水源地域対策特別措置法に基づき、本県が案を作成し、国土交通大臣へ提出しておりました「子吉川水系子吉川鳥海ダムに係る水源地域整備計画」が、令和3年3月26日付けで決定されました。

 今後は、同計画に基づき、ダムの建設によって水源地域が受ける影響を緩和するため、国からの協力を得ながら、由利本荘市が道路などを整備していく予定です。

 

1 水源地域整備計画とは

 水源地域対策特別措置法に基づく水源地域整備計画は、ダムの建設により経済的、社会的に直接の影響が及ぶ地域(水源地域)について道路などの産業基盤を整備するため、都道府県知事がその案を作成し、国土交通大臣が決定するものです。

 子吉川水系子吉川鳥海ダムに係る水源地域整備計画は、令和2年12月に水源地域の指定を受けた由利本荘市の「鳥海町百宅(ももやけ)及び鳥海町猿倉(さるくら)」地域において、由利本荘市が、市道百宅線及び市道鳥海線の改良、並びに、市道百宅線沿いに鳥海山を望む展望スペースの整備を実施するものです。

 

2 鳥海ダムの概要とこれまでの経緯

 鳥海ダムは、子吉川における洪水被害の軽減、流水の正常な機能の維持、水道用水の供給及び発電を目的として由利本荘市鳥海町百宅地内に建設される多目的ダムです。

  平成30年12月20日 鳥海ダムの建設に関する基本計画告示

  令和元年9月5日    損失の補償に関する協定書調印

  令和2年3月27日   水源地域対策特別措置法第2条第2項に基づくダム指定
              (水没戸数:37戸、水没農地:約100.8ヘクタール)

  令和2年12月25日  水源地域対策特別措置法第3条第1項に基づく水源地域指定
              (由利本荘市のうち鳥海町百宅及び鳥海町猿倉)

3 今後のスケジュール

 今後は、鳥海ダムの水源地域整備計画に基づき、国からの協力を得ながら、令和3年度からおおむね令和9年度までを目途に、由利本荘市が道路などを整備していく予定です。

 

  [参考]鳥海ダム水源地域整備計画位置図 [2760KB]