アカナマダが漁獲されました

2017年10月17日 | コンテンツ番号 29358

アカナマダが漁獲されました

 アカナマダ[76KB]

解説

和名:アカナマダ
英名:North pacific crestfish, Unicornfish
学名:Lophotus capellei Temminck and Schlegel, 1845(L. lacepede Giorna, 1809との説も)
採集日: 2017年9月26日 午前6時頃
採集地:秋田市沖 水深110m付近
発見者:秋田市 横山武範
漁法:アマダイ底はえ縄(餌;冷凍ホタルイカ)
大きさ:体長101cm、体重3.1kg
記録:2003年11月18日に由利本荘市岩城勝手の海岸に漂着
主な分布:太平洋、大西洋(暖海域の表中層)

 秋田市の漁業者から、「アカナマダを漁獲した」と連絡を頂きました。アカナマダ(アカマンボウ目アカナマダ科)はリュウグウノツカイ(アカマンボウ目リュウグウノツカイ科)に近い、非常に珍しい魚です。魚体を提供して頂き調べてみると、その通りでした!
本種の英名の由来(crest;たてがみ、unicorn;一角獣)にもなっている、角張った額とたてがみ状の背鰭などがきれいに残っており、風変わりな特徴である「肛門から放出される墨汁」も観察できました。漁業者の話では、漁獲直後にまだ生きていたこのアカナマダを水槽に入れたところ、すぐに水槽の水が真っ黒になったと話していました。この墨汁液の役割は明らかになっていませんが、解剖したところ墨汁を作る腺の長さは65cmもあり、かなりの量の墨汁が含まれていました。また、胃内にはホタルイカと思われる口器(カラストンビ)が3個残っていましたので、小型のイカ類を餌としている可能性があります。
   アカナマダは、太平洋と大西洋の暖海域の表中層を浮遊して生活していると考えられていますが、採集例は非常に少ないため、その生態はほとんど分かっていません。本県では、2003年11月18日に由利本荘市岩城勝手の海岸に漂着しているのが見つかって以来、2度目の確認です。今回の標本は県立博物館で保管される予定です。
    水産振興センターでは、男鹿水族館GAOや県立博物館と連携して試験研究を進めています。県内各地で見つかる珍しい海の生物情報は、正確な記録を残す必要がありますので、情報交換を行いながら共通の生物データベースを更新するとともに、標本の管理などを行うこととしています。今後も見慣れない海洋生物を発見された際は是非ご連絡ください。