湖岸の自然浄化機能回復のための消波工の設置状況について(H24)
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第1期湖沼水質保全計画では、八郎湖岸に消波工を設置することにより、消波工内にヨシ原などの植生を回復させ、植生帯内に流入する湖水に含まれる汚濁物質量の削減と生態系の保全を図ることとしていました。
平成18年度時点で、地域住民団体の環境活動により造成した消波工が2箇所120m存在しており、これを計画期間内に2.6kmに増やす目標とし、第1期計画期間(平成24年度まで)に累計で2,282m(38箇所)造成しています。
現況(平成18年度) | 平成24年度目標 | 平成24年度実績 |
---|---|---|
2箇所 延長120m | 2,600m | 38箇所 2,282m |
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天王大崎及び東野消波工の概要
この2箇所の消波工は地域住民の環境活動により造成したもので、木組の枠に粗朶を充填したものです。粗朶は腐って隙間ができたり波浪によって流亡するため数年毎に補修を要しており、東野消波工は粗朶の部分を詰め石に置き換えています。
夜叉袋消波工の概要
県が平成21年度に造成したもので、石積み台形断面によるL字形状の突堤及び潜堤と木製の浮体構造物となっています。
突堤の天端高は八郎湖のかんがい期の管理水位(TP+1m)より高いTP+1.3mとし、潜堤の天端高はかんがい期の管理水位と同じTP+1mとしています。
三種川河口消波工の概要
県が平成22年度に造成したもので、石積み台形断面として既設堤防護岸に接続する形でコの字形状となっています。外部との水の出入りに配慮し石積みの中に横断管を設けています。天端高は、夜叉袋の潜堤タイプと同じTP+1mとしています。
牡丹川河口消波工の概要
県が平成23年度に造成したもので、石積み台形断面とコの字形状となっていますが、既設堤防護岸に接続する閉鎖タイプと既設堤防護岸から2m離れた離岸タイプとなっています。三種川消波工と同じく石積みの中に横断管を設けています。天端高はかんがい期の管理水位(TP+1m)より高いTP+1.1mとしています。