検査所の仕事

2013年07月03日 | コンテンツ番号 1516

事務所案内図

画像:検査場の地図 事務室 細菌検査室 病理検査室 理化学検査室 BSE検査室 研修室 通用口 車庫

※青い部屋をクリックしてください

組織機構図

図:組織機構図

  • 管理・指導班
    • 庶務一般
    • 食鳥処理事業の規制
    • と畜場・食鳥処理場の衛生指導
  • 業務班
    • と畜検査
    • 食鳥検査
    • 情報還元
  • 精密検査班
    • 精密検査
    • と畜検査

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細菌検査室

写真:細菌検査室

敗血症など細菌感染が疑われる場合には、各種の寒天培地等を用いて細菌培養を行います。

また、枝肉や食鳥とたいの表面を拭き取り、一般細菌数、大腸菌群数、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌O-157等の細菌検査を実施します。

さらに、枝肉や食鳥とたいの一部(部分肉)等を検体として、簡易検査法により抗生物質の検査を実施します。

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病理検査室

写真:病理検査室

腫瘍等が疑われる場合は、腫瘤等病変部のスタンプ(塗抹)標本や組織標本を作製し、顕微鏡を用いて検査します。

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理化学検査室

写真:理化学検査室

黄疸や尿毒症等が疑われる場合は、血液その他の材料を検体として、血液生化学的検査などを実施します。また、枝肉や食鳥とたいの一部(部分肉)等を検体として、LC-MS(液体クロマトグラフ質量分析計)等の検査機器を用い、残留動物用医薬品(抗生物質・抗菌性物質等)の検査を実施します。

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BSE検査室

図:BSE検査

写真:BSE検査

BSE検査の概要は、次のとおりです。

  1. 搬入された牛に行動異常や運動失調などの神経症状等がないか、生体検査を実施して確認します。〔異常がなければとさつ解体工程へと進みます。
  2. とさつ解体後、48ヶ月超の牛や神経症状等からBSEが疑われる牛については頭部から延髄を取り出して検査室に持ち込みます。
  3. 検査室内では、延髄から異常プリオンが蓄積しやすいとされる閂(かんぬき)部分を採取して検体とします。その後、閂(かんぬき)部分を乳剤にしてタンパク質分解酵素で正常プリオンを分解し、この酵素で分解されずに残った異常プリオンをELISA法により検出します。陰性対照(陰性コントロール)と陽性対照(陽性コントロール)を比較し判定します。

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研修室

Q.BSEとは?

A.BSEは牛の病気で、罹った牛の脳組織を病理組織標本で観察したところ、本来の脳組織がスポンジ状(海綿状)に変化していたことから牛海綿状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathy)と名付けられました。

この病気に罹ると、2~8年(通常2~5年)の長い潜伏期間を経て行動異常、運動失調などの神経症状を呈し、発病後数週間から半年程度で死に至ります。

Q.BSEの原因は?

A.この病気の原因は、もともと神経の働きに関係するプリオンという蛋白質の構造に何らかの変化が起こった「異常プリオン」で、この異常プリオンが神経組織内に蓄積し、ある一定の量に達した段階で、脳神経の働きが阻害され起立不能などの様々な症状が起こるとされています。 BSE感染牛を原料とした肉骨粉を飼料として使ったことが病気が広まった原因と考えられるため、飼料への肉骨粉の使用を法的に禁止(2001年10月)しています。

Q.発生状況は?

A.1986年に初めてイギリスで報告され、イギリス国内では1992年から1993年に発生のピークがあり、その後EU諸国でも発生しました。 日本では、2002年1月に生まれた1頭の牛を最後に、それ以降生まれた牛にBSE感染牛は確認されていません。

Q.とちく検査上の対応は?

A.BSEは、人間の脳組織に同様のスポンジ状の変化を起こす変異型クロイツフェルト・ヤコブ病との関連性が指摘されたことから、国では平成13年10月18日からと畜場に搬入されるすべての牛について、とちく検査時の精密検査(BSEスクリーニング検査)を義務付け、全国一斉に開始しました。対策開始から10年以上が経過し、国内外のリスクが大きく低下した状況を踏まえ、平成25年7月1日からBSE検査の対象となる月齢を、48ヶ月超としています。

Q.とちく検査時の対応は?

A.プリオンは、脳、脊髄、小腸等に蓄積します。これらの器官を「特定危険部位(SRM)」といいます。国内では、全月齢の扁桃及び回腸遠位部(小腸の一部)、30ヶ月齢超の頭部(舌、頬肉を除く)、脊柱、脊髄を市場に流通しないようにしています。

Q.BSE検査は?

A.異常プリオンが最も蓄積しやすいとされる延髄を検査材料とし、ここに蓄積された異常プリオンの量をELISAと呼ばれる検査法により検出することで判定します。

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