『野上陳令日記』第4巻 刊行
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秋田県公文書館では、旧秋田県立秋田図書館以来、秋田藩の藩政史料の翻刻・刊行事業を行っており、これまで『国典類抄』『御亀鑑』『渋江和光日記』『宇都宮孟綱日記』『岡本元朝日記』を刊行してきました。これに続くのが、寛政から弘化にかけて教学関係の役職を中心に多彩な役職を歴任し、最終的には明徳館の祭酒(学長)を勤めた野上陳令による約50年におよぶ日記です。
令和8年 3 月刊行の『野上陳令日記』第4巻には、天保4年(1833)9月から天保8年(1837)7月までの記録として「御評定方御用日記」4点を収録しています。この期間は、陳令が学館文学から町奉行、評定奉行、そして学館祭酒へと昇進し、藩の表方首脳として公務にあたった時期にあたります。折しも「天保の大飢饉」が発生しており、日記には米価高騰や「北浦一揆」への対応において、事態の収拾を図ろうとする陳令の記録が残されています。また、藩校運営資金確保のための身分上昇策を巡り、先例を重んじる渋江和光との意見の相違が生じるなど、当時の藩内政治の様子も詳細に記されています。非常時における藩政の意思決定や、改革派と守旧派の関係性を知る上で重要な記録として、この日記を読んでいただければ、当時の秋田藩における政治動向や社会状況が鮮明に浮かび上がります。
『野上陳令日記』第4巻は、当館や県内図書館、各都道府県の公文書館・都道府県図書館等で御覧いただけます。
また、頒布もしております(税込\4,400)。ご注文は秋田活版印刷株式会社まで。(☎018-888-3500 https://www.kappan.co.jp/shop/nogami/)