現在、多くの都市で人口減少が進む中、郊外開発の進行や市街地内の空き家・空き店舗などの増加によって、都市のスポンジ化が進んでいます。このまま都市人口の低密度化が進むと、一定の人口密度に支えられてきた医療・福祉・子育て支援・商業などの生活サービスの提供が将来において困難になりかねない状況です。
 そのため、県では、市町村及びまちづくりに関わる地域住民とともに、エリアの価値を高める魅力的なまちづくりを推進することで、居住人口の維持を図ることとしています。
 具体的な取り組みとしては、公共空間(道路、河川、公園、広場等)を活用し、居心地が良く賑わいのある場所づくりの社会実験を行っています。コロナ禍にあっては、3密を避ける有効な手段となっています。
 下記に、公共空間を活用した取り組みを紹介します。


能代市


 

能代社会実験2

だんだん・のしろ ~歩道空間の活用~
 
開催日時:令和2年11月8日(日)10:00~14:00
開催場所:能代市元町(畠町通り)
    
 リノベーションする建物(旧酒屋)の中から歩道まで芝生を敷き、1階部分の店舗と歩道空間が一体化しているように試みました。通常は、店舗内にいるお客さんを外でも休めるようにすることで、外から見える賑わいの風景を期待しました。
 当日は、リノベーションする建物と隣接する空き地でマルシェ、歩道でBBQを行い、芝生やテーブル・椅子で休んでもらいました。開催時間中は人通りが絶えませんでした。
 利用していただいた方々から、「歩道でゆっくりすることは普段味わえないことで、非日常感が味わえて魅力的」など感想をいただきました。
(令和3年7月8日掲載)