市町村にお問い合わせください。

また、景観行政団体である秋田市、横手市、大潟村、小坂町、仙北市、北秋田市、にかほ市、鹿角市の区域内で行為を行う場合は、それぞれ独自の届出基準を定めているため、該当する市町村の窓口にお問い合わせください。

※届出用紙は、上記届出先にあります。