画像:広報紙あきたびじょん2023年3・4月号 知事コラム(2023年3・4月号)

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(※ 以下、読み方が難しい語句や固有名詞の後に、読み仮名を記載している箇所があります。)

知事コラム 佐竹びじょん

全てに春よ来い!

 「冬来たりなば春遠からじ」という言葉があります。
 この言葉は、イギリスの詩人シェリーの詩「西風の賦」の一節で、つらい時期を耐え抜けば幸せな時期は必ず来るという例えで、一般的には長い冬を耐えて春を待つ気持ちの表現として用いられる言葉です。
 雪は貴重な水資源に変わることから、農業生産や環境保全に不可欠で、また、南国の方には新鮮な観光資源となり、多様なウインタースポーツができることなどから、冬と雪はトータルとしては必要なものと言えます。
 しかし、理屈では雪の効用を理解しつつ、雪国では、除排雪、屋根の雪下ろし、農業の被害防止などに莫大(ばくだい)なエネルギーを費やし、やはり春を待ち遠しいと思う心は自然なことと思います。
 近年は、これに加え、3年越しの新型コロナウイルス感染症による社会経済活動の停滞、昨年初頭からのロシアのウクライナ侵略の影響による燃料価格や各種資材、食料価格等の高騰など、雪よりも我々の生活を冷やす事柄が生じ、春に変わる時期も見通せない状況です。
 「全てに春よ来い!」、春の陽光とともに、これらの事柄全てに春が訪れることを、強く願うばかりです。

とっぴんぱらりのぷう お米のハナシ

進化する秋田のお米

 秋田県立大学の藤田教授が秋田県農業試験場などとともに開発したお米「まんぷくすらり」は、健康効果が期待できるお米です。
 高レジスタントスターチ米といわれる「まんぷくすらり」は、食物繊維と似た働きを持つ消化しにくいでんぷん(難消化性でんぷん)が、あきたこまちの約10倍高いのが特長です。
 そのため、腹持ちが良く、満腹感が得られるほか、食後の血糖値の上昇抑制作用、腸内環境の改善、整腸などの効果も期待できます。
 精米での販売をはじめ、健康に役立つ食品への応用も注目されています。「新たな用途を生む高付加価値米を開発することで秋田の農業を活性化したい」と話す藤田教授は、自らベンチャー企業を立ち上げ、商品開発や販売、販路拡大にも着手。秋田の未来を変える挑戦が始まっています。

<参考>発行に関するデータ等

編集・発行

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秋田県データ

県人口:925,933人(前月比:1,628人減少) 男性:437,311人、女性:488,622人
世帯数:385,527世帯(前月比:465世帯減少)
※令和5年1月1日現在の推計値

その他

奇数月1日発行(年6回)
※点字版、音声CD版をご希望の方はお知らせください。
※広報紙は41.3万部作成し、経費(デザイン、印刷、配布)は1部当たり約23.27円です。

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