画像:広報紙あきたびじょん2025年10月号 特集 知っておきたい!! 実はとても身近な孤独・孤立のこと ひきこもりのこと

画像:広報紙あきたびじょん2025年10月号 特集 知っておきたい!! 実はとても身近な孤独・孤立のこと ひきこもりのこと

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(※以下、読み方が難しい語句や固有名詞の後に、読み仮名を記載している箇所があります。)

どうしてひきこもりになるの?

  • 大切な人との突然の別れ、喪失体験、受験や就職活動のつまづき
  • いじめやパワハラ、燃え尽き症候群、転勤や退職などの環境変化など

さまざまなきっかけがあります。何か一つということはありません。
「優等生だった私が」、「営業成績トップだったあの人が」ということもあります。

どんな人が相談を受けたらいいの?

(1)社会的に孤立し、孤独を感じている

  • 孤立とは、人との関わりが限定的、またはない状態のことです。
    孤立しているだけで悪いわけではありませんが、困った時に助けを求められる準備が必要です。
  • 孤独とは、「ひとりぼっちだ」という寂しい気持ちのことです。
    孤独を感じていると心身にさまざまな悪影響があります。

(2)「生活上のさまざまな困難を抱えている」

生活上のさまざまな困難には、生活困窮、いじめ、ハラスメント被害、けが、病気、障害、多重ケアなどさまざまなことがあります。

ひきこもり相談窓口は、その状態にある期間に関係なく相談できます

 当事者に聞く~一歩を踏み出すきっかけ~

ひきこもりを経験し、今はピアサポーター(自身の経験を活かし、似た境遇にある人をサポートする人のこと)として関わる優さんと、ひきこもり支援者として活動中のロザリンさんから学ぶ

優(ゆう)さん

2018年4月に『ふらっと』を訪れ、2022年からピアサポーターとして学生支援に関わる。

ロザリン・ヨンさん

マレーシア出身、秋田大学大学院医学系研究科(医学専攻等)地域心身医療学講座助教。
2013年、『ふらっと』を立ち上げ、ひきこもり・不登校支援者として活動中。

ゆっくりと話をすることの大切さ

優:大学2年生の時にひきこもりになりました。
あるとき、新聞で私と同じ病名の方が『ふらっと』(大仙市大曲須和町にある、ひきこもりや不登校の人などを支援する場)というカフェで活躍する記事を読み、「私以外にもこういう人がいるんだ」と思い、『ふらっと』を訪ねたのが相談の始まりでした。

ロザリン:すごく悩んでいる人や、長く他人と関わってこなかったひきこもり状態の人は、「気楽に話して」と言われても何を話したらいいか分かりません。相談ができなくても、『ふらっと』はコーヒーやお茶を飲みながら、ゆっくりお互いを知っていくと同時に、自分自身と向き合う時間を取れることが多いです。

優:今まで行った別の相談先では自分の気持ちを話すことができませんでした。ロザリンさんは一人の人間として対等に話してくれて、次第に心の内を打ち明けることができました。

ひきこもり状態のあなたへ

ロザリン:ひきこもりは悪いことをしている訳ではありません。偶然そうなったのか、やむを得ない事情があったのか、理由は人それぞれです。

優:私は心の根っこにある、人の怖さや恨みが絡み合ってひきこもりになったと思います。人と関わることが怖くて外に出られなかったので、一緒に考えてくれる人が必要です。

ロザリン:もし今の状態を望んでいないなら、まずは誰かと話をしてみるのが第一歩です。現在、家から出られる状態であれば、自分の居場所を探してみましょう。外に出られないときは、電話・メール・窓口など自分に合う方法で相談するのも一つの選択肢です。うまくいかなかったり、嫌に感じたりすることもありますが、それは窓口との相性やその時の気持ちによることがあります。別の方法で試してみたり、少し時間をおいて向き合ってみたりするのもいいでしょう。その一歩が自分の気持ちや状況を整理するきっかけになることを願っています。

県民の生活状況に関するアンケート ~ひきこもり支援の充実に向けて~

アンケート回答のお願い

回答期間 9月20日(土曜日)から12月31日(水曜日)まで

対象 秋田県にお住まいの全ての方(年齢など問いません)

私たちが目指しているのは誰もが安心して暮らすことができる秋田県です。孤独・孤立や生活上の困難は少しのきっかけや生活の変化でも起こり得ることです。

県では、孤独・孤立状態にある人や生活上の困難を抱えている人、ひきこもりの人やその家族がより相談しやすい行政窓口にするとともに、支援を充実させるため、「県民の生活状況に関するアンケート調査」を実施します。

秋田県に暮らす皆さん一人ひとりの声を聞かせてください。

アンケートは3つの方法で回答できます。

  1. スマートフォンで二次元コードを読み取って回答
    アンケートフォームはこちらから
  2. 県公式ウェブサイト「美の国あきたネット」にアクセスして回答
    ※画面上部「検索」にコンテンツ番号「90456」を入力
  3. 市町村役場、県保健所などに配置したアンケート用紙に回答し、回収BOXに用紙を入れる
    ※アンケート設置場所一覧は美の国あきたネットをご確認いただくか、県障害福祉課までお問い合わせください。

ひきこもり相談窓口一覧

ひきこもりに関する相談は以下の窓口で受け付けています。

秋田県ひきこもり相談支援センター

電話番号 018-831-2525

時間 午前10時から午後4時まで

個別相談の他、同じ立場の人と話ができる「本人の会」「家族の会」を実施しています。

美の国あきたネットでも相談窓口を公開しています

市町村の相談窓口

市町村 名称 電話番号
秋田市 福祉総務課生活支援担当(自立相談支援機関) 018-888-5659
秋田市 KHJ秋田ばっけの会 090-9539-2365
秋田市 NPO法人セーフティネット秋田つなぎ隊 090-6620-8800
秋田市 NPO法人KOU 018-853-4367
秋田市 NPO法人秋田たすけあいネットあゆむ 018-862-6777
能代市 市民福祉部福祉課 0185-89-2152
能代市 くらしサポート相談室 0185-89-6000
横手市 市民福祉部まるごと福祉課 0182-23-5881
横手市 こども・若者相談窓口 0182-35-4056
大館市 おおだてひきこもり相談室 0186-43-1155
男鹿市 ひきこもり相談窓口 0185-24-9118
湯沢市 湯沢市地域包括支援センター 0183-78-2311
湯沢市 湯沢市基幹相談支援センター 0183-56-7075
湯沢市 湯沢市子ども家庭センター 0183-55-8275
湯沢市 総合相談室 0183-73-8696
鹿角市 ふくし総合相談窓口 0186-23-2165
由利本荘市 福祉総合相談室 0184-24-6267
由利本荘市 生活支援相談センター 0184-74-7470
由利本荘市 由利本荘地域生活支援センター (障害が関係するひきこもりの相談) 0184-25-7077
潟上市 社会福祉課ひきこもり相談窓口 018-853-5314
大仙市 大仙市子ども・若者総合相談センター「びおら」 0187-66-1106
大仙市 大仙市子ども・若者総合相談センター『ふらっと』 0187-62-5150
北秋田市 北秋田くらし相談センター 0186-62-6868
にかほ市 にかほ市総合生活相談室 0184-33-6155
にかほ市 福祉総合相談窓口 0184-32-3041
にかほ市 こども家庭センター(18歳以下のひきこもり相談) 0184-74-4045
仙北市 市民福祉部社会福祉課 0187-43-2288
小坂町 福祉課まるごと支援班 0186-29-3926
小坂町 小坂町社会福祉協議会 0186-29-3221
上小阿仁村 住民福祉課住民福祉班 0186-77-2222
藤里町 町民課 0185-79-2113
藤里町 藤里町社会福祉協議会 0185-79-2848
三種町 福祉課 0185-85-2190
八峰町 福祉保健課 0185-76-4608
五城目町 健康福祉課 018-852-5128
八郎潟町 健康福祉課 018-875-5808
井川町 健康福祉課 018-874-4417
大潟村 福祉保健課 0185-45-2114
美郷町 福祉保健課 0187-84-4907
美郷町 こども子育て課 0187-84-4904
羽後町 健康福祉課 0183-62-2111
羽後町 羽後町社会福祉協議会 0183-62-5313
東成瀬村 健康福祉課 0182-47-3410

県の相談窓口(県保健所)

 地域 名称 電話番号
大館・鹿角 北秋田地域振興局
大館福祉環境部
0186-52-3955
北秋田 北秋田地域振興局
鷹巣阿仁福祉環境部
0186-62-1165
能代・山本 山本地域振興局福祉環境部 0185-55-8023
秋田周辺 秋田地域振興局福祉環境部 018-855-5171
由利本荘・にかほ 由利地域振興局福祉環境部 0184-22-4120
大仙・仙北 仙北地域振興局福祉環境部 0187-63-3403
横手 平鹿地域振興局福祉環境部 0182-45-6137
湯沢・雄勝 雄勝地域振興局福祉環境部 0183-73-6155

お問い合わせ先

県障害福祉課 018-860-1331

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このページに関するお問い合わせ

総務部 広報広聴課
TEL:018-860-1076
FAX:018-860-1072
E-mail:joukai@pref.akita.lg.jp