画像:広報紙あきたびじょん2025年10月号 特集 マーケティング戦略室、始動!

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(※以下、読み方が難しい語句や固有名詞の後に、読み仮名を記載している箇所があります。)

未来を拓く新体制!

 県では、長年の課題である人口減少や地域経済の活性化に注力するため、令和7年7月、新たに「マーケティング戦略室」を設置しました。民間のマーケティング手法を行政に導入することで施策の精度を高め、新たなアプローチによる課題の解決に向けて取り組んでいきます。

 マーケティング戦略室のアドバイザーに就任した出島 誠之氏と永谷 亜矢子氏にインタビューしました。

出島 誠之(でじま まさゆき)

福岡県北九州市出身。東京大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。MBA取得後、広島県や岡山県での勤務を経て、株式会社出島プランニングを設立。現在は複数の自治体や省庁・大学・企業などでコンサルティングやアドバイザリー業務に従事。

Q1. 秋田に来県した際の感想や印象を教えてください

 秋田を訪れるのはおよそ20年ぶりでしたが、改めて豊かな自然に感動し、おいしい食事や親切な県民の皆さんに触れて、本当に素晴らしいところだと実感しました。一方で、全体的にやや控えめな印象も受け、せっかくの魅力が県外に十分伝わっていないのではないかとも感じました。ただやみくもにアピールするのではなく、秋田県の良さが本当に届けるべき相手にしっかり届くよう、マーケティングの視点を活かした戦略的な施策の構築に取り組んでいければと考えています。

Q2. 意気込み・県民へのメッセージ

 これまで全国各地の自治体で培ってきた経験を生かし、秋田県でも移住・定住の促進や地域活性化、情報発信などに貢献していきたいと考えています。外部の視点だからこそ見える秋田の魅力や可能性を丁寧に拾い上げ、県内外に広く伝えていければと思います。職員の皆さんと力を合わせ、秋田県をより元気で魅力ある地域にしていくために、全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

永谷 亜矢子(ながや あやこ)

愛知県岡崎市出身。立教大学卒業後、リクルート社に入社。「東京ガールズコレクション」の立ち上げや吉本興業での海外事業などのプロデュースを経て株式会社anを設立。現在は民間企業や観光庁をはじめとした省庁、複数の自治体へのマーケティング、PRコンサルタントなどを担う。

Q1. 秋田に来県した際の感想や印象を教えてください

 秋田は何度か訪れています。白神山地や角館、なまはげや秋田犬、稲庭うどんにきりたんぽ、さまざまな祭りに国際教養大学まで存在するという、ポテンシャルの宝庫ですが、インバウンドのランキングが44位(出典: 観光庁「宿泊旅行統計調査 2024年・年間値(確定値))など、コンテンツは素晴らしいのに、情報発信不足や体験の受け入れ体制が整っていなかったり、もったいないと感じます。例えば改修が難しい施設でも、什器など商品展示の仕方や品揃えを整えれば、もっと売り上げが伸びると思うので、県内には“もったいない”がたくさんある印象です!

Q2. 意気込み・県民へのメッセージ

 秋田県は、なぜ、東北5県と比較して観光客の入り込み数の伸び率が少ないのか。こんなに魅力の宝庫なのに不思議です。秋田に存在する当たり前に見てきた、景観や、祭りなどのイベント、食の魅力などを知らない人たちに知ってもらう。そして彼らが実際に体験できるよう受け入れ体制の整備と申し込みなどのチャネルを整えれば、必ず観光客と消費額も増えます。それらを、着実に実施する土台作りからお手伝いができればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

動きはほかにも…

 室長に総務省から赴任した27歳の職員が就任。担当職員は専任6人、兼任12人の18人体制で、各部署の施策立案や情報発信をサポートしていきます。秋田は今、「攻めの姿勢」で、課題に挑もうとしています。民間と行政の強みを掛け合わせる試みに、ぜひご注目ください。

 

お問い合わせ先

県マーケティング戦略室 018-860-1271

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