農道の標準的な断面
2011年05月11日 | コンテンツ番号 2151
舗装の目的と種類
舗装の目的は構造上は路面にかかる重さ、力などを安全に道路本体へ分散、伝達することにあります。
利用上は一般道路が自動車交通の走行性、快適性の確保を目的にしているのに対して、農道においてはそれ以外に農産物輸送時の荷傷み防止、砂塵、飛散砂利による農産物・農地・農業施設等への被害防止など営農を阻害する原因を除くことも大きな目的となっています。
舗装の種類は材料によりアスファルト舗装、コンクリート舗装、土砂系舗装などに分類されます。
舗装の種類は、農道の種類、利用形態、地形条件を考えながら、交通の安全性、快適性、経済性、施工性や維持管理を検討し、それぞれの工種の特性を十分考慮して選ばれています。
- 表層 舗装の最上部にあってアスファルトなどで造られ、路面を平坦で滑りにくくするため設けられる層を言います。
- 路盤 路面に加わる重さや力を道路下部の本体(路床、路体)へ緩和して伝える機能を持っていて、一般に下層路盤と上層路盤に分かれています。
下層路盤には切り込み砂利など現地で経済的に入手できる材料を一般的に使用しています。
上層路盤ではアスファルト舗装の場合、粒度調整した砕石などが用いられることが多くなっています。
- 路床 路床は路盤の下の部分で約1mの厚さの部分をさします。舗装厚さを決める場合の基礎になる大切な部分です。
路床が軟弱だと舗装がすぐ壊れる原因になるので軟弱な層は必要な厚さを、必要な強度にする必要があります。
この改良の方法として良質な土砂で置き換える方法や石灰やセメント等で固める安定処理の方法があります。