職員に対する年度始めの知事あいさつ要旨(令和3年4月6日)

2021年04月07日 | コンテンツ番号 56910

4月6日(火) 県正庁 

  皆さん、おはようございます。
 お約束どおり帰ることができました。ありがとうございます。
 最初に、今回の選挙で、私を選んでいただいた方、また、そうでない方も、皆さん等しく我が秋田を思う心は同じであります。いずれにしても県民の負託を重く受け止め、また新しい気持ちで皆さんと一緒にしっかり仕事に取り組みたいと思います。
 今回の選挙は、コロナ禍におきます今までと違った選挙であります。個人演説会のような集会、あるいは握手、また、密になるような街頭の演説、こういうことはできませんでした。そういうことで、個別に政策を訴えるような場面が少なくて、大変苦労した選挙であります。
 ただ、感じたのは、県民の皆さんの真面目さであります。一般に、本県の人は、積極性に欠ける、あるいはPRが不足だ、下手だなど、マイナスの要素を言われますが、逆に様々な場面において、逆も真なり。例えば、NHKの受信料の納付率、あるいは交通違反の罰金の納付率、うちの方は全国でトップクラスです。要するに、県民は真面目です。この一番いい例が今回のコロナで、人口当たり感染率が非常に低いという状況が、まず見て取れます。確かに我々もコロナ対策を一生懸命やっておりますが、県の、あるいは関係機関の努力もありますが、県民の受け止め方は非常に真面目です。例えば、先導車がある集会施設の横を通った時に、そこで町内会の総会をやっているということで、外から見ましたら、中で数人の方が集まってます。いずれもマスクを付けて。そうしましたら窓を開けて何と言ったかというと、「知事、知事、今日は総会だ。んだども、コロナだがら総会だども議決は書面だ」と。「役員だけ集まって、みなマスク付けて5人でやってら」と。「大丈夫だ。これから宴会やらねから」と。そういう具合です。また、街頭の演説をやってる最中に、遠くから、田んぼの中からお父さんが走ってそこに来た時に、当然田んぼの真ん中ですのでマスクはいりません。ただ、そばに来たら、一生懸命ポケットを探ってます。ポケットからマスクを取って、それを付けてから街頭の場に臨むと。非常に県民の皆さんは気を付けている。このことを見て、やっぱり今のこの感染率の低さは、県民の不断の努力によるものであると感じたところであります。
 また、選挙も回を重ねますと、単に政策を訴える場だけではなくて、県内をくまなく回ります。県内の変化を捉えることができます。今回もどんな変化があるか十分に見ながら回りました。まず、農村風景。ハウス園芸、パイプハウスが随分この4年間で増えてます。また、製材所においては、木材が相当数積み上がっていると。また、基盤整備が大分進んでます。あと、びっくりするのは、農村の住宅が最新の近代住宅に変わっているところが多いです。あと、町を回ると、本当に輸入車が大分増えてます。また、高速道路のおかげで大分選挙の移動が楽です。能代で(午後)8時までやってから大仙まで2時間で夜移動という、この高速道路のおかげでいろんな面で利便性が増してます。
 一方で、夜の街は本当に火が消えてます。また、空き家、あるいは朽ちた廃屋、また、今冬の雪で潰れたような小屋(の数は)、町によって相当差があります。4年前とは(とは異なる)いい場面、あるいはそうでない場面が様々に見受けられた次第です。
 今回、このコロナで様々な集会、あるいは県民からの声を受け止める機会がないもんですから、選挙の前に様々な所を回ってご意見を拝聴しました。選挙となりますと、私にも物が言いやすいということで、かなり厳しい意見があります。幾つかの事例を申し上げます。
 まず、県政が若干拡散気味だと。拡散という意味がどういう意味かですが、ターゲット、目標が少し曖昧だと。また、人によって捉え方が違うようですが、例えば、観光立県、スポーツ立県に非常に抵抗あるという方もいます。要するに、観光ということで25市町村全部がそうなっているという状況じゃない。やっぱり町によって特色があるんで、ある程度絞るべきだと。あるいは、スポーツ立県が何を目指すのか。逆に言えば、一番の稼ぎ頭、本業、あるいは大変に必要な農林業、そういうことが出てこない。何となく世間に迎合していると。
 また、どうも最近、安易なサービス業の方に走りがちで、本当に地味な製造業、建設業に人が集まりにくい。そっちの方は非正規よりも正規社員が多いです。やっぱりそういう堅実な産業の方に目を向けるようなスローガンがないんじゃないか。大変厳しい意見があります。また、特に今回、ある場所で雪害(が発生しましたが)、県は大変無駄だと。無駄遣い。要するに、何年かに1回の大変な大雪が降りました。その際に、雪が降って、それにいろんな手当をする。非常によく見える。しかし、毎回十何億もかけるのは無駄じゃないか。むしろ、ある程度の一定の雪の量に達したら、そこで前もって雪害を防止するような事前防災(を行う)という姿もいいんじゃないかと。実際に、ある農村地帯で果樹の農家と平場の米専業(農家)とが組んで、米専業の方は冬、農地の除雪はいりませんから、うまく組めば、前もって除雪ができる。むしろそっちの方に支援する。そうしますと、全部壊れないうちに除雪ができますんで、逆に県費の無駄遣いにならないと。大変参考になります。
 あとはやっぱりどこへ行っても賃金が安い(という声)。特に中小企業の方々の奥様方からそういう声が大きいです。
 そういう中で、例えば、様々な少子化対策の給付支援もいいけども、やっぱり給料が安い。旦那の給料が上がらない。企業誘致というけども、それは都市部中心です。農村部に行っても、やっぱり企業誘致。そう簡単でないです。地元の中小企業と差がありますから、賃金の問題が相当やっぱりあります。ですから、人口減対策は、私が様々に考えますと、まずは賃金アップ。いろんな支援策、子どもさんへの支援もありますが、そちらよりも賃金の方がどうも重要に見える。そう感じてまいります。
 また、今、第4次産業革命、地球温暖化対策、コロナと、時代が変わります。元に戻ることはありません。これを元に完全に戻そうとすると無駄です。これからは、進化、あるいは集中化が必要かなと思ってます。ですから、様々な施策事業をまずは一旦洗い直し。これが必要でしょう。その上に立って、今、限定された財源の中で何をやるべきか、何を優先すべきか。これが非常に重要です。
 そこで、県民が何となく、何でもやるけども何が重要か、何でもやるけども何が成果が出るのかが分かりにくいと感じているのかなと思った次第です。
 そんなことで、まず6月議会、あるいは来年度に向けて、様々なプランがありますが、全体的に洗い直し、当然に集中化によって様々な軋轢もあります。この批判には、私は自分で全部受けます。特にこれから若い年代の職員の意見も十分に踏まえて、まずは洗い直しと、事業の進化、集中化を図ってほしいと思います。そのためには若い職員が物を言える職場づくり。特に中堅の職員にはしっかり勉強をしていただきたい。原理原則が絶対にあります。原理原則を無視した施策、事業は、そう簡単に成果が出ません。たとえ地味でも原理原則、そして今の世界の情勢、日本の情勢、県内の情勢に(加え)、やっぱり人間も感情です。県民の思いをちゃんと受け止め、まずは皆さんにそういうことについてお願いを申し上げます。
 また、私も長くなれば、私に対して物が言えないという風潮が出てきます。遠慮なく言ってください。やっぱり議論が必要です。私もちゃんと受け止めて、何でもかんでもそれが通るかどうかは別にして、まずはしっかり議論をし、その上で、決まったら全力でやる。様々な意見をぶつけ合いながら、まずは様々な方向から議論して、決まったからにはその決めたことをしっかりやると。これがいい組織です。
 また、時代は、DXから引用しますと、オーケストレーション、様々な異質なものをどう組み合わせて、トータルとしてものをなすか。全部違います、県民の思いは。これを全部バラバラに受け止めるんでなくて、違うものをうまくまとめて、これをハーモニーにする。ハーモニーの中に1本の芯を見つける。これが必要です。
 まずは皆さんと、この4年間頑張ります。まだ小さいことはいっぱいあります。この後の部局ごとの検討会で様々に県民の思い、あるいは今回の選挙を通じて得た情報をしっかり伝えますんで、是非皆さんと4年間、しっかり県民のために仕事を前に進めたいと思います。
 このコロナもありますんで、県庁総力戦です。全ての職員が、全ての能力をしっかり発揮して、全身全霊で県民のためにお応えしましょう。私ども全力で仕事をします。そういうことで、今日まず第一歩の日として頑張りたいと思いますので、まずはご協力を賜りたいと思います。一生懸命、皆さんと一緒にやりましょう。
 終わります。