男鹿半島沖で採捕された脱皮中のベニズワイガニ

2015年04月14日 | コンテンツ番号 6886

写真:ベニズワイガニ1
写真:ベニズワイガニ2
写真:ベニズワイガニ3

2007年4月20日、男鹿半島沖でベニズワイ籠漁を操業中の男鹿丸の漁獲物中に、脱皮中のものが発見され、乗組員が生鮮状態で水産振興センターに持ち込んだ。

本個体の甲幅は、旧殻(外側)98.1mm、新殻(内側)109.9mmであった。乗組員の話によれば、このような状態のものを見るのは初めてであるとのことであった。

ベニズワイガニは、日本海の沖合、水深500~2700mに分布し、その中心は1000~2000mである。本種は深海性のため、その生態や生活史に不明の点が多い。富山水試においては、富山湾中央部で採集されたものを海洋深層水利用施設で飼育を行い、脱皮を観察している。これによれば、2004年4月26日に甲幅12.9mmの個体が8時間以上かけて脱皮したこと、新しい頭胸甲(殻)が見えるようになってから1時間弱で完全に脱皮を終えたことなどがビデオ撮影に基づき報告されている(前田,2005)。

今回、男鹿沖で確認された脱皮中の個体は、天然水域での確認であること、大型個体であることなど、新たな知見となる。

なお、本個体は水産振興センターにおいて冷凍保存している。