秋田県知事 佐竹 敬久(さたけ のりひさ)です!

時代の大変革期 変化を恐れず全速前進
 執務中の知事
 時代の流れは、時々思いがけない動きを見せることがあります。
 今般の新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックは、映画や小説などフィクションの世界では見ることはあっても、現実のことになるとは、多くの方が思いも寄らなかったのではないでしょうか。
 ワクチンの接種や治療薬の開発などにより、早期に感染症が収束へ向かうことを願うものですが、地球規模で正常な姿に戻るには、今しばらく時間を要するものと推察されます。
 しかし、コロナから解放されて正常な姿に戻ったとしても、社会経済システムや暮らし方、価値観などが、すべてコロナ禍前と同じ形に戻ることにはならないと思っています。
 世界的な大戦争や、国をまたぐような未曾有の大災害、疫病の世界的パンデミックの後などは、経験則からみれば様々な分野で何かしらの大きな変化が生ずるのが普通です。
 しかも、現在は高度情報化を基底とする第4次産業革命の真っただ中、さらには地球温暖化に起因するCO2ゼロエミッション社会への指向が強まるなど、コロナパンデミックとともに3つの大きな要素が重なっていることにより、社会経済環境は、様々に大きく変貌することは必至であります。
 しかし、人間社会は、ともすれば変化を嫌い、元に戻そうとする逆モーメントが働きがちであります。
 まさに、ここが分かれ目、政治行政の力が及ばない必然的な社会の変革期において、元に戻そうとする動きは進化を止め、変革を恐れずに新しい世界へ飛び込もうとする動きこそが進化につながります。
 当然に、産業分野においては、存在が難しくなり衰退の道をたどるもの、逆に社会の必然性をとらえ成長する産業、さらにはこれまで存在しなかった全く新しい産業の勃興等々、我々は激動の時代に向き合わなければなりません。
 暮らし方や生活習慣も変化し、これまでの既成概念が通じない社会になることも想定する必要があります。
 一方で、社会の大変革期は、一定の期間において格差社会を生み出すことになりがちな側面もあり、世界を見回すと、既にその傾向は顕著になりつつあり、我々の足下でも強まっています。
 時代の流れは、「集中から分散」「クリーンエネルギー・グリーン化指向」「多様性社会」「デジタル化社会」「健康志向」「個の尊重」「自然指向」「人間性の回復」・・・。
 このような、100年に一度ともいうべき大変革の時代を背景に、かけがえのない「ふるさと秋田」を、大胆に前に進める必要があります。
 当然に痛みも伴いますし、時代認識を理解せず、守りに入ろうとするセクターからは抵抗を受けることも想定されます。
 しかし、一時的な痛みや格差拡大による社会的弱者を取り残さないという理念と方策を踏まえながら、大変革に真っ正面から向き合い、チャレンジする気迫と知恵を持ち、具体的方策を力を合わせながら前に進めることこそ、人口減少対策の原点であり、希望に満ちた秋田の時代を必ず創ることができます。