交流の経緯と概要

 秋田県とロシアとの交流は、昭和47年の「訪ソ青年の船」による青少年交流から始まったと言える。昭和54年まで継続され、その間1,780名余りの県民がナホトカ経由でソ連各地を訪問した。平成3年末のソ連崩壊に伴い、日本海沿岸地域の各県でロシア極東との交流機運が高まりを見せ、県では、沿海地方及びハバロフスク地方両行政府との間で平成5年に交流趣意書を、平成12年に合意書を取り交わした。
 平成21年10月に、知事が県のポートセールス事業で訪問し、沿海地方知事と会談した際に包括的な友好協定を締結することで合意し、平成22年3月19日付けで、秋田県と沿海地方行政府との間で、包括的友好協定を締結した。平成24年11月及び平成25年11月には、知事と沿海地方知事が会談し、平成22年3月に締結した友好協定に基づき、経済分野をはじめ、多様な分野における交流の推進に向かって協議を実施している。

〇これまでの交流状況

1 政府間交流

平成22年3月  秋田県と沿海地方行政府との間で包括的友好協定を締結
平成24年11月   佐竹知事を団長とする訪問団が沿海地方を訪問
平成25年11月  佐竹知事を団長とする訪問団が沿海地方を訪問
平成26年11月   佐竹知事を団長とする訪問団が沿海地方とハバロフスク地方を訪問

2 技術交流
 平成23年から平成27年に、農業分野専門家、自動車整備専門家等による技術交流を実施した。また、平成23年から、ロシアから医療分野の専門家を受け入れるとともに、県内専門機関医師をロシアへ派遣し、医療分野における技術交流を行っている。

3 青少年交流
 平成25年に、極東連邦大学の学生訪問団を受け入れ、県内大学生等との交流を実施した。また、平成26年から平成30年に、県内と沿海地方の高校生による派遣・受入を行い、青少年交流を行っている。