知事発表事項

なし

幹事社質問事項

  1. 今年の抱負について(今年の一文字について)

その他質問事項

  1. 新幹線の整備について 他

時間:13:00~13:30 場所:プレゼン室


(幹事社)

それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。本日、発表事項は無しということですので、早速幹事社からの質問に入らせていただきます。一点です。

2016年最初の定例記者会見ということで、知事の今年一年の抱負と、あわせて漢字1字を用意してくださっているということですので、ご披露をお願いいたします。

(知事)

まずは明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いを申し上げます。今年は元旦から私自身は東京へ行って、皇居で新年祝賀の儀ということで、11時半かな、天皇皇后両陛下、また、皇族の皆さんにご挨拶をしてまいりました。

大変お天気が良くて、秋田も雪が少なくて、ちょうど31日に発つ時にスキー場の関係者にお会いしまして、そうしたら、お正月、相当収入が減るということで、除雪の方の方も、あがったりだという、これも雪が多ければ多いで非常に色々な弊害がありますけれども、毎年雪があるというのを前提に暮らしている我々は、またこういう雪が少なすぎると、また様々な影響がありまして、多分ただこの後また山には少し降ると思いますけれども、あまり少ないと春からの農業用水、こういうものにも非常に影響しますので、やはり温暖化という状況かどうかわかりませんけれども、昨年まで非常に雪の多い年が続いたものですから、あまり少なくても、色々な弊害が出ますので、この後、雪国らしく、観光にも影響しますし、2月の末にはモーグルの大会がありますので、降るべきところにはしっかり降ってほしいなという、そういうふうに思っています。

また、温度が余り高いと、漬物や酒造り、こういうものにも影響しますので、いずれこれも一つの気候変動でしょうか、この後これを注意深く見守っていかなければならないと思います。

さて、年も明けまして、先ほど職員に対して新年の挨拶で言いましたけれども、今年は大きな出来事が控えております。全体としてもリオデジャネイロオリンピックやアメリカの大統領選挙、あるいは色々なサミット、あるいは制度改革等々ございますけれども、それはそれとして、今年は先ほどお話しましたけれども、県の色々なプラン、あるいは秋田版の総合戦略、こういうものも昨年末にまずできて、既に動いているものもございますけれども、今年が本格的にこれを動かさなければならない年でございます。そういう意味で先ほども言ったとおり、私ども可能性の大きい少ない別にして、可能性のあるものを計画に盛り込んでおりますので、これを可能性から、もう一歩上の段階に進めて、とにかく可能性に終わらせず、可能性を実現性に変えていくという、ちょっとここの使い方が必ずしも正解かどうかわかりませんけれども、可能性の上は蓋然性で、蓋然性の上は必然性ということで、その後は実現ということになりますので、何とか職員には踏ん張ってもらって、それこそ絵に描いた餅にしないように、全力で今年、様々な課題に取り組んでほしいと思います。
 一部、例えば農業の方では実績も上がってますし、様々な面で少しずつ、自殺対策の方はまだ数字が出ませんので、あまり一喜一憂するものではございませんけれども、あれも昨年まで一生懸命頑張ってワーストワンを脱却したという、また、昨年の途中までは出生数ですか、そっちの方も若干上向きでしたので、年末までどうなるのか。秋田は12月あたりグンと減るんです。ただ、11月が前年に比べて相当多かったものですから、ほんの微々たる数字でも、いいか悪いかで非常にその気持ちが違いますので、そういうものもある程度参考にしながら、またこの後進んでいかなければならないと思います。

また、特に経済政策は、今日の株価はちょっと下がっていますけれども、全編、全般的に、まずは上向き状況ですので、これに何とかして波にこれを乗せるという、波に乗せながら、波に流されずに、しっかりとこの後、どういう波になってもしっかりとその航海していけるような、そのような産業の一つの道筋、これを固めるのも今年大変大事な年であります。

あと、いずれTPP対策については3月までしっかりまとめますけれども、この辺は、非常に農家の方は心配してございますので、そういう点について先ほどお話したとおり、もうTPPありきという前提でものを考えないと、これはいけませんので、現状を見据えた上で、何とかこれにチャレンジするというそういう政策をしっかりまとめたいと思います。

あと幾つかのプロジェクトがありますけれども、いずれ今年非常にその大事な年でございます。また、私もあと1年でございますので、最後の年度を迎えるに当たって、しっかりその責任を果たしていきたいと思います。

あと、今日ちょっと整備新幹線の話、これ、山形県が一生懸命やっていましたけども、私も内々にそのJR、あるいは関係者に当たっております。いずれ極めて困難なものでございますけれども、2040年まで函館から札幌まで通りますので、それまでに閣議決定であれを計画を無しにしない限りは国の計画としては残りますので、計画路線を青森も含めて、岩手、青森、秋田、山形、福島、これを連携とって、私の時代とか、次の、多分次の次の知事の時代でもこれは相当若い方が、いつかの時代になって、何年も何期もやればできるでしょうけれども、まだ多分二、三十年後の話でございますけれども、やはりこれは我々の時代にそろそろその意思表示をしっかりしなければなりませんけれども、ただ、今まで、奥羽南線のミニ新幹線化ということでやってますので、これをその整備新幹線に切り替えるという、そういう意思疎通を関係市町村、関係者としなければなりませんけれども、私としては、やはり将来の秋田を思うときに、全くこれは白紙であれば大変難しいですけれども、計画路線として位置付けられていますので、これを何とか県民運動に、一つの長期スパンで県民運動にもっていきたいなと思っています。北海道新幹線も色々と北海道の関係者に聞いたら、もう20年もやってきたと。ですから、そのぐらいのスパンで、その国に対する、あるいはその意思表示をして取り組んできた結果でありますので、私どももそういうことで今年をスタートしたいと思います。

あと、海外との関係でございますが、先ほどこれも話したとおり、もう銀座に行ったら日本語が聞こえないと。もう全く中国語だけと。ただ、お寺に行きますと、中国人以外の、むしろ欧米人が非常に多いという。ですから、商店街、あるいは買い物は、どちらかというと中国人系と、東南アジア、それから、歴史的資産のところについては広く欧米人と、むしろ欧米人の方がゆっくり観ているという、ああいうものも参考になります。私どもも何とか例えば中尊寺とか、ああいう世界的歴史資産はございませんけれども、様々な多様なものの組み合わせによって何とか外国人に目を向けてもらうようなそういう観光の面的開発をしまして、これといわゆるチャーター便、あるいは台湾を今ターゲットにしてございますけれども、もう既に動き始めていますけれども、定期便化、こういうものも含め、あるいは韓国との関係が若干良くなるにつれて、また様々な戦略を組めますので、これはまだしっかりまだよくわかりません。ただ、いずれにしても私ども観光を大きな秋田の観光、あるいは産業について、海外との関係は欠かすことができませんので、海外戦略、これにしっかり取り組んでいきたいと思います。

また、一部その誤解を受けると困りますけれども、現在のグローバリズム社会の中で、やはりすべての面で格差社会、これは消しようもない、格差社会をなくそうということは、ほとんど無理でしょう。ただ、結果としての格差、人的格差、これをどうするかについては貧困対策等について福祉政策等も含めて、これをしっかりやっていかなければなりませんけれども、その前に何とか地域間格差、秋田をこういう時代に置いていかれないように、やはりその存在感のある県として、これも様々な面でこれを努力して、やはり秋田というものが日本の国の中で必要であるという、そういう位置付けの中で産業の活性化を幅広く進めることによって全体の格差も、人的格差も、その是正にもつながりますので、そういう意味で産業政策万般にわたりましてしっかりやっていかなければならないと思っています。

あと、幾つかございますけれども、いずれこれから2月にかけて予算査定、財源の方については国で一般財源を総額確保という、そういう流れがございます。また、地域創生関係の1兆円、これ総務省サイド、あれについてもありますので、そのほかに補正でいわゆる地方創生1,000億円、それから新年度予算の1,000億円、補正の方は100%、それから新年度予算の方は2分の1補助ということでございましたけれども、いずれ可能性のあるものについて、まずは何でも取り組んでみようということで、今、市町村も含めてとにかくしっかりしたアイデアを真面目に考えて、これはもう各部局で、それこそ知恵を絞りに絞って様々なその対象事業を出すようにということで強く指示してございます。

そういうことでありますけれども、いずれ最後は県民の皆さんとの信頼関係の中で、ものをやっていくというこれが大切です。いずれ行政は、県民の皆さんの信頼がなければすべて進みません。民間企業との一緒の合同のプロジェクトも、産業政策にしても、すべての政策は信頼性があって初めて進むものでございますので、そういう意味で、次に今年の一文字ということで、昨年が信頼を失うような、そのたくさんの偽物、あるいは偽装、そういう言葉がございましたので、ちょっと今年は当り前と言えば当り前ですけれども、信頼を日本の国も含めて、あるいは企業文化も含めて、もう一回信頼を取り戻すという、これがすべての第一歩かなという、そういう意味で。

また、自分にしては割と上手くできたなって、非常にまあある程度満足して、昔は下手だったんですけれども、このぐらいの字を書けるようになったのかなということで、実はかみさんにこれを見せたら、あなたも字、少し上手くなったなという、上手いか下手かは別にして、信頼の『信』という字を今年の一字にしたいと思います。はい。私どもかつて全国的にですけれども、秋田も大変な県の不祥事があって、あれから県庁のやる仕事を信頼してもらうためには相当長くかかったと。

ある意味では知事もあの時変わりまして、寺田さんがその後を引き継いでご苦労なさったわけでございますけれども、信頼を築くまでには、もう何年もかかりますけれども、失うのは一瞬です。ですから、そういう戒めを持って日本も、日本のその様々な企業文化も立ち直ってほしいと思いますし、それが当然地方の産業にも影響します。また、我々も常々どういうプランを作っても、先ほど言ったとおり書いただけ、可能性を追求するだけでは、これはなかなか信頼を得ることはできません。やはり可能性を、これを最終的にものにするということによって県庁の仕事も信頼を得るわけでございますので、今年一年、信頼に足る県行政を進めていきたいという、そういう意味も込めて書いてございます。

ということで、私からは以上でございます。

(幹事社)

ありがとうございます。それでは、質問のある社はお願いいたします。

(記者)

去年、年頭で知事は確か挑戦の『挑』という字を掲げておられたと思いますけども、これはもう達成されたというふうにお考えですか。

(知事)

挑戦中であります。挑戦中だけれども、まだそこまで信頼に足る挑戦まではいってないという、ですからあの、年始めのテレビ番組、あれでは、それこそ田口君と鈴木君と一緒に盛んに挑戦という、チャレンジという言葉を使ってます。ですから、いずれあれは、まだまだチャレンジという、これは我々としては、やはりその総合戦略にしてもプランにしても、一定の全体的な成果がある程度見えるまでは挑戦は続けるという、そういうことであります。

(幹事社)

ほかに質問のある社はありますか。

(記者)

先ほどお話あったその新幹線の話ですけれども、具体的に今年こういった事業をやろうと思っているとか、具体的な政策は何かお考えでしょうか。

(知事)

昨年の秋、山形県と岩手県と秋田と青森で整備新幹線要望を初めて合同で要望いたしました。ただ、秋田の場合、まだミニ新幹線構想は協議会になってます。これをその関係市町村、団体と協議しまして、ミニ新幹線ではなくて整備新幹線の期成同盟会というふうに衣替えするという手続きが、あるいはその理解していただくという作業が残っています。ですから、あとは、羽越新幹線、これはもう頭にもほとんど入っていません。ですから、これもやはり県民に対し、県民や市町村の方に対し、こういうことでいこうという、そういう意思決定がまだなされていませんので、一応行政がやったということになっていますので、やはり県民運動としてそれを盛り上げるためには、国会議員の皆さんの応援も得ながら、県民一丸となってやる、そういう組織体制をしっかりつくって、もう山形は一部できてますんで、そういうことで何とかやっていきたいと思います。

いずれ山形が一生懸命ですけれども、山形だけで止まる整備新幹線はありません。あれは秋田まで、例えば奥羽新幹線は秋田まで来て初めてですから、それから、羽越新幹線は青森まで行って初めてです。ですから、これは壮大な計画で、先ほど言ったとおり、多分もしうまくいっても次の次の知事のあたりかな、そのぐらいの長い計画ですけれども、やはり秋田でも、ほとんど高速道路もこの5,6年でできますし、また105号線の高規格化もある程度視野に入ってますので、やはりそういう意味からすると、もう次の時代の夢を何とか県民の皆さんに持ってもらうという、そういうことが一つの県民の皆さんのこれからのやる気です。そういうものにもつながるのかなということで、やはりそういう少し大きな風呂敷まで広げるということも必要であろうと思います。

(幹事社)

ほかに質問はございますか。

(記者)

今、知事のお話にも若干ありましたが、任期も折り返し点を過ぎて、残り1年余りというところですが、この間に実現ないしは道筋をつけたいとお考えの事業が、もしその強調できるところがあれば幾つかご紹介ください。

(知事)

子育て政策、様々な制度化は、近年にないその大がかりな制度ですので、奨学金制度も含めて、これは4月の当初予算にしっかりと盛っていきたいと思います。

また、例えば産業振興にしても、航空機関係の支援制度は、これはしっかり確立しまして、既に動きがございますので、企業のその増産体制と相まって県としてのそのバックアップ体制を中期的に実施する制度化をしっかりやっていくという。

あとは新しい文化施設、実際にその着工するかどうかは、そのもう一つ後ですけれども、その実施計画、これを作って、最終的に議会の判断をしっかり得るという、そのぐらいはしっかりやっていかなければなりませんし、先ほど言ったとおり、例えばICTと、その活用の、秋田初の新しい芽をつくるとか、そういう取っかかり、そういうものについて一定の確立した準備体制までもっていきたいなと。

あと、自殺対策と出生数、ここら辺がある程度の数字が出てきますと、これは今までの成果が上がってきたという、必ずしもそれだけでない、県の施策だけではなくて、社会情勢一般ありますけれども、そういうことも県の施策の効果ということも出てくるでしょうから、これについては、やはりやればできるというそういうことになりますので、そういうものも引き続きしっかりやるような体制を、しっかり固めていかなければならないし、あと、幾つかのオリンピックに関して合宿の話が今年中、それ今年決まらないともう無理です。来年、再来年でない、今年中に幾つかの国としっかりした協定を結ぶ予定でございます。もう、相当熟度が今、詰まっているものもございますので、何とかオリンピックについて、秋田で幾つかの合宿は固めていきたいという。

それと、やはり木材の使い方、ああいうものについても糸口を今年中につけないとすぐですから。あと4年ですから、今年中につけないと、ああいうものはもう動きませんから、何とかつけていきたいと思います。

(記者)

ちょっと今の確認ですけれども、合宿とその木材の話は、東京オリンピックのことを指している話ですね。

(知事)

はい、東京オリンピック、あとはラグビーのワールドカップ。あの今、盛んに詰めています。幾つかは可能性があって、今年中にあちらの方の協会等と協定を結ぶという、そういう運びになるのかなというところです。

(幹事社)

ほか、質問のある社はありますか。

(記者)

またお願いします。今年3月で東日本大震災から丸5年が経って、国が進めている復興集中期間も終わります。県としても、これまでも職員を派遣したりですとか、いろいろ住宅の手伝いをしたりだとか支援を様々行っていると思うんですが、今後、新年度以降、その復興集中期間が終わった後、どのようにしていきたいかお考えを教えてください。

(知事)

5年の区切りはありますけれども、まだ現地は、あの状況を見ますと、まだまだ復旧・復興の姿というものは道半ばです。現に秋田に避難している方も、まだまだたくさんいらっしゃいます。ですから、あとはその、現実に現地でも職員はまだまだ足りないということですから、いずれ私ども一応の復興の集中期間が終わっても、必要な支援は知事会全体でやっていこうという、そういう意思表示、そういう意思統一ができていますので、これからも、極端に多くなるということはありませんけれども、引き続きやっていきたいと思います。

(幹事社)

ほか、よろしいでしょうか。では、以上で定例記者会見を終了いたします。

(知事)

はい、今年もよろしくお願いいたします。

(幹事社)

ありがとうございました。

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