【第3回ジバゼミ開催】「私の履歴書と和賀組の歴史」 ~株式会社和賀組~

2018年08月30日 | コンテンツ番号 37082

つながる「ふるさと」、オガチの底ヂカラプロジェクト  趣旨

湯沢雄勝地域には川連漆器や稲庭うどん、清酒や味噌醤油など、秋田を代表する数多くの地場産業があります。また、国内外に誇るトップクラスの技術を有し、長年、地域とともにその歴史を刻んできた企業・事業所が多く存在しています。

このプロジェクトでは、湯沢雄勝の顔とも言える経営者らが、管内産業の魅力をより深く学び合うことで、地元企業や人物等の魅力を再認識するとともに、「ふるさと教育」を通して、地域の子どもたちや若者に、地元の良さや郷土への誇りを伝える土台を築くことを目指していきます。

ジバゼミ開催の概要 

ジバゼミ〖じばぜみ〗とは・・・

管内企業等や伝統産業の特長や強み、地域に根ざした事業展開の理由や意義等について学ぶ、交流勉強会のことです。

「社会科見学編」と「地場産業体験編」の二種類があります。

開催概要と講師

【開催日時】平成30年8月24日

【講師】株式会社和賀組 代表取締役 和賀 幸雄氏

【会社概要】和賀代表取締役は旧稲川町(現湯沢市駒形町)出身。東京のベンチャー企業勤務を経て1993年株式会社和賀組専務取締役、2009年代表取締役に就任。土木・建築・鉄道工事・地盤事業・コンクリート補修・戸建住宅を手掛ける。 昨年創業140周年を迎え、今年7月、創業の地岩崎から柳町に本社を移転。
 2016年4月湯沢商工会議所会頭に就任。

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株式会社和賀組 代表取締役 和賀 幸雄氏

「創業者の思いを知れ!」~140年企業としての誇り~ 

和賀組の歴史は、明治初期に遡ります。『秋田県の土木史』(秋田県建設技術協会発行)によると、ちょうどこの頃は、国内大手ゼネコンの黎明期。和賀組は、これら大手ゼネコンと堂々と肩を並べるほど、歴史ある企業であることがわかります。
和賀組の初代和賀市蔵氏は、仙台藩がルーツとされ、その後、ここ湯沢市岩崎の皆瀬川の河畔で舟運業を営んだのが会社の始まりです。

その後、木造校舎や橋梁建設、さらには木造船の建造を多く手がけ、なかでも、駒形尋常高等小学校の校舎建築工事は、その堅牢な施工方法が高く評価され、当時の「駒形村長」から金壱千円を授かったとされる賞状が、いまも社内に大切に残されています。

3代目和賀眞一氏も、当時から革新的な意見を持っており、早くから業界団体の設立の意義を説き、昭和9年、初代秋田県土木協会理事長に就任しています。

 

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和賀組に代々伝わる、各種工事(護岸工事、土木協会建物)竣工記念写真

和賀幸雄氏の歩み、そして「建設業」との運命の出会い

和賀幸雄氏(旧姓千葉)は、旧稲川町駒形に生まれました。
高校は進学校。大学では英文学を学んでおられたそうで、英語も堪能。今も、年に何度か海外に出かけるそうです。
大学卒業後、県内の通信機器製造販売会社で営業関係に2年、その後、東京の大手特殊金属製造メーカーに入社し、営業技術担当として、国内はもとより海外の研究機関や最先端の半導体工場などを顧客に、毎日飛び回る多忙な日々を送っていました。

30歳の頃には既にその才覚を認められ、トップからの信頼を得ていましたが、ある日、実家の母から、突然、縁談が舞い込みます。これが和賀組との運命の出会いの瞬間でした。
その後、和賀家に婿入り。これまでとはまったく違う世界に飛び込むこととなります。

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 (写真上)「旧駒形村長より金一封を授かった」旨の賞状

※時の駒形村長(千葉豊吉氏)は、実は和賀社長の実の曾祖父。壮大な歳月を経て、和賀幸雄氏と和賀組との不思議な縁を感じとることができます。

建設業に飛び込んではみたものの 

最初は、建設業の業務内容はおろか、簿記すらわからず、婿として「まず、座っていればいいから」と言われる日々。
「経営者は会社のキャプテン。必ずしもエースや4番バッターである必要はない。でも、誰よりも野球が好きでなければいけない」。頭ではわかっていても、最初はなかなか「建設業」になじめず、心から「好き」と思えるまでに20年もかかったそうです。

と、ちょうどそんな頃。ある人物から「時代の潮流を読む重要性」を説かれます。
折しも、国の建設政策大綱が発表され、建設業界は転機を迎えることになります。  

困難を乗り越えて

時代の先を読み、社内でさまざまな経営改革に取り組もうとしますが、思い切って導入した経営コンサルタントの関与すら社内での抵抗感が根強く、その道のりは大変だったそうです。

しかし、ここは持ち前の明るいキャラクターで、青年会議所の活動等を通して、新たな人脈を拡げながら、徐々に地域での人望も深まり、次第に社員との距離も縮まっていきました。

非日常の集合体が、私の仕事。 

今でこそ「人材確保」が叫ばれておりますが、当時はまだまだその感覚すらなかった時代。和賀社長は、率先して時代を先取りし、息の長い会社として地域で存続していくためにと、若手や女性の計画的登用に積極的に取り組んでいます。
特に従業員の健康には、人一倍気を遣い、今も社員一人ひとりの給料明細に、健康経営に関する情報などを掲載した「社内報」を添えているほど。

現在は「湯沢商工会議所会頭」を筆頭に、その肩書きは数え切れません。
地域のリーダーでありながら、あるときはロックバンド「ブービーブラザーズ」のボーカル&ギターとして、一途に音楽を極めようとする姿は、親近感にあふれるまさにナイスガイ。
公私ともに多忙で、休みらしい休みはほとんどないそうですが、ストレスは全く感じないのだとか。
「こうした非日常の集合体が、私の仕事」。このしなやかさこそが、和賀社長の魅力の源であり、だからこそ、いまもなお、多くの人々の気持ちを惹きつけているのだと感じることができました。 

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 Myステージトラックで生演奏を披露

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 オレオレ詐欺未然防止の動画にも、胴元として出演

意見交換 参加者の感想 ~人としての魅力に圧倒されて~

 ・創業140年の歴史の深さと誇りこれをベースに、常に最先
 端の技術や考え方を取り入れる決断力に優れている。

・社員と一緒に、夢と未来を切り拓こうとしている。

・建設業という業種の幅広さに、まず驚いた。また、社長自身
 のさまざまな業種経験を通して、物事の捉え方、視点がもの
 すごく広い。

・なんといっても、社長の明るいキャラクターに魅了される。
 また、地道な努力を積み重ね、しっかりとした経営理念を
 持っている。こうした魅力に自然と人が引き寄せられ、ネッ
 トワークが形成され、非常によいサイクルにつながっている
 と感じる。

 ジバゼミ⑦ジバゼミ⑨

ジバゼミ⑦ジバゼミ⑧ 

 ジバゼミレポート

第3回ジバゼミレポート    

  ジバゼミ、今後の予定

次回(9月4日)の訪問先は、秋田県漆器工業協同組合(川連漆器伝統工芸館)です。

引き続き、レポートをお楽しみに。 

 プロジェクト早わかり


 つながるふるさと、オガチの底ヂカラプロジェクト実施要領

第一回実行委員会(キックオフイベント)の模様はこちら 

ジバゼミレポート1「相川ファーム編」はこちら

ジバゼミレポート2「秋田研磨工業編」はこちら

 

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