高規格幹線道路計画

 高規格幹線道路網は、地域の連携と交流を促進し、地域の発展を支える基本的な施設として多極分散国土を形成する上で欠くことのできないものであり、また、空港・港湾などと有機的に連携し、人・物・情報の流れを効率化することにより、国際化に対応した我が国の経済構造の改革を進める上でも重要な役割を果たします。


 第四次全国総合開発計画(以下、四全総:昭和62年6月30日閣議決定)において、多極分散型の国土形成に対応する交流ネットワーク構想推進のため、14,000kmの高規格幹線道路網計画が決定されました。


 四全総では、国土の均衡ある発展を図り、地域間の活発な交流を推進するため、本格的な高齢化社会を向かえる21世紀初頭までに、高規格幹線道路網を完成することとしています。これが完成すると、全国の地方生活圏からおおむね1時間以内で高速交通ネットワークを利用できるようになります。


 高規格幹線道路とは、自動車の高速交通の確保を図るために必要な道路で、全国的な自動車交通網を構成する自動車専用道路をいいます。

  総延長 供用延長 供用率
全国の整備状況
高規格幹線道路  

14,000km

11,882km

85%

高速自動車国道[A]

11,520km

(1,004km)

87%

9,029km

78%

一般国道の自動車専用道路[B]

2,480km

1,849km

75%

(本州四国連絡道路含む)

出典:全国高速道路建設協議会(H31.4.5現在)

注1:()内は、高速自動車国道に並行する一般国道の自動車専用道路として国土交通省が施工するもので、将来高規格幹線道路網に組み入れられる予定の道路[A']。高規格幹線道路の統計に含まれている。

注2:[B]路線の供用延長には、一般国道のバイパス等を活用する区間が含まれている。