6月13日と14日、県南部の象潟沖で底曳網漁船が奇妙なイカを相次いで漁獲し、水産業普及 指導員を通じて水産振興センターに届けられました。

調べたところ、“ユウレイイカ(幽霊烏賊)”と言う名前のイカで、通常はインドネシア近海から南日本の太平洋側に分布しているとされるものです。

体型はごらんのように細長く、丸い鰭(耳)、2本の太い腕及びたいへん細長い2本の腕が特徴的で、全体の長さは86センチありました。

二人の研究員が口にしてみましたが、水っぽい上に大変しょっぱく、決して美味ではなかったとのこと。生の幽霊に噛み付くとはたいした度胸です。

ちなみに、名前の由来については判りませんでした。

なお、今年の5月2日及び17日に新潟県の佐渡島でそれぞれ底曳網及び小型定置網で漁獲されたという報告があります。

データ

獲れた日:2010年6月13日及び14日(各1尾)
獲れた海域:象潟沖 水深約350m
漁具:底曳網
漁船:寶徳丸(県漁協象潟支所所属)

イカのデータ

外套長 338mm
(大きい方)全長 860mm
第4腕(最も太い脚)の長さ 402mm
生殖腕(最も長い脚)の長さ 540mm(先端なし)
体重 461g

写真:ユウレイイカ