漁海況モニタリング情報(スルメイカ関係)

平成25年6月5日
秋田県水産振興センター

平成25年6月3~4日、漁業調査指導船千秋丸で行った沖合海洋観測による水温測定結果から、次のような状況が明らかとなりました。

入道崎真西の線(定点1~6)の水深50mの水温は、平成24年6月初めの値と比較すると表1のとおりです。

表1 定点の水深50m水温( ℃ )
表:定点の水深50メートル水温

定点3と定点4で、平成24年同様低い水温が観測されており、低水域の入り込みがあり、それ以外の定点でも、平成24年の観測値と同じくらいか低い状況となっています。

このため、平成24年の状況から判断すると、6月は、スルメイカが秋田県沖合海域から北上するのが遅れ、秋田県沖合のスルメイカ漁場の形成期間が長くなる可能性が推察されます。

なお、4月30日発表の水産庁と(独)水産総合研究センターによる「平成25年第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」では、5~7月の日本海におけるスルメイカ来遊量は、平成24年及び近年平均並み、魚体の大きさは平成24年及び近年平均並みとなっています。
(近年:平成20~24年)

なお、表1中の定点番号は、下図のSt.番号に同じです。

図:観測定点の位置