研究期間

  • 平成22年度~24年度

研究目的

比内鶏は本県の貴重な遺伝資源であるが、高病原性トリインフルエンザ(HPAI)等による伝染病に一度感染すればどんな貴重な原種鶏でもすべて処分しなければならない。東北地方においては、平成20年に十和田湖畔でHPAIに感染した野鳥が確認され非常に危険な状態にさらされている。もし、比内鶏がHPAIに感染し、すべて処分された場合には、本県の特産鶏である比内地鶏の生産は不可能となる。このような背景からも伝染病等の感染前に貴重な原種鶏の遺伝資源を細胞レベルで保存し、復元できる技術を確立しておくことが必要である。
 本研究では、比内鶏の始原生殖細胞(PGC)による胚盤への簡易移植技術を確立し、マイクロサテライトDNAマーカーによる比内鶏判定マーカーを用いて生殖系キメラの確認および生殖系キメラ交配により生まれた鶏のDNA判定を行い、比内鶏復元技術を確立する。

試験内容

  1. 胚盤への簡易移植技術の検討
  2. 生殖系キメラの確認
  3. 生殖系キメラ交配による比内鶏の復元