農道と一般道路との違い
コンテンツ番号:2150
更新日:
- 農道は農業の振興を図る地域において受益地を特定し、ほ場からの農産物の搬出・出荷や市場への輸送、農業機械や肥料などのほ場への搬入など、農業利用を主目的に整備される道路です。
- 一般道路は、市街地や住民の居住区域及び社会経済上の拠点地域を結ぶ、便益者不特定の産業道路かつ生活道路です。
農道整備事業
(1)政策的には、「農業生産の基盤の整備」、「農村の総合的な振興」に位置付けられます。(新農業基本法)
- 農業生産の近代化(機械化農業の推進、営農交通の時間短縮)
- 農産物流通の合理化(集出荷等の輸送時間短縮、農産物の荷傷み改善)
- 農村環境の改善(農村集落の定住条件の向上)
(2) 事業の対象は、将来とも農用地として利用を図るべき農振農用地に限定しています。
- ほ場,農家から集出荷所等の農業用施設への農産物の搬出・出荷ルート
- 集出荷所等の農業用施設から市場への輸送ルート
- 農家から農業機械や生産資材のほ場への搬入及び通作ルート
- 既存の一般道路の有効活用及び地形・地質等の自然条件
- 上記について総合的に検討し、農業上最も効率的かつ経済的な路線配置で計画して います。
(3) 施行申請人からの申請事業で、関係農家(受益者)の同意が必要です。
(4) 将来農業交通が一般交通より多く見込まれ、過半を占めることが必要です。(ふるさと農道は除く)
一般道路
市町村の中心部や住民の居住地域及び社会経済上の交通拠点を結び、利用者が不特定 多数の産業・生活道路です。
農道事業と一般道路との機能分担
広域農道等の基幹的農道は、二重投資を避けるため、道路担当部局と協議調整し、一般道路と機能路線等の重複がないことを確認してから計画実施しています。
- 広域農道と農免農道は基幹的農道として、整備計画に当たっては、道路事業の関連省庁・県担当部局と協議し実施しています。 その際、一般道路の改良が必要な場合、あるいは長大橋やトンネル等の重要構造物がある場合などは、一部区間を建設区間として建設サイドで実施しています。
- 農道は農地と農村集落、農業施設を有機的に連結して、営農環境と遅れている農村部の道路環境の改善を図りつつ、農産物を市場や都市圏に輸送するために、国道・県道等に接続するものであり、農道の目的・役割は一般道路とは区分されます。