大家畜経営の規模拡大が進展すれば、畜産農家は牛の管理に専念する必要があることから、飼料生産の分業化が進むと思われます。一方で、飼料用稲の作付など、耕種農家が飼料生産の一部を担うようになってきましたが、これを牧草や飼料用とうもろこしに拡大するためには、収穫機械を装備して作業を請け負うコントラクターの育成が必要となります。
今後普及の期待される汎用型飼料収穫機を用いて、飼料イネや飼料用とうもろこし及び牧草などの収穫作業を実証することにより、その使い勝手や能力を明らかにして、コントラクター育成の一助とします。

図:汎用型飼料収穫機の特徴
図:水田フル活用のために

 汎用型飼料収穫機の運転に携わった職員が、「細断型ロールベーラー利用研究会:平成23年3月8・9日開催(主催:生研センター)」で汎用型飼料収穫機の使い勝手などについて発表しました。内容は「ダウンロード」を参考にしてください。

写真:TMR調製

 更に、自給飼料や食品加工副産物などの地域飼料資源を活用したTMRセンターの設置を想定して、発酵TMRの調製・給与技術の確立にも取り組んでおり、発酵TMRの調製にも汎用型飼料収穫機を活用しています。