少子高齢化等による生産年齢人口の減少等により、全国的に人手不足が深刻化しており、人材確保の観点から外国人材のニーズが高まっています。
 県内でも介護や製造の現場の第一線で、多くの外国人材が活躍しており、積極的に受け入れしている企業の取組や代表の声を紹介します。

1.株式会社あきた創生マネジメント(業種:医療・福祉)

 介護事業所などを運営する株式会社あきた創生マネジメントでは、令和5年11月1日現在、インドネシアから14名の外国人材(社内では「グローバルメンバー」と呼んでいるとのこと。)を受入れしています。慢性的な人材不足に危機感を感じたため、受入れを始めたそうです。

 働きやすい職場づくりの取組として、グローバルメンバーが日々の業務で感じたことなどを「振り返りノート」に記入して日本人スタッフがコメントを記入してフォローする、また、ラインワークスを使って仕事面だけでなく生活面での相談もできるようにするなど、仕事・私生活両面でのバックアップをしています。
 こうした取組により、グローバルメンバーの業務能力の向上と円滑なコミュニケーション、グローバルメンバーとの共生と協働に向けた日本人スタッフの意識向上が図られており、グローバルメンバーの業務能力は日本人スタッフと同等まで成長が見られているそうです。

 阿波野代表取締役からは「既に外国人材は海外も含めて取り合いの状況であり、必要だと思った時に動き出しても既に遅い、1歩を踏み出して欲しい。当社の取組を見ていただければ外国人材の良さを感じていただけると思う。」とのメッセージをいただきました。


調理業務の様子振り返りノート

 

 2.秋田化学工業株式会社(業種:製造業)

  機械部品等のめっき処理や精密部品の電解研磨等の金属加工を手掛ける秋田化学工業株式会社では、令和5年11月1日現在、ベトナムから15名、インドネシアから4名の外国人材を受入れしています。高卒採用が難しい状況が続き、外国人材の採用を考えていたところ取引先企業から送出機関の紹介があったことをきっかけに、受入れを始めたそうです。

 働きやすい職場づくりの取組として、会社で一部費用を負担して月に1、2回の食事会を開催したり、気の合う社員同士で出かけたりするなど、社員の方から積極的にコミュニケーションを取っており、また、外国人材を続けて受け入れることで先輩の外国人社員が後輩に通訳をしながら安全教育をするなど、言葉の面で不安が無いようにしているそうです。  
 こうした取組により、コミュニケーションの面で不安なく仕事ができているそうです。また、外国人材は習熟度が高く、若い人材が入ることによって職場の活性化も図られているそうです。

 丹野代表取締役からは「文化の違いや失敗などもあるが、ある程度許容していくことが大切。受け入れにあたっては不安な事も多くあると思うが、働く意欲は非常に高く、メリットも多くあるので、思い切って受け入れてみて欲しいと思う。」とのメッセージをいただきました。


作業の様子バーベキュー後の様子

 


〇詳しくは下記をご参照ください。

1.株式会社あきた創生マネジメント [264KB]

2.秋田化学工業株式会社 [228KB]

〇外国人材活用に関するご相談は「秋田県外国人雇用サポートデスク」をご利用ください。

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