追加提案の説明を申し上げます前に、去る5日にご逝去された西木正明さんに対しまして、謹んで哀悼の意を表したいと存じます。
 仙北市出身の西木さんは、昭和63年に直木賞を受賞するなど、優れた作品を多数発表し、ノンフィクション作家の第一人者として長年にわたり活躍されました。
 また、執筆活動の傍ら、平成26年に開催した「国民文化祭・あきた2014」の総合プロデューサーのほか、「ふるさと秋田文学賞」を始めとする県内の文学賞の選考委員や総合開発審議会委員を務められるなど、県内の様々な活動にも精力的に取り組み、本県の文化振興に力を尽くしてくださいました。
 西木さんは私にとって同郷の先輩であり、折に触れ、県政発展に向けた貴重なアドバイスをいただいており、誠に残念でなりません。
 ここに、西木さんのこれまでのご活躍に深く敬意を表し、感謝申し上げますとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。
 次に、追加提案いたしました補正予算案について説明申し上げます。
 このたびの補正予算案は、国の補正予算成立を受け、物価高騰対策等の早急に取り組む必要がある事業について計上しております。
 物価高騰対策として、低所得世帯の負担軽減のため、灯油購入費を助成する市町村を支援するとともに、LPガス利用者に対する料金の助成期間を延長するほか、省エネ家電製品の購入費に対し商品券等を交付します。
 また、商店街や中小企業団体等が実施する消費喚起のための取組に対して支援するとともに、物価上昇分の適切な価格転嫁について県民に周知を図るため、新聞広告による広報を実施するほか、中小企業団体等が行う広報活動についても支援してまいります。
 さらに、福祉・医療・保育施設の食材料費やカントリーエレベーター等の乾燥調製施設の電気料及び燃料費、港湾運送事業者の燃料費の高騰分等に対して支援するとともに、農業者の生産性向上や省エネルギー化に資する設備導入等に対する助成を行うほか、県民が利用する公共施設の省エネルギー化に向けた施設整備を進めてまいります。
 そのほか、新型コロナウイルス感染症対策として、感染者が発生した介護・障害福祉サービス事業所等のサービスの継続に必要な経費に対し助成します。
 一般会計補正額は、43億3,029万円であり、補正後の総額は、6,253億6,233万円となります。
 よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。