県民の声

 
受付日 2025-05-22
受付番号 51
広聴形態 知事への手紙
提案区分 提言・要望
本文
 今、何処へ行ってもがんの話と治療方法の話が多く聞かれる様になりました。
 最近、県内でもがん治療で最新の重粒子線治療する患者さんが少しずつ増えてきているようです。
 最先端の治療法ですが、残念ながら東北では山形県にしかありません。
 入院ではなく通院のため、前立腺がんの場合は3週間で週4日ホテル等に泊まって短時間の治療を受けなければなりません。
 そこで知事にお願いです。
 県立循環器脳脊髄センターが赤字病院だと聞いています。
 そこに重粒子線の科を新設してもらえないでしょうか。
 確かにサッカー場も必要でしょうが、県民の命を守る方が先ではないでしょうか。
 サッカー場は改修でその分、病院の方に予算を回して下さい。
 がん患者のために、よろしくお願いします。
 期待して待っています。

県からの回答

 
処理区分 実施困難
本文
 重粒子線治療の提供体制の整備に当たっては、複数の加速器を含む重粒子線治療装置に加え、これを収納する体育館程度の大きさの建物の建設のほか、放射線治療医、医学物理士等専門の医療スタッフの配置が必要となっております。
 また、治療の対象となるがんの種類や保険適用となる疾患も限られているなど、重粒子線治療の実施には様々な課題があると承知しております。
 こうした中、本県のがん治療は、秋田大学医学部附属病院をはじめとする地域がん診療連携拠点病院を中心に行われておりますが、これらの病院では、個々の患者の病態に応じ、治療の選択肢の一つとして重粒子線治療の情報を提供しており、十分な説明を行った上、希望する患者を重粒子線治療の北日本における拠点である山形大学医学部東日本重粒子センターに紹介し、受診予約できる体制を整えているところであります。
 ご提案のありました県立循環器・脳脊髄センターについてですが、当センターは、脳血管疾患、循環器疾患の三次医療を担う専門病院でありますので、現在こうした専門性を活かした県内医療機関との連携のあり方や果たすべき役割について検討を重ねているところであります。
 県としましては、引き続き、がん患者が希望を持って治療に当たることができるよう、がん医療提供体制の整備に努めてまいります。

事項名:医療提供体制の充実強化