水田からの濁水排出を抑えましょう
2023年02月06日 | コンテンツ番号 40077
代かきから田植えの時期に大量に排出される濁水には、窒素やリンなどの養分が含まれており、八郎湖の水質悪化の一因になっているため、濁水流出防止を推進しています。
八郎湖流域の農家の皆さんには毎年浅水代かきなど濁水の排出減少に取り組んでいただいていますが、次の点に留意して、より一層の濁水流出防止に努めましょう。
1 水田を点検しましょう
ネズミやモグラ、アメリカザリガニなどの穴により畦畔から漏水している場合は、濁水の流出防止の他、地温・水温や除草剤効果の低下をもたらします。あぜ塗りにより畦畔を補修するなどして、漏水をふせぎましょう。
2 代かきは浅水状態で行いましょう
水田の土面が7~8割見える程度で代かきを行い、余分な濁水の排出を少なくしましょう(浅水代かき)。
3 代かき後は水深を抑え、田植え前の落水の水量を極力少なくしましょう
代かき後は落水前の水位を6cm以下(落水管理)にし、落水時の濁水流出をできるだけ抑えましょう。
4 無代かき栽培で濁水削減と節水を
無代かき栽培は、耕起、砕土後に水を入れてしばらく土塊に吸水させた後、代かきを行わずに田植えを行う栽培法です。田植え前に落水しないことから、普通栽培に比べて水質汚濁物質(COD)の削減率が44%と大きく、浅水代かき・落水管理に比べても水質保全効果の高い農法です。
無代かきほ場(左)と代かき後のほ場(右)
5 GPS付き田植機導入時には、落水しない田植を実践しましょう
RTK-GNSS自動操舵システムを装着した田植機やGPS付き直進アシスト田植機は、田植時のマーカーラインが不要となるため、水をためたままで田植を行う「無落水移植栽培」が可能となります。
八郎湖への濁水流出を抑えるため、代かき後から田植まで、落水しないことがポイントです。
6 リーフレットを配布しています