雌雄同体のサケが採捕されました。
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サケの入手経過
採捕年月日:2005年10月20日
採捕地点:五里合定置網
サイズ、状態:Bブナ2.7~2.8kg メス
発見者:カネサ水産
経緯
スジコを取り出そうと開腹したところ、精巣の存在に気づき、生殖巣を取り出し、水産振興センターに連絡。同日、サンプル(生殖巣のみ)入手。
生殖巣の状態
左右の生殖巣は、ほぼ同形で、成熟した卵巣の後部に小型の精巣が付着している。精巣は左右で大きさが異なっている。
一方の生殖巣は、卵巣185g、精巣 7.6g、他方はそれぞれ211g及び4.1gであった。
今回、確認されたものは、モザイク状ではなく、明瞭に卵巣と精巣が分離している点で、これまでに報告されたものと比較して特異的である。
参考
1930~1950年代に、サケの雌雄同体に関しいくつかの報告がある(疋田,1958)。
- 千歳川産:前部が卵巣で後部が精巣
- 北見沿岸:一方は精巣、他方は卵巣でその先端に帽子様の精巣が付着
- 北千島流し網:一方は精巣が発達、他方は前部が精巣でその一部から卵巣が付いている
- 千歳川:左右とも前部が卵巣で、後部は精巣