〇補聴器を購入する前に 

 聞こえにくいと感じたら、補聴器を購入する前に耳鼻咽喉科を受診し、聴力検査等により補聴器が有効なのか診断してもらいましょう。

 医師の診察を受けずに補聴器を購入した方の中には、治療が必要だったり、適切な補聴器をつけていない場合があります。 

 耳鼻咽喉科医(補聴器相談医)から補聴器をすすめられた場合は、補聴器販売店に相談しましょう。

 なお、専門の知識や技能を持った(※1)認定補聴器技能者がいる補聴器販売店や(※2)認定補聴器専門店は下記の一覧表に記載しています。

   

  ▷認定補聴器技能者とは(※1)

 公益財団法人テクノエイド協会が認定している補聴器適合に関する専門の資格です。認定補聴器技能者は、補聴器の購入を検討している方の使用目的や希望価格等についての相談に応じ、補聴器の適合調整、補聴効果の確認及び使用指導を適切に行うことができる専門的な知識と技能を習得しています。

 

▷認定補聴器専門店とは(※2)

 公益財団法人テクノエイド協会が認定している補聴器販売店で、認定補聴器技能者が在籍し、補聴器の調整選定に必要な測定機器や設備について、認定審査基準を満たした販売店です。

 


聞こえのチェック ~確認してみましょう~

   ▢会話をしているときに聞き返す。

   ▢後ろから呼びかけられると、気づかないことがある。

   ▢聞き間違えが多い。

   ▢話し声が大きいと言われる。

   ▢見えないところからの車の接近に気づかない。

   ▢電子レンジなどの電子音が聞こえない。

   ▢耳鳴りがある。

   チェック項目の数  

    1~2個 日常生活でお困りであれば耳鼻咽喉科に相談してみましょう。

    3~4個 耳鼻咽喉科に相談してみましょう。

    5個以上 早めに耳鼻咽喉科に相談しましょう。


補聴器を使い始める目安

   ▶聞き返しが多くなる

   ▶耳の後ろに手を当てる

   ▶早口の声が聞き取りにくい

   ▶テレビの音が聞き取りにくい

   ▶まわりが騒がしいと聞き取りにくい

   ▶数人での会話が聞き取りにくい

   ▶今まで聞こえていた音が聞こえない

   ▶耳鳴りがする 

〇補聴器を購入するまでの流れ

1 耳鼻咽喉科を受診

   補聴器が必要か、効果があるか診断してもらいましょう。

2 補聴器販売店に相談

医師から補聴器をすすめられた場合は、自分の聞こえに合うように補聴器の調整を受けてから補聴器を購入しましょう。

 

補聴器販売店の選び方のポイント

▶耳鼻咽喉科医から補聴器販売店を紹介してもらう

▶認定補聴器技能者がいる店(下記一覧表を参照)

▶認定補聴器専門店(下記一覧表を参照)

 

補聴器販売店で初めに確認したいこと

▶補聴器の効果を確認するための聞こえの検査を行っているか

▶試聴用補聴器の貸出を行っているか

▶購入後のアフターケアを行っているか

▶返品が可能か

 

補聴器を購入するために決めておきたいこと

▶補聴器を使う目的、場面をはっきりさせておく

(家族や友人との会話、電話、テレビ、会議など)

▶補聴器購入のための予算を決めておく

 

〇補聴器を購入した後は・・・・・

 補聴器を使用していて、聞こえに不具合などを感じるときは、補聴器販売店で再度調整してもらいましよう。購入後も補聴器販売店で調整と使い方のアドバイスを受けながら、自分の聞こえに合った補聴器にしていきます。

 補聴器は定期的なアフターケアを受けることで安心して使い続けることができます。また、聞こえ方に変化が生じたときは、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

〇補聴器購入費用の医療費控除について

 補聴器相談医が「補聴器適合に関する診療情報提供書」により、補聴器が診療等のために必要であることを証明している場合には、当該補聴器の購入費用(一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額に限ります。)は医療費控除の対象になるとされています。詳しくは、お住まい地域を管轄する税務署にお問い合わせください。 


〇秋田県内における認定補聴器技能者在籍店等一覧表[45KB](クリックしてください。)  [42KB]

 

~関連リンク~

一般社団法人日本補聴器販売店協会:「補聴器を購入する前に」(別ウィンドウで開きます)

独立行政法人国民生活センター:「補聴器トラブルを防ぎましょう!」(別ウィンドウで開きます)

一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:「補聴器相談医名簿等」(別ウィンドウで開きます) 

公益財団法人日本テクノエイド協会:「認定補聴器技能者及び認定補聴器専門店の情報等」(別ウィンドウで開きます)