追加提案いたしました補正予算案について説明申し上げます。

このたびの補正予算案は、秋田の創生を加速させる取組を中心に、先般の国の補正予算に係る事業について計上しております。

秋田の創生を加速させる取組として、東北をリードする航空機産業の拠点形成を目指し、国際的な認証の取得による特殊工程の導入や、企業間連携による受注拡大に向け、大規模な設備投資を行う県内企業を支援するとともに、技術者や高校生を対象に研修等を行い、航空機産業を担う人材の確保・育成を図ってまいります。

また、情報産業の技術を活用し、県産農林水産物の生産コスト低減や高品質化等を推進するため、関係企業等によるコンソーシアムを形成し、農林水産分野でのドローンの実用化に向けた実証試験等を行うほか、高度情報関連産業への県内企業の参入促進を図るため、技術者の養成を進めるとともに、工業系高校において、先端ICT企業との連携により、ICT専門人材を育成してまいります。

農林水産業の成長産業化の促進に向けては、県産農産物の国内外での需要拡大を図るため、マスメディア等と連携し、県民や観光客に旬の農産物を広くPRするとともに、首都圏の量販店やレストランでフェアを開催するほか、秋田の強みを生かしながら、海外の日本食レストランへの米の売り込みや、生鮮えだまめの物流実証、秋田牛や比内地鶏の販路開拓等に取り組み、輸出を拡大してまいります。

また、海外からの観光誘客を促進するため、台湾やタイを中心とした重点市場において、農家民宿や秋田の冬を前面に打ち出した多様な旅行商品の造成と情報発信の強化を図り、集中的に誘客プロモーションを展開するとともに、特に台湾について、将来の定期便化を視野に、秋田発のチャーター便運航に対する支援を新たに行うほか、台湾やシンガポール、パリで開催される展示会や商談会において、日本酒や伝統的工芸品などの特色ある県産品を積極的にPRするなど、国のクールジャパン戦略の取組と連携しながら、輸出拡大につなげてまいります。

若者の県内定着の促進や本県への移住・定住の加速化に向けては、県内定住につながるイベント等への参加状況に応じて、定住後に様々なサービスを提供するシステムを整備するとともに、新たに「インターンシップ支援センター(仮称)」を設置し、県内外の学生等に対する、県内定着・回帰に向けた働きかけや支援を強化するほか、全国トップクラスの教育・子育て環境など、本県ならではの魅力を切り口にした移住体験プログラムを展開してまいります。

また、働き方改革や女性の活躍を推進するため、女性の登用や仕事と子育て・家庭の両立支援に関する県内企業の取組の現状を調査するとともに、各企業による取組の充実に向けた支援を行うほか、官民協働によるイベントの開催等を通じた啓発活動を実施してまいります。

このほか、介護人材を確保するため、介護福祉士養成施設に通う学生等への学費などの貸付事業を行う県社会福祉協議会に対し助成するほか、農業の体質強化対策として、経営の規模拡大や複合化を図るために必要な機械等を導入する担い手を支援してまいります。

一般会計補正額は、21億6,213万円であり、補正後の総額は、6,196億3,864万円となります。

以上、提出議案の概要を申し上げました。よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。

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