県民の声

受付日 2022/10/07
受付番号 140
広聴形態 知事への手紙
提案区分 提言・要望
本文
 秋田県は2009年、競技力のレベルアップによるスポーツ王国秋田の復活を目指す等の目標を掲げ、「スポーツ立県あきた」宣言を行いました。しかし、県のスポーツ施設の現状を見ると「スポーツ立県あきた」とは言えない状況であり、競技力の面でも後退している傾向にあることは残念です。競技力の向上につながる次の2つを「スポーツ立県あきた」推進プランの中で実現するように要望します。
 
1 県営陸上競技場に電光掲示板を設置すること
 日本陸上選手権の混成競技が今年に引続き来年も県営陸上競技場で開催される。秋田県で初開催の混成競技を観戦したいが、いまだに電光掲示板が設置されておらず極めて残念である。東北の主要な陸上競技場で電光掲示板がないのは秋田県だけである。
日本陸連は秋田での混成競技をユーチューブで全国配信した。各種目優勝者には秋田の名産品が贈られるなど、秋田をアピールする絶好の機会となっている。
 観客・視聴者は電光掲示板で出場者を確認し、競技後の記録を見ることが常識化している。出場選手や関係者のモチベーションを高めることにつながることは確かである。
 
2 新県立体育館に室内陸上60mコース敷設すること
 新体育館建設を巡っては候補地の選定やコンセプトが明確に示されていないが、陸上競技等の競技力を高めるため60mコース(ゴムチップ)を館内に設置する。冬期のスポーツ各種目の練習や室内競技の開催も可能となる。競技力の向上に寄与する。

県からの回答

処理区分 調査・検討中
本文
1 県営陸上競技場に電光掲示板を設置することについて
   県では、県営陸上競技場を含む県立中央公園の各施設を適切に維持管理するため、「あきた公共施設等総合管理計画」を策定しており、これに基づき現有施設の修繕及び更新を行っています。この各施設の修繕及び更新については、施設の老朽化による使用の可否や危険性、及び各種競技大会の運営に対する支障の程度等を勘案したうえで優先度を決定し、限られた予算の中で年度ごとの計画を策定し実施している状況です。このため、新たな設備等の整備については、その設備が無ければ大会開催ができない等の理由が必要になるものと考えております。
    ご要望の電光掲示板については、今年度、県営陸上競技場において開催された日本陸上選手権の際には、リースの電光掲示板を利用することにより大会運営が可能であったため、運営に不可欠なものという観点からは整備の優先度が高いとは言えないものと考えております。県営陸上競技場は、昭和59年に開場した施設であり、近年整備された他の施設に比べ設備面で劣る場合も多々あるとは思いますが、施設の利用に支障が出ないよう適切な維持管理に努めてまいりますので、今後とも、施設の運用についてご理解、ご協力をいただきたいと思います。
 
2 新県立体育館に室内陸上60mコースを敷設することについて
   新県立体育館の建設については、今年度から実施している基礎調査の状況を適時に情報発信していくことが肝要であると考え、6月と9月の県議会において、基本的な方向性や建設候補地の考え方をお示ししています。
 新体育館は、「秋田の元気を創造する拠点」として、子供たちに夢を与え、選手が躍動して観客の熱狂を生み出し、周辺の賑わいづくりにも貢献する施設にしたいと考えています。
具体的には、スポーツを「みる」ためのアリーナと「する」ための体育館のほか、競技力向上の拠点であるスポーツ科学センターを統合することで、スポーツを「ささえる」機能も備えた施設として整備する方針となっています。また、「一定の広さがある公有地で、都市計画等の制約に抵触しないこと」という建設候補地の考え方についてもお示ししたところです。
  こうしたコンセプトや建設候補地の考え方については、屋外競技も含め、競技団体や中体連・高体連、プロチーム等への意向調査の結果も踏まえたものとなっています。意向調査において、室内陸上コースの敷設に関する御要望はありませんが、屋外球技の団体から、冬期間の練習の場にしたいという意見や屋内練習場が欲しいという意見があり、こうした意見は、競技力向上に寄与する施設が望ましいという貴殿の御意見と同じ趣旨であると考えられます。
 なお、県議会にお示しした県の考え方は、あくまでも基礎調査の中間報告であり、決定事項ではありません。新体育館の機能や規模、建設場所等の重要事項は、年明けに着手する基本計画策定の段階で、外部有識者を交えて検討し、決定されることになりますので、いただいた御意見についても、その段階でしっかりと検討させていただきます。

 

事項名:スポーツ振興