知事コラム 佐竹びじょん / とっぴんぱらりのぷう お米のハナシ(2022年7・8月号)

2022年08月24日 | コンテンツ番号 65875

画像:広報紙あきたびじょん2022年7・8月号 知事コラム 佐竹びじょん とっぴんぱらりのぷう お米のハナシ 

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(※ 以下、読み方が難しい語句や固有名詞の後に、括弧・平仮名で読み仮名を記載している箇所があります。)

知事コラム 佐竹びじょん

故郷の山に輝きを

 「山の衰えは即ち(すなわち)国の衰えなり」という名言を、かつての秋田藩の家老渋江内膳政光(しぶえないぜんまさみつ)が残しています。
 今様に解釈すれば、山の森林は再生可能な貴重な資源であり、山の森林の荒廃は国の荒廃につながる、という意味に捉えられます。
 確かに、秋田杉に代表される本県の森林資源は、かつては林業、木材産業の繁栄により本県経済の柱ともなり、また、森林の保水機能による豊富な水資源は、良好な米作環境を保持してきました。
 加えて、保水機能をもつ森林は、大雨の時には山からの土砂流出を防ぐという防災機能も果たしています。
 しかし、1960年代頃から海外からの安価な木材輸入が増え、本県の林業、木材産業は苦境の時代に入り、再造林も滞り、山の荒廃も進んできました。
 そのような中で、近年世界的な環境保全の高まりや国際情勢の緊迫化などにより木材輸入が困難になり、また地球温暖化阻止のための二酸化炭素吸収機能を持つ森林の役割に光が当たるようになりました。
 まさに森林県秋田は、再造林の活発化により故郷の山に輝きを取り戻すことのできる時代に入ったのです。

とっぴんぱらりのぷう お米のハナシ

米どころの“お花見”

 県内で多く見られる稲「あきたこまち」は、7月末から緑色の穂が出始めます。その「穂」こそが稲の花の集合体。穂が出てきたら開花の合図です。
 稲のおしべ、めしべは、もみ殻となる外頴(がいえい)・内頴(ないえい)と呼ばれる殻に包まれています。出穂(しゅっすい)後、殻が開き始め、(開花)、おしべから落ちた花粉がめしべに付いて自家受粉します。殻は開花後、数時間で閉じてしまいます。花が見られるのは7月末から8月上旬の天気が良い日の午前中。虫眼鏡を使って観察すると花の構造がはっきり分かります。
 稲の花が見られるのは、ほんのわずかな期間です。米どころならではの“お花見”を楽しんではいかがでしょうか。

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