2009年3月日本畜産学会第110回大会「細断型ロールベーラーにより調製した地域飼料資源利用型発酵TMRについて(2)~生産性および健常性への影響~

2014年02月03日 | コンテンツ番号 4224

細断型ロールベーラーにより調製した地域飼料資源利用型発酵TMRについて(2)~生産性および健常性への影響~

渡邊 潤・植村鉄矢・佐藤寛子・加藤真姫子

【目的】

飼料自給率の向上が急務となっている現在、自給粗飼料, 地域未利用飼料資源をいかに活用するかが重要であり、発酵TMRとしての利用は有効であると考えられる。そこで本試験では、近年飼料用トウモロコシ収穫調製用に開発された細断型ロールベーラーを用いて、地域飼料資源を活用した発酵TMRの調製および飼料特性を調査した。

【材料および方法】

未利用飼料資源として秋田県内の製麺所、製粉工場で発生した、ウドン, ソバ製造製粉過程残渣を利用した。

  • TMR調製:乳量30kgを想定し、慣行の購入飼料を原料にするものと、残渣利用により原物で配合飼料の利用料4割削減として設計した2種類のTMRを調製した。
  • 発酵品質:調製後4, 8, 12週に開封し、pH, 有機酸組成, V-scoreを調査した。
  • 飼料成分:常法により一般飼料成分の分析の他、蛋白質分画、デタージェント繊維分析を行った。
  • 嗜好性の検討:ホルスタイン種泌乳牛を供試し、開封毎にカフェテリア方式による比較試験を実施した。

【結果】

  • 梱包密度:570-580kg/m3(原物値)と非常に高密度で梱包可能であった。
  • 発酵品質:pHは、貯蔵4週後で約4.0となり、以後12週まで同等の値であった。乳酸含量は、4週で調製時の2倍以上となり以後安定していた。酢酸は緩やかな増加を示したが、V-scoreはいずれも94以上であった。
  • 蛋白質分画:溶解性および分解性蛋白質の増加が認められ、未利用資源利用TMRの方が高い値を示した。4, 8週で未利用資源利用TMRの選択率が低くかったものの、残飼量はわずかであった。