野上陳令日記第1巻_画像

第1巻

 50年におよぶ記録の幕開けとなる第1巻には、寛政6年(1794)10月から文化7年(1810)7月までを記録した「御学館勤番日記」を収録しています。陳令は19歳で抜擢された学館勤番を、寛政5年(1793)から享和元年(1801)まで勤めました。この間に経験した約3年間の江戸遊学では、師である折衷学派の儒学者山本北山や、当代一の学者と評された細井平洲に出会い、大きな影響を受けます。その後に任ぜられた学館教授では、郷校巡回などを通じて領内への教学の浸透などに尽力しました。
 学館で培われた学問の力によって実務能力の高さを発揮した陳令の記録は、教学関係から藩政を窺い知ることができる貴重な資料です。
 

『野上陳令日記』を御覧になるには

当館や県内図書館、各都道府県の公文書館・都道府県図書館等で御覧いただけます。

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